追う恋は追われる恋に勝る!

びわ子

第十五話「背に朝日 頭垂れ待つ 向日葵か」(脚本)

追う恋は追われる恋に勝る!

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〇池のほとり
三鷹 哲也(みたか てつや)「一咲・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「知り合ってまだ数ヶ月やけど」
三鷹 哲也(みたか てつや)「不器用なくらいマジメに生きとると思う」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「恋を終わらせる前に 一つハッキリさせたい事があってな」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「今から俺が3つ話をする」
三鷹 哲也(みたか てつや)「口に出さんと 目を瞑って考えて欲しいけど、ええか?」
古林一咲(こばやしいっさ)「わかった・・・」
「──── ────」
三鷹 哲也(みたか てつや)「想像してくれ──」

〇桜並木
「哲也『桜が舞う季節』」
「哲也『高校2年生になった 一咲が一人で学校へ歩いていると』」
「哲也『仲の良い友達が声をかけてくる──』」
  よっ!一咲、おはよ!生きてるか?
  一咲君、おはようだよぉー
  ・・・おはよう一咲君
  おーい!
  一咲君、おっはよー!!
  一咲、おはよう!
与謝野 恋(よさの れん)「私を待たなかった罰として、 カバン持ってくれる?」
「一咲『・・・!?』」

〇ショッピングモールのフードコート
「哲也『晴れた日曜日、フードコートで食事をしている』」
「哲也『 最後にデザートを食べようと楽しみに残す一咲』」
「哲也『それを見て話してくる友達──』」
  一咲、いらんのやったらもらうで!
  一咲君わかるよぉ、
  最後に食べるの最高だよねぇ
  ・・・一咲君・・・ゆっくり食べて
  あはは・・・!
  私は最初に食べる派だよー、
  一咲君とは逆だね!
  一咲!
  そのイチゴは残しておいて!!
与謝野 恋(よさの れん)「ちゃんと、わけわけしといてよ!」
「一咲『ああ・・・』」

〇海水浴場
「哲也『夏の海辺に遊びにきた一咲達』」
「哲也『裸足になり海に入り楽しんでいる』」
「哲也『楽しそうな声が浜辺に響く──』」
  うわっ!気持ちいいやん!なぁ一咲!
  ふぇー、冷たいよー!一咲君!
  ・・・一咲君、砂がズボンに付いてる
  ねぇねぇ!みんなで写真撮ろうよ!
  一咲君もこっち、こっち!
  一咲、大変!
  この海の水、甘いよ!確かめて!!
与謝野 恋(よさの れん)「やーい!ひっかかった! アポ一咲──!」
「一咲『恋・・・』」

〇沖合
三鷹 哲也(みたか てつや)「一咲、目を開けてええで」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「話してた時、 いろんな声が聞こえたと思う」
三鷹 哲也(みたか てつや)「そこには初恋の人はいたか?」
古林一咲(こばやしいっさ)「いやいない・・・、だって今の話だろ」
古林一咲(こばやしいっさ)「いるはずないじゃないか」
三鷹 哲也(みたか てつや)「ああ、そうや」
三鷹 哲也(みたか てつや)「これは過去じゃない 未来の話を想像したんやからな」
三鷹 哲也(みたか てつや)「心(こころ)ちゃんが、いない世界や」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・?」
三鷹 哲也(みたか てつや)「誰が一番笑顔で話してくれてた?」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「言わんでもええ・・・、でもいたやろ?」
古林一咲(こばやしいっさ)「そ、それは・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「鈍感な一咲は 気づいてないかもしれん」
三鷹 哲也(みたか てつや)「あえて伝えとくわ・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「お前は、その人に──」
三鷹 哲也(みたか てつや)「”好意を持っている”」
  俺が・・・!?
三鷹 哲也(みたか てつや)「その人と話すのが、楽しかったり」
  恋のことを・・・?
三鷹 哲也(みたか てつや)「つい目で追ってしまう」
  まさか・・・!?
三鷹 哲也(みたか てつや)「その人の笑顔に胸が熱くなる」
  確かに・・・ある・・・
三鷹 哲也(みたか てつや)「それは・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「もう恋に落ちてんねん」
古林一咲(こばやしいっさ)「いや・・・、俺は心が好きなんだ」
三鷹 哲也(みたか てつや)「それは恋やない・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「──」
三鷹 哲也(みたか てつや)「ただの”憧れ”や──」
古林一咲(こばやしいっさ)「あこ・・・がれ・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「花火大会の日に 初めて人に親切にされたお前は」
三鷹 哲也(みたか てつや)「自分の意志を貫ける彼女に」
三鷹 哲也(みたか てつや)「”強く憧れた”」
三鷹 哲也(みたか てつや)「その”憧れ”をいつの間にか ”恋”にしてしまったんや──」
古林一咲(こばやしいっさ)「いや・・・、そんな・・・違う!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「一咲・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「心(こころ)ちゃんと 『別に付き合いたいと思ってない』」
三鷹 哲也(みたか てつや)「『成長した自分を見てほしい』と──」
三鷹 哲也(みたか てつや)「恋ちゃんに言ったことがあるって聞いた」
三鷹 哲也(みたか てつや)「それは”憧れ”だからや」
三鷹 哲也(みたか てつや)「”憧れ”は尊敬して 見てるだけで満足するんもんや」
三鷹 哲也(みたか てつや)「お前のは恋じゃない・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「じゃあ・・・、恋ってなんだよ!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「そら恋に定義なんかない、 どう思うかは個人の自由や」
三鷹 哲也(みたか てつや)「俺の場合の恋は ”自分に好意を持ってもらい より親密になりたい”こと」
三鷹 哲也(みたか てつや)「けどな・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「今、お前のしている恋は」
三鷹 哲也(みたか てつや)「”何年、好きになっても何も変わらない”」
三鷹 哲也(みたか てつや)「一咲の求める恋は、 そんな”一方通行の恋”なのか?」
三鷹 哲也(みたか てつや)「”恋”は、 話したい、知りたい、触れたいって思う」
三鷹 哲也(みたか てつや)「それは全ての恋に当てはまり」
三鷹 哲也(みたか てつや)「間違ってないと俺は信じている!」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・そ、そんな」
古林一咲(こばやしいっさ)「そんなのどうでもいい!」
古林一咲(こばやしいっさ)「忘れ方を 教えてくれるんじゃ なかったのか!!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「ああ、わかってる この事をハッキリさせてからじゃないと」
三鷹 哲也(みたか てつや)「お前の心には響かんから話したんや」
三鷹 哲也(みたか てつや)「じゃあ、行こか」
古林一咲(こばやしいっさ)「はぁ?・・何処にだよ?」
三鷹 哲也(みたか てつや)「心(こころ)ちゃんの所へ」

〇墓石
三鷹 哲也(みたか てつや)「一咲・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「お前は心(こころ)ちゃんとホンマやったら」
三鷹 哲也(みたか てつや)「付き合うはずやと思ってるんやろ」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「だったら付き合う前に・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「──スゥ(息を吸う)」
三鷹 哲也(みたか てつや)「彼女を”振るんや!!”」
三鷹 哲也(みたか てつや)「ただそれだけや──」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・ふ、振る!?」
古林一咲(こばやしいっさ)「何で・・・?俺が・・・!?」
三鷹 哲也(みたか てつや)「──」
三鷹 哲也(みたか てつや)「お前の心(こころ)ちゃんへの ”恋”は”憧れ”」
三鷹 哲也(みたか てつや)「そして今・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「自分のなかで誰かを想う ”恋”をしているのに気づいたろう」
三鷹 哲也(みたか てつや)「後は、お前がマジメに 心(こころ)ちゃんを振れば」
三鷹 哲也(みたか てつや)「悩みは解決や・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「────」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
三鷹 哲也(みたか てつや)「後は、お前だけが出来ること」
三鷹 哲也(みたか てつや)「自分で気付いて傷ついて」
三鷹 哲也(みたか てつや)「進め、一咲──」
古林一咲(こばやしいっさ)「────」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」

〇墓石
古林一咲(こばやしいっさ)(俺が心(こころ)を振ればいい?)
古林一咲(こばやしいっさ)(どうすればいいんだよ・・・)
  ”マジメに振ればいいんや”
  たったそれだけや──
古林一咲(こばやしいっさ)(マジメに・・・)
古林一咲(こばやしいっさ)(俺しかできない事って・・・)
古林一咲(こばやしいっさ)(俺が心(こころ)を振ればどうなる・・・?)
古林一咲(こばやしいっさ)(心(こころ)が好きな人が俺だったら)
古林一咲(こばやしいっさ)(この先もずっと苦しむだろう・・・)
古林一咲(こばやしいっさ)(でも、俺が振るか振られるかで・・・)
古林一咲(こばやしいっさ)「この恋は、ここで」
古林一咲(こばやしいっさ)「”終わる”──」
古林一咲(こばやしいっさ)「そうか・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「”はじまらない様にする”」
古林一咲(こばやしいっさ)「哲也・・・、 そういう事なのか・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「わかったよ──」
古林一咲(こばやしいっさ)「────」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「心(こころ)・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「話があるんだ・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「高校で、お互いが好き同士だったら」
古林一咲(こばやしいっさ)「付き合おうって言ってたよな」
古林一咲(こばやしいっさ)「ごめん・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「お、俺・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「好きな人が出来たんだ──」
古林一咲(こばやしいっさ)「そいつは俺より背が小さくて」
古林一咲(こばやしいっさ)「気が強い性格に見えるけど」
古林一咲(こばやしいっさ)「本当は臆病で泣き虫」
古林一咲(こばやしいっさ)「家族思いの恥ずかしがり屋」
古林一咲(こばやしいっさ)「甘いものが大好きで、特にイチゴが大好物」
古林一咲(こばやしいっさ)「俺と一緒でバイクに乗ってる女子高生・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「その子と一緒にいると」
古林一咲(こばやしいっさ)「俺は何故かソワソワしたり」
古林一咲(こばやしいっさ)「かと思えばウキウキして」
古林一咲(こばやしいっさ)「もっと話したいとか」
古林一咲(こばやしいっさ)「彼女が喜ぶことを考えると・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「なんだろう・・・この気持ち・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「────フゥ」
古林一咲(こばやしいっさ)「その子の名前は・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「お前の双子の妹」
古林一咲(こばやしいっさ)「与謝野 恋──!!!!」
古林一咲(こばやしいっさ)「────」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「だから・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「お前とは付き合えないんだ」
古林一咲(こばやしいっさ)「・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「そして──」
古林一咲(こばやしいっさ)「俺の事を気にかけてくれて」
古林一咲(こばやしいっさ)「ありがとう・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「この恋は・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「ここで終わりにするよ」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「さようなら──」
  お──い!
古林一咲(こばやしいっさ)「こ、心(こころ)!?」
古林一咲(こばやしいっさ)「────」
古林一咲(こばやしいっさ)「──」

〇池のほとり
三鷹 哲也(みたか てつや)「──」
古林一咲(こばやしいっさ)「振ってきた・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「コクリ・・・(頷く)」
古林一咲(こばやしいっさ)「なあ、哲也・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「振られるのもつらいけど」
古林一咲(こばやしいっさ)「振る方もつらいんだな──」
「そうやな・・・」
「────」
「──」

〇川沿いの道
三鷹 哲也(みたか てつや)「そんでなぁ、翔が走ってきたんやぞ!」
古林一咲(こばやしいっさ)「マジで、あの翔が!?」
三鷹 哲也(みたか てつや)「それだけ心配しとったんや」
古林一咲(こばやしいっさ)「うん・・・、 明日みんなに直接謝るよ」
三鷹 哲也(みたか てつや)「そうやな・・・、 それがええ」
三鷹 哲也(みたか てつや)「PINEで皆んなに 明日から学校行くって伝えてええな?」
古林一咲(こばやしいっさ)「え?ああ、いいけど・・・?」
三鷹 哲也(みたか てつや)「一咲救出グループPINEってのが 出来てんねん」
古林一咲(こばやしいっさ)「ま、マジか──」
三鷹 哲也(みたか てつや)「明日が楽しみや──」
古林一咲(こばやしいっさ)「明日休もうかな・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「なんやと──!?」
古林一咲(こばやしいっさ)「わわ!ウソ、ウソ!!」
古林一咲(こばやしいっさ)「冗談だって──!!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「何?冗談・・・」
古林一咲(こばやしいっさ)「何だよ・・・、お驚いた顔して」
三鷹 哲也(みたか てつや)「馬鹿野郎! 心配かけさすなや!」
古林一咲(こばやしいっさ)「悪い、悪い!!」
三鷹 哲也(みたか てつや)(付き物が落ちたみたいに ええ顔しとるやんけ)
三鷹 哲也(みたか てつや)(無理に明るくしとるだけかも知れんが・・・)
三鷹 哲也(みたか てつや)「よっしゃー!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「駅までどっちが早いか勝負しよか──!!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「負けたやつは夏休みまで、 毎日ジュース一本奢るのはどうや?」
古林一咲(こばやしいっさ)「望む所だ!負けても悔しがるなよ!!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「言うやんけ!ほないくで!」
「3」
「2」
「1」
「スタート──!!」

〇海辺の街

〇駅前ロータリー(駅名無し)
古林 一咲(こばやし いっさ)(競争するんじゃなかった・・・、 体が痛い・・・)
古林 一咲(こばやし いっさ)(なんか・・・ 皆んなと顔合わせづらいな・・・)
古林 一咲(こばやし いっさ)「痛っ!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「な、なんだ!?」
古林 一咲(こばやし いっさ)「れ・・・、恋──!?」
与謝野 恋(よさの れん)「アポ・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「アポ、アポ、アポ、アポ──!!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「恋、恋────!! ちょっと待て!スト──ップ!!」
与謝野 恋(よさの れん)「ハァ、ハァ・・・!!」
与謝野 恋(よさの れん)「・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「プイっ・・・!!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「恋・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「・・・」
「────」
古林 一咲(こばやし いっさ)「恋・・・」
古林 一咲(こばやし いっさ)「ただいま・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「ウルウル・・・(涙目)」
与謝野 恋(よさの れん)「・・・グスッ」
与謝野 恋(よさの れん)「アポ・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「──」
与謝野 恋(よさの れん)「おはようでしょ──」
古林 一咲(こばやし いっさ)「・・・」
「恋『おかえり・・・、一咲・・・』」
「────」
「──」
「一咲『つらくあたって、ごめんな・・・』」
「恋『グスッ・・・、グスッ・・・!』」
「恋『良かった・・・』」
「恋『戻ってきてくれて・・・』」
「一咲『もう、大丈夫だから・・・』」
「恋『う・・・、ううっ・・・』」
「恋『うわぁぁぁ────ん!!』」
「────」
「──」
「一咲『恋・・・、少し歩こうか』」
「恋『・・・うん』」

〇学校沿いの道
与謝野 恋(よさの れん)「グスッ・・・!!」
与謝野 恋(よさの れん)「ねぇ一咲・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「グループPINEでは詳しい事が 書かれてないけど昨日何があったの?」
古林 一咲(こばやし いっさ)「・・・」
古林 一咲(こばやし いっさ)「恋聞いてくれ・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「な・・・、何よ・・・急にマジメな顔して!!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「その事なんだが・・・」
「お──い!お──い! 一咲ぁ────!!恋ちゃ──ん!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「わ、悪い、また後でな・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「うん・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「おはようさーん!!」
三鷹 哲也(みたか てつや)「あれ?おじゃまやったか?」
古林 一咲(こばやし いっさ)「ば、ばかか!何言ってんだよ!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「哲也──、昨日はありがとうな」
三鷹 哲也(みたか てつや)「そんなん気にすんな! ほら、みんなも来てるでー!!」
蒼山 絵美(あおやま えみ)「一咲く──ん! 恋──! おはよー!!」
時坂 めぐみ(ときさか めぐみ)「2人とも、おはよぉ──」
松尾 翔(まつお しょう )「・・・おはよう」
古林 一咲(こばやし いっさ)「みんな・・・」
古林 一咲(こばやし いっさ)「おはよう!!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「心配かけてごめん!」
  時坂、松尾、蒼山『・・・』
「せ──の!」
  時坂、松尾、蒼山『ゆるす!!』
古林 一咲(こばやし いっさ)「皆んな・・・、ありがとう・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「誰も怒ってへん、友達やんけ」
古林 一咲(こばやし いっさ)「ああ・・・」
三鷹 哲也(みたか てつや)「そや!一咲も戻ってきたし、 皆んなで例のイベントいこかー!!」
蒼山 絵美(あおやま えみ)「あー、アレね!行こうよ皆んなで!」
時坂 めぐみ(ときさか めぐみ)「うん!私も行きたい! 夜に家族以外で出歩くの初めてだよぉー」
松尾 翔(まつお しょう )「・・・ぼ、僕も・・・行ってみたい・・・」
蒼山 絵美(あおやま えみ)「オッケー翔!」
古林 一咲(こばやし いっさ)「例のイベント?」
三鷹 哲也(みたか てつや)「”金輝海上花火大会”に 皆んなで見に行こうって話や」
三鷹 哲也(みたか てつや)「一咲も行くやろ?」
古林 一咲(こばやし いっさ)「ああ!もちろんだ!!」
与謝野 恋(よさの れん)「あの・・・」
古林 一咲(こばやし いっさ)「・・・どうした恋?」
与謝野 恋(よさの れん)「多分なんだけど・・・、 その日って・・・」
与謝野 恋(よさの れん)「テスト受けてない一咲は”補習”じゃない?」
「哲也『落ち着け・・・、一咲ぁぁぁ──!!』」

次のエピソード:最終話(第十六話 )「揚花火 瞼伏せ手に いちご飴」

コメント

  • ついに過去とのケジメをつけられましたね☺️
    彼女への恋心は憧れだと気付かされ、そして振るという選択肢、、、哲也のアドバイスは本当に素晴らしいですね☺️
    そして、自分が本当に好きな人にも気付くことができて、よかったです😭大切なものはすぐ近くにあった☺️
    そして、このあと補習はどうなるのか、花火大会には参加できるのか!?次回も楽しみです!

  • やっと読めました!✨😭💓
    一咲が区切りをつけることができて良かったです!✨

    もうーあの「おーい!がんばれ!真面目くん!」のシーンで涙がポロポロ出ましたぁ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)💦✨+夜になってからも哲也が待っててくれたことに関しても感動しました✨本当にいい友人に恵まれましたね✨☺️

    次回最終回なのですね😭寂しいですが恋と一咲の最後をしっかりと見届けたいと思います✨

  • ああ、青春……!友情パワーで乗り越えて、きっちり振って決別できて良かったです😄✨️
    あとは、補習ですね😂がんばれ!😂

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