エピソード1(脚本)
〇SHIBUYA109
「ここはマルキュー。今から笑っていいともが始まる。実はこの場所、前に来たの後で知るんだ」
貴子「ふぅ。間に合った笑っていいともはと」
めぐみ「ここであるみたいだよ」
〇ライブハウスの控室
貴子「ここがスタッフさんの楽屋か。何か見覚えある」
めぐみ「あ、笑っていいとも始まるよ」
タモリさん「笑っていいかな?」
〇ライブハウスの控室
めぐみ「いいとも〜。 面白い。アハハ」
貴子「面白かった」
〇渋谷のスクランブル交差点
貴子「うわあ。虹だ。オーバー・ザ・レインボー」
めぐみ「ウケる」
貴子「今から歌を聴きに行こう」
〇地下室
バンドマン「ららら、オーバー・ザ・レインボー♪」
〇地下室
貴子「ちょっと音痴」
めぐみ「自分で歌った方が上手い」
〇商業ビル
めぐみ「よし、どうにか逃げられた。 ここは・・・」
〇商業ビル
貴子「NHKホール。ここは渋谷なのかな?確か声優体験出来るんだよね」
〇商業ビル
めぐみ「取り敢えず行ってみよ」
〇商業ビル
貴子「しんべいまって」
〇商業ビル
めぐみ「何、乱太郎」
〇商業ビル
貴子「あ〜。面白かった」
〇病院の入口
貴子「かおり、お土産だよ。笑っていいとものレアの金と銀のステッカーだよ」
かおり「ありがとう。でも、これだけ・・・って何、女子高生の格好してるの?」
〇病院の入口
貴子「教えないよって、ほら、シュシュ。おそろだよ」
かおり「ありがとう。これで心置きなくいけるよ」
貴子「何言ってるの?今はわからないけど原作者として、何年後かに花咲かせてみせてあげるんだから」
〇病院の入口
かおり「分かった分かった。さあ、今日はもう遅いから帰って」
〇ケーキ屋
「あれからまもなくして、かおりは亡くなった。そう言えば、かおり言ってたな」
「小さい頃、ウチと下、仲良かったって。渋谷に綿あめないって騒いで撮影してたスタッフさん困らせてたって」
「スタッフさんに恩返ししたいって。ウチは憧れの君にあいたかったんだよ。って」
〇撮影スタジオのセット
貴子「かおりが亡くなって早10年」
〇撮影スタジオのセット
貴子「スタッフさんに聞いたら、そうですか。大変ですねというばかり」
〇撮影スタジオのセット
貴子「だって私、あの時言ったから。 ・・・スタッフさん見ていて下さい。損はさせない脚本書きますからと」
〇撮影スタジオのセット
貴子「かおり、怒ってくれたな。下のは面白いんだよ。タモさんや小堺さんも困らせて。かおり、死んじゃったからな」
〇撮影スタジオのセット
貴子「書く意味ないし。かおりみたいな人に届いて欲しかったな。この世は鬼ばかりだからな」
〇公園のベンチ
貴子「こうなったらとことん頑張るしかない48都道府県頑張って脚本書こう。でも沖縄だけは嫌だな。許して、沖縄県」
貴子「あれ、何これ、電鉄のCM電車内でのせてみませんかって。一か八か送ってみるか」
〇渋谷の雑踏
貴子「後日。サイトから電話あった。貴方の電鉄のCMが採用されました。漫画の原作の方は落ちましたが担当が付きます」
貴子「どんな作品を希望ですか?」
〇ハチ公前
貴子「私はこう答えた。美少女戦士セーラームーンを超える作品を作りたいですと」
貴子「原作を書くだけだから楽だと思われる。でも原作者だから全責任を追わなきゃいけない。でも、いつもは責任、半分個だから」
貴子「私はかおりが生きてる間、何も残せなかったし薬剤師目指してた私にとっては天国でみてるよは御法度だから」
貴子「髪を切ってさっぱりした私はかおりの遺言通り、この作品を書く事に決めた」
貴子「リリータイムレス。 百合の花に銘打って貴方の道踏みにじらせて頂きますって」
〇ハチ公前
貴子「私は忠犬ハチ公と違って命も惜しいからご主人なんて待ってられないけど」
貴子「東急電鉄使って色々周って飛行機にも乗ってって違うか・・・何にせよ、かおりの願いは何一つ叶わなかったけど」
貴子「この長かった髪を筆にするとか言ってたのすら叶わなかったけど」
貴子「あはは。 バカみたいだよね。今更、髪切って筆にしてやんの」
貴子「でも頑張るから渋谷を東京を日本中、繁栄してみせるから」
〇電車の中
貴子「あ、虹が見えた。 オーバー・ザ・レインボー」
桃香「あ、ママ。 オーバー・ザ・レインボー」
お母さん「ほんとね」
桃香「この、オーバー・ザ・レインボー本当にあった話だったんだって」
桃香「しかも今度からこのリリータイムレス、アニメ化として放送するんだって。名前、桃香と一緒だって」
桃香「何でも神友の名前から取ったんだって。何でも皆に愛されたら成仏できるから見たい。でも名前は少し隠したみたい」
桃香「本当の名前はかおりみたい」
桃香「本当の名前を隠してこういう人がいたんだよって来世で会うためにつけたみたい」
桃香「早く成仏して欲しいね。大事な大事な友達だったんだね」
お母さん「そうね。 神友ってくらいだからね。桃香も大事にするんだよ」
桃香「うん」
貴子「かおり、見ていてくれる人がいるよ。現実主義者なのに天国にいるかおりに向けて喋る何て可笑しいね」
貴子「この虹がそうさせてるのかも。 また来世で会おうね。世界に向けて頑張るから」
笑っていいとも!やごきげんようなど
すごく懐かしいなぁと思いました😌
自分の子どもの頃をつい思い出すような
暖かい物語ですね😊
友情っていいですね。かおりさんはなくなってしまったけれど、いつも親友の心のなかに生きていて、かおりさんのことを彼女は作品にのせて、これからも伝えていくのでしょうね。
短いストーリーの中にきれいな表現が沢山あって読みごたえがあり、楽しく読ませて頂きました。続きがあれば読んでみたい気がします。