おいでませ☆無人島(脚本)
〇山の中
ぴかり「断ったのに、なんでっ! 寝てる間に連れてくるとかっ」
青葉「落ち着けぴかり。 カメラ回ってるぞ」
ぴかり「こんなのカットでしょ! もぉやだぁ」
太陽「きちゃったもんはしゃーないじゃん! 一緒にがんばろーぜ!」
ぴかり「やだっ! おうちかえるぅ」
青葉「まず、ルールを確認しておこう」
ぴかり「青ちゃん、無視するの!?」
青葉「話が進まないし、もう始まってて 残り時間も限られてるからな」
太陽「青葉ドライだ」
ぴかり「僕やりたくないぃいいっ!」
青葉「だ・ま・れ」
「ぴゃっ」
青葉「無人島のルールだけど 俺たちがすることは三つ」
1.二泊三日の間、無人島で無事過ごすこと。
2.三日後に行われる無人島中央のバーベキューに参加すること
3.バーベキューの為に無人島に生えている植物、もしくは無人島周りの海の幸を集めること
太陽「後はヒーロもごっ」
青葉「それは後で話す」
太陽「ふぁい」
ぴかり「でもさぁ、集めるったって 道具も何もないよ?」
ぴかり「ここにあるの寝袋だけじゃん」
太陽「ぴかり、番組見たことないのか? 寝袋以外は自分で調達するんだぜ!」
ぴかり「知ってるよ! 知ってていってんのっ!!」
青葉「鍋とか刃物は中央まで行けば手に入るが 物々交換だから何かは集めないといけない」
ぴかり「やだぁ。原始的な暮らしなんてやだよぉ」
太陽「しっかりしろよ、ぴかり! まずは森ん中入って薪集めようぜ!」
ぴかり「いーーーーやーーーーだーーーーっ!!!」
青葉「仕方ない、太陽。 二人だけで行こう」
太陽「えっ」
青葉「ぴかりはここで留守番な」
青葉「行くぞ、太陽」
太陽「え、ま、待てよ、青葉ー!」
〇けもの道
太陽「青葉ー、おい、青葉ってばー」
青葉「・・・」
太陽「ぴかり、あのままでいいのかよっ」
青葉「あぁ。いい」
太陽「えー、でもさぁ」
青葉「いいか、太陽」
太陽「お、おう?」
青葉「これから、三日間」
青葉「番組のために採取もしなくちゃいけない」
青葉「生まれるギッシュの討伐もしなくちゃ いけない」
太陽「カメさんが言ってたやつだよな!」
太陽「この無人島ってギッシュが生まれる ポイントで」
太陽「生まれたてなら弱いから 俺たちが修行するのにちょうどいいって!」
青葉「お前は何もするな」
太陽「は?」
青葉「番組に必要な採取もギッシュ退治も 俺ひとりでやる」
太陽「なにいってんだよ! オレもやるよ!」
青葉「邪魔だ」
太陽「青葉・・・」
青葉「俺はおまえたちを頼らない」
青葉「またあの番組の騒動みたいのはごめんだ」
青葉「やる気のないやつや無知無鉄砲なやつと ギッシュに立ち向かう気はない」
太陽「青葉ひとりでなにができるって いうんだよ!?」
青葉「ひとりだから、できる」
青葉「だから邪魔をするなよ。 採取ぐらいならしてもいい」
青葉「じゃあな」
太陽「ぇえ・・・」
太陽(せっかく解散じゃなくて グループとして仕事もらえたのに)
太陽(みーんなバラバラじゃ だめなんじゃね!?)
太陽(青葉も、ぴかりも オーディションの失敗・・・ 引きずってんだよな)
太陽(すぐに仲直りなんか 無理なのはわかってるけど)
太陽「落ち込んでないで 薪集めるだけ集めよ!」
〇山の中
ぴかり「なんでたいくんも青ちゃんも 帰ってこないの!?」
ぴかり「僕、朝から何にも食べてないのにぃ」
ぴかり「美容によくないよぉ。 だから来たくなかったのにぃ」
ぴかり「最低、最悪、早く帰ってこーいっ」
ぴかり「たいくん!? 青ちゃん!?」
ぴかり「ぴゃぁああああっ!?」