〇小さい会議室
　　数日後──
　　呼び出された太陽たちに
　　待ち受けていたのは・・・
千草　カメ「やっほー♪ 重大発表をしに来たよ〜」
　　千草カメ（ちぐさかめ）
　　事務所所属レジェンドグループの一人。
　　おちゃらけキャラ担当。
千草　カメ「君たちが気になってる解散は・・・」
千草　カメ「できませーん☆」
ぴかり「解散できないって どーいうこと!!?」
千草　カメ「君たちが、知名度を獲得したからだよ！」
ぴかり「はぁ!?　 あの炎上のこといってんの!?」
千草　カメ「そうとも！」
千草　カメ「アイドルってのはどんな形であれ 目立つのが大事！ 知名度は必須！」
ぴかり「炎上の知名度なんかいらないよ!!」
千草　カメ「うんうん、若くていいねぇ」
千草　カメ「カッコいいキレイなアイドル。 みんな最初はそれを目指して 飛び込んでくる」
千草　カメ「でもさぁ」
千草　カメ「そうやって飛び込んで すぐに消えていった奴らは たくさんいるんだ」
「っ！」
千草　カメ「養成所にいたんだから 二人は心当たりあるでしょお？」
千草　カメ「だからこそ今はチャンス！」
千草　カメ「仲が悪いグループなんて面白いって 一部で人気もでてるんだからっ」
ぴかり「うれしくな～～～～～～～いっ!!」
千草　カメ「じゃあ、自分の力で 印象を変えていかないとね」
千草　カメ「太陽くんみたいに」
青葉「え、太陽がなにかしたんですか？」
千草　カメ「ふふふ、まあ、見てご覧」

〇稽古場（椅子無し）
太陽「あー、これで撮れてる？」
太陽「よし！　 これから謝罪会見？　って ヤツをするぜ！」
太陽「この間はごめん！」
太陽「応援してくれてたのに期待を 裏切っちまった！」
太陽「でも、オレ、自分に嘘をつくのイヤだ」
太陽「自分が自分を応援できないなんて 応援してくれる人たちに失礼だと思う」
太陽「だから！」
太陽「オレはありのままのオレで頑張りたいんだ」
太陽「もしそれでもいいって奴は また応援してくれるとうれしいぜ！」
太陽「あと、」
太陽「青葉とぴかりのことも オレは応援するぜ！」
太陽「二人共厳しいし、考えは合わないけど めっちゃ自分がなりたいアイドルのために 頑張ってるんだ」
太陽「失敗したけど、まだ始まったばかりだし やり直したっていいはずだろ」
太陽「オレはあいつらと何度だって やり直すから！」
太陽「何度だって夢に立ち向かうから！」
太陽「応援してくれ！」

〇小さい会議室
ぴかり「テキットにこんな動画あげたの!? 僕に許可なく!?」
太陽「おう！　 おっさんたちに手伝ってもらったぜ！」
青葉「事務所公認ってことなのか・・・」
ぴかり「ありえなーいっ」
千草　カメ「こらこら、動画だけじゃなく 反応も見てみなさいって」
　　きらきら「応援する！」
　　家吉「不屈の精神きらいじゃない」
千草　カメ「煽ってきてるコメントの中に 少なくても応援してくれてる人が いるでしょ？」
ぴかり「・・・」
青葉「これって・・・」
太陽「俺たちのファンだ！」
ぴかり「うぅ、なっとくいかないぃ」
千草　カメ「納得行かなくてもファンができた以上 アイドル続行してもらいます！」
青葉「・・・わかりました。俺はやります」
ぴかり「えー、青ちゃーんっ」
太陽「俺もやるぜ！」
千草　カメ「よし！　 やる気も出てきたキミたちに お仕事です！」
千草　カメ「無人島へご招待～☆」
ぴかり「はっ？」
青葉「それってゴールデンタイムの・・・・・・」
千草　カメ「そうそう僕が司会を務める バラエティ番組への出演で～す！」
千草　カメ「強制参加だよ～！」
ぴかり「ぜったい、いやぁああああああっ」
千草　カメ「ついでにマジパフォ戦闘訓練もあるぞ☆」
太陽「やったーっ！」
ぴかり（ぜったいぜったいぜぇったい！ ボイコットしてやるっ!!!）

〇山の中
ぴかり「こ、ここは!?」
太陽「お、ぴかり起きたー、おっはよー」
ぴかり「・・・・・・」
青葉「無人島だ」
ぴかり「は!? 嘘でしょぉおおお?!」