夢見るうさぎと子守唄

ぐらっぱ

五曲目 ゴリラ達のマーチ(脚本)

夢見るうさぎと子守唄

ぐらっぱ

今すぐ読む

夢見るうさぎと子守唄
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇密林の中
ゴリラ「ゴッゴッゴッゴ」
ゴリラ「ゴッゴッゴッゴ」
ゴリラ「ゴッゴッゴッゴ」
「ゴーリラー!!」

〇黒

〇旅館の受付
シーファ「キタナナニシロクバスドオリー♪」
シーファ「困った時はゴリラパワー!」
「⋯⋯」
シーファ「と、TVCMで見かけて ⋯⋯ん、どうした?」
(突然おかしくなったのかと思った)
シーファ「地図で調べてみたんだが ここから歩いて30分くらいのところらしい」
ウータミィ「早速行ってみようか」
シーファ「流石にもう遅いし 明日の朝にしないか」
ウータミィ「そうだね」
リサ=イアロレーユ「あたしの車で送ってあげようか? 近いし」
ウータミィ「わぁ助かる!」
シーファ「いや、それはちょっと」
ウータミィ「えー?」
シーファ「おい、あのベイビーはどうするんだよ? こいつの車がトラックじゃないと無理だし それに、異星人とバレたらどうすんだ」
ウータミィ「そうでした」
リサ=イアロレーユ「?」
ウータミィ「ごめんねぇ そんなに遠くじゃないし 歩いて行ってくるよ」
リサ=イアロレーユ「そう⋯⋯?」
リサ=イアロレーユ(もしかして家族水入らずで 旅を楽しみたいって事? きっとそうなんだわ!)
リサ=イアロレーユ「そうね、邪魔しちゃ悪いわね 家族との思い出をいっぱい作るのよ」
シーファ「うん?」
リサ=イアロレーユ「でも、覚えておきなさい 次に勝つのはあたしだって事を!」
ウータミィ「はーい」
リサ=イアロレーユ「わかってるのかしら まぁいいわ、邪魔しちゃ悪いから帰るわね 行くわよ、ショーゴイン」
ショーゴイン「ですナァ」
ウータミィ「帰っちゃうの?」
リサ=イアロレーユ「元々日帰りの予定だったからね」
ウータミィ「そっかぁ またね、リサ」
リサ=イアロレーユ「次に会うときはオーディションね 負けないんだから」
ショーゴイン「ですナァ」
ウータミィ「⋯⋯」
ウータミィ「トモダチ、覚えた」

〇温泉旅館

〇旅館の和室
シーファ「⋯⋯」
ウータミィ「むにゃ⋯⋯」
パープルヘイズ「スピィー⋯⋯ グゴゴゴゴゴ」
シーファ「イビキはうるせぇし 寝相悪くて蹴られるし 全然寝られなかった⋯⋯」
ウータミィ「もう食べられないよぅ むにゃ⋯⋯」
パープルヘイズ「グガゴガガガガ グゴォ⋯⋯」
シーファ「おめーらいい加減起きやがれ! 朝だぞ!」
ウータミィ「あと5分⋯⋯ あと5分だけ」
パープルヘイズ「スピー⋯⋯」
シーファ「⋯⋯」
ウータミィ「あと5分 ⋯⋯ぐぅ」
シーファ「二度寝するなぁ!!」

〇黒

〇旅館の受付
ウータミィ「さーて、しゅっぱつぅ」
パープルヘイズ「ニンニンッ」
シーファ「こいつら起こすだけで疲れた⋯⋯」
ウータミィ「どうしたの? はやくいこー」
シーファ「はぁ⋯⋯ とりあえずゴリラ探すか」

〇黒

〇外国の田舎町
シーファ「確かこの辺⋯⋯」
ウータミィ「この辺何もないよー?」
シーファ「地図だとこの辺なんだが」
ウータミィ「地図アプリには出てこないなあ」
シーファ「うーん⋯⋯」
ウータミィ「この辺の建物を調べてみるね」
シーファ「キタナナニシロクバスドオリー♪」
シーファ「困ったときはゴリラパワー!」
シーファ「⋯⋯何かありそうな気がするんだけどな」
シーファ「ゴリラみたいな兎⋯⋯ 一体どこにいるんだ」
シーファ「それともあのTVCMは幻だったのか?」
シーファ「⋯⋯」
シーファ「⋯⋯」
シーファ「ゴリラ!?」
ゴリラ「ウホッ」
ウータミィ「どーしたのー?」
シーファ「ゴリラが⋯⋯」
ゴリラ「ノンノンノン わしはゴリラではなく ゴリラみたいな兎ですよウホ」
シーファ「いや、どこをどう見ても ゴリラそのままじゃねーか! ウホウホ言ってるし」
ゴリラ「失礼な、わしは兎ですウホ ウホはただの口癖ですウホ」
シーファ「口癖⋯⋯? いや、それでも兎なら長い耳があるだろ」
ゴリラ「長い耳ならここにありますウホ」
シーファ「バナナじゃねーか!!」
ゴリラ「これは兎耳ですよ 実は事故で耳が取れてしまってウホ」
シーファ「どう見ても耳じゃなくてバナナだが!?」
ウータミィ「取れちゃったなんてかわいそう」
シーファ「信じるんかい!」
ゴリラ「まぁまぁ そんな細かい事を置いておいてウホ」
シーファ「細かい⋯⋯か?」
ゴリラ「あなた達はTVCMを見て来られた方達ですね 何かご入用ですかウホ」
ウータミィ「うん、あのね 運転免許が取りたいの 教習所の車を壊しちゃって⋯⋯」
シーファ「こいつが触っても壊れない車で 試験をさせて欲しいんだ」
ゴリラ「そんな事ならお安いご用ですウホ」
ウータミィ「わぁ」
ゴリラ「ただ、教習所は移転したんで ここから船で皆様をお運びしますウホ」
シーファ「船?」
ゴリラ「はい、わし達は 定期便の会社も経営してるのですウホ」
シーファ「へぇ、船はいつ出港するんだ?」
ゴリラ「いつもならもう港に着いてるのですが 少し遅れているようでして 今、確認しますウホ」
ゴリラ「おいぃ! 船まだ来てないぞ どうなっているんだウホ」
ゴリラ「え? トラブル? 2、3日遅れる?」
ゴリラ「遅れると困るんだよ え? 虫が⋯⋯ウホ?」

〇草原の道
シーファ「くっそ 3日も待ってられっか」
シーファ「やはりなんとしてでも 卵を取り戻して逃げるか」
シーファ「ん?」
「ニーン!」
シーファ「なんなんだ?」
車「すぅ⋯⋯すぅ⋯⋯」
シーファ「車は⋯⋯寝てるな 人参達もみんないない」
シーファ「なんか知らんがこれはチャンス!」

〇車内
シーファ「ドアも開いたし誰もいない 卵は⋯⋯っと」
シーファ「あったあった」
シーファ「⋯⋯なんだ? TVつけっぱなしじゃないか」

〇超高層ビル
アナウンサー「緊急ニュースです 謎の虫が大量発生し 街中に溢れ返っています」
アナウンサー「この虫がどこから発生したか 原因は不明ですが 討伐の為に即時に軍を派遣すると──」

〇車内
シーファ「虫が発生⋯⋯?」
シーファ「うわぁ!!」

〇草原の道
シーファ「思わず叩き潰してしまったが ⋯⋯なんだこれ? 機械?」
シーファ「ん?」

〇空

〇草原の道
シーファ「な、なんだぁ!?」
シーファ「と、とりあえずどこか建物に⋯⋯」

〇外国の田舎町
シーファ「ハァハァ」
ウータミィ「シーファさん、こっち!」
シーファ「ウータミィ!? おい、どーなってんだあの虫⋯⋯」
ウータミィ「早くこっちへ! 建物に避難して」
シーファ「そうだ、車! ベイビーちゃんどうする!?」
ウータミィ「私が運ぶ! シーファさんは建物の中へ」
シーファ「お、おう 気を付けろよ」

〇黒

〇超高層ビル
「みなさん、落ち着いて! 建物の中は安全です 落ち着いて避難を」
警備兵「一体どこからこんな大群が⋯⋯」

〇黒

〇宇宙空間

〇コックピット
「モクヒョウ マデ 4アワー」
「ようやく見つかりましたかゾウ 今度は間違いないゾウ?」
「はっ 探索機からの映像で位置を特定しました」
「見つけるまで苦労しましたが これでやっと我らが皇帝も お喜びになるゾウ」
「はっ これもジゾ様のお力のおかげであります」
ジゾ「さぁ」
ジゾ「ベイビーちゃん救出作戦を始めますゾウ 皆、準備はいいかゾウ」
ジゾ「ククク⋯⋯」

〇黒
  突然現れた大量の虫に
  何やら怪しげな敵の予感
  はたしてウータミィはどうなるのか
  運転免許は取れるのか
  次回に続く!

次のエピソード:ベストアルバム1(一〜五曲目までのまとめ回)

コメント

  • 虫大量発生!
    そして忘れた頃に現れた地蔵……!!
    これは大波乱待った無しですね。

  • ゴリラなのに兎と名乗り、ウサ耳はバナナで事故で取れたと言い張るウサゴリラ🦍
    ここまで頑ななのは、もはや尊敬してしまいますウホ(あっ🫢)
    やっとの事でウータミィの免許教習を受けられると思った矢先のG襲来!(ひぇ)😱
    そしてあの!
    第一話の地蔵が!
    波乱の予感を抱きながら次回をお待ちしてます✨

ページTOPへ