ハチ公が鳴く刻  悲しきハロウィンのワルツ

良し

捜査開始(脚本)

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〇店の事務室
  調べる▶️電話
佐野かな「はい、淀川探偵事務所です・・・はい・・・先生に代わりますね」
佐野かな「先生、河津刑事からです」
淀川宗真「勝手に取るなってぇの、河さん、どうした」
河津刑事の声「おう、鑑定結果が出たぞ、死亡推定時刻が、19時〜21時の間、死亡原因は首を絞めた事による窒息死って事だ」
淀川宗真「そうか、じゃああの受付の女性も容疑者候補になりそうだな、ただ証拠が無いのと動機まではわからんが・・・」
河津刑事の声「確かにな、それじゃ捜査は進めるが、淀川君はどうする?」
淀川宗真「俺は、麻耶疑惑を調べてようと思う」
河津刑事の声「ほう、何故だ?」
淀川宗真「さっき、受付の女性も容疑者候補って言ったが、麻薬組織に脅されて、手伝った可能性もあるかなっと思っただけさ」
河津刑事の声「わかった、お互い違う線で捜査って事だな」
淀川宗真「ああ、何かわかったら連絡する」
河津刑事の声「ああ、それじゃ」
  移動する▶️歌舞伎町
淀川宗真「よし、行くか!!」
佐野かな「はい!!」
淀川宗真「まだ付いて来る気かよ・・・」
佐野かな「助手ですから!!」
淀川宗真「まだ諦めてないのか!!」

〇歌舞伎町
  調べる▶️回り
淀川宗真「おうおう、夜になって人が更に増えたな」
佐野かな「ふえぇ・・・迷子になりそう・・・」
淀川宗真「帰ってもいいんだぞ?」
佐野かな「帰りませんよ、助手ですから!!」
淀川宗真「ハァ・・・」
  話す▶️かな
佐野かな「所で、何処へ行くんです?」
淀川宗真「あー知り合いのスナックだ」
佐野かな「スナック?お酒でも飲むのです?」
淀川宗真「酒は次いでだ、そこは俺の情報集めの場所だ、行くぞ」
佐野かな「付いていっていいんですか?」
淀川宗真「迷子になって、また事件に巻き込まれても困るしな」
佐野かな「ひどーい!!」
淀川宗真「但し、そこはかなりクセがキツいからな、覚悟しろよ」
佐野かな「え?なんか怖そうです・・・」
  移動▶️スナックあけみ

〇スナック
  話す▶️あけみママ
淀川宗真「やぁママ、今日も綺麗だな」
あけみママ「あら宗ちゃん、いらっしゃい、其方の子は恋人?」
佐野かな「違います!!先生の助手です!!」
淀川宗真「いや、両方違うだろ・・・」
あけみママ「ああ、この子が?」
淀川宗真「ああ、あの時は助かったよ、ほらお前からもお礼を言っておけ」
佐野かな「え?そうなんですか?助けていただきありがとうございます」
あけみママ「ふふ、いいのよ、私は情報を渡しただけだから」
  話す▶️あけみママ
あけみママ「とこで宗ちゃん、今度は誰の情報が欲しいの?」
淀川宗真「畠山権蔵の情報だ」
あけみママ「畠山権蔵?さっきニュースに出てたけど、何を調べるの?」
淀川宗真「現場にマトリも来てた、麻薬組織との関係を調べて欲しい」
あけみママ「わかったわ、で?何飲む?」
  注文する▶️ウィスキー
あけみママ「OK、お嬢さんは?」
淀川宗真「ホットミルクか?」
佐野かな「私22ですけど!?」
淀川宗真「何い!?未成年かと思ってた・・・」
佐野かな「確かに幼く見えますけど・・・」
あけみママ「未成年でその体つきだったら、犯罪よね」
あけみママ「はい宗ちゃん、お嬢ちゃんにはカクテルね」
佐野かな「わぁ!!」
あけみママ「分かり次第連絡するわね」
淀川宗真「いつもすまないな、ママ」
  移動する▶️事務所

〇店の事務室
  話す▶️かな
佐野かな「あー酔っ払ちゃいましたー」
淀川宗真「一杯でか!?」
佐野かな「何だか・・・眠くなっちゃいました・・・お休みなさい・・・」
淀川宗真「んな!?ここで寝るな!!」
佐野かな「zzz」
淀川宗真「はぁ・・・仕方ねぇな・・・俺もここで寝るか」

〇店の事務室
  翌朝
  調べる▶️電話
淀川宗真「うお!?朝っぱら電話かよ・・・」
淀川宗真「あけみママ!?もしもし・・・」
あけみママの声「おはよう宗ちゃん、昨日の事だけど・・・」
淀川宗真「流石ママ!!相変わらず仕事早いなぁ」
あけみママの声「ふふ、ありがとう、後でお店に来てくれる?」
淀川宗真「わかった!!」
あけみママの声「じゃあ後でね」
  見る▶️かな
淀川宗真「しかし・・・よく寝るな・・・まぁいいか」
  移動▶️スナックあけみ
佐野かな「おはようございます、今日も張り切って頑張りましょう!!」
淀川宗真「そこで起きるか!?」
佐野かな「助手ですから!!」
淀川宗真「助手関係あるか!?」

〇スナック
  話す▶️あけみママ
あけみママ「いらっしゃい、朝早く呼び出してごめんなさいね、朝ご飯まだでしょ?はい食べて」
佐野かな「わぁ美味しそう!!いただきます」
淀川宗真「何故2人分用意してあるんだ!?」
あけみママ「一緒に来るの分かってたわよ、助手でしょ?」
佐野かな「そうです!!」
淀川宗真「ママまで・・・」
  聞く▶️畠山の事
淀川宗真「ところで、畠山の事だけど?」
あけみママ「そうね、まず畠山の会社の事だけど・・・」
あけみママ「巷の評判は良かったようね、ただ気になる事が・・・」
あけみママ「誰にもでも貸してたようね」
佐野かな「誰にでもですか?良い会社ですね」
淀川宗真「何言ってやがる!!何処が良い会社だ」
佐野かな「え?そうなんですか?誰にでも貸すんでしょ?」
淀川宗真「だからだよ!!誰にでもって事は、犯罪者でもOKって事なんだよ!!」
佐野かな「あ・・・」
あけみママ「そうね・・・それこそ麻薬を扱うような悪人にもね」
淀川宗真「まさか・・・!?」
あけみママ「そのまさかよ、はいコレ」
  見る▶️写真
淀川宗真「これは、畠山と・・・誰だ?」
あけみママ「名前は蜂須賀阿羅(はちすがあらん)、仲介者よ」
あけみママ「しかも半グレ集団、怒羅愚吽(ドラグーン)の一味よ」
淀川宗真「半グレ集団も関わってるのか!?これは親分にも相談してみるか」
あけみママ「その方が良さそうね」
佐野かな「あの・・・親分さんて?」
淀川宗真「お前の恩人と言っておこう」
佐野かな「そうなんですね、お礼を言わないとですね」
  話す▶️あけみママ
淀川宗真「ところで、この写真の場所は?」
あけみママ「知り合いのキャバクラに死ぬ前日に来てたようね」
淀川宗真「教えてくれるか?」
あけみママ「もちろんよ、すでに宗ちゃんの事を紹介してるわ」
淀川宗真「ありがとう」
淀川宗真「とりあえず、親分に相談してくるわ」
あけみママ「ふふ、頑張ってね」
  移動▶️桜田組

〇屋敷の門
  話す▶️かな
佐野かな「え・・・ここって・・・」
淀川宗真「ああ、桜田組だ」
佐野かな「あわわ・・・」
淀川宗真「心配するな、親分は仁義に熱い方だ、それにさっきも言ったが、お前の恩人だぞ?」
佐野かな「まさか、ヤクザの方なんて思いませんよ」
  話す▶️桜田組門番
桜田組門番「止まれ!!何者だ・・・っとこれは探偵の」
淀川宗真「淀川だ、親分にお願いがあって来たのだが?」
桜田組門番「へい、お待ちなさってくだされ」
桜田組門番「探偵が親分に会いたいと言って来てますが、・・・はいお通しします」
桜田組門番「許可が降りました、どうぞ」
淀川宗真「お勤めご苦労様です」

〇屋敷の大広間
  話す▶️桜田組長
淀川宗真「お久しぶりです親分、あの時はお世話になりました」
桜田組長「おう先生、久しいのぅ、で、そっちのお嬢ちゃんが?」
佐野かな「は、はい、その・・・ありがとうございます」
桜田組長「はっはっはっ、硬くならなくて良い、ところで今日は何用だ?」
  話す▶️桜田組長
淀川宗真「怒羅愚吽という半グレ集団はご存知ですか?」
桜田組長「ああ、最近儂らのシマで色々やっとるようだな、其奴等がどうした?」
淀川宗真「どうやら麻薬の売買で、動いているみたいなんです」
桜田組長「それは真か!?」
淀川宗真「ええ、あけみママの情報です」
桜田組長「そうか・・・」
  聞く▶️蜂須賀の事
淀川宗真「蜂須賀って男はご存知です?」
桜田組長「いや・・・知らんな、其奴がヤクを?」
淀川宗真「先日死んだ畠山と何かしてたようです」
桜田組長「ふぅむ・・・かと言って儂等が下手に動けばサツが黙っとらんだろうな」
淀川宗真「蜂須賀の事だけなら、こっちでなんとかしますよ」
桜田組長「あいわかった、サツの動き次第で儂等も動こう」
淀川宗真「お願いします」
  移動する▶️警察署

〇警察署のロビー
  話す▶️警官
淀川宗真「淀川だが、河さん・・・河津刑事はいますか?」
警官A「少々お待ちください」
淀川宗真「結局付いてきてるな」
佐野かな「助手ですよ?」
淀川宗真「ヤクザと関わってる探偵のか?」
佐野かな「悪い事はしてませんよ」
淀川宗真「それはそうだが・・・」
河津刑事「おう!!淀川君、何か分かったか?」
  話す▶️河津刑事
淀川宗真「ああ!!畠山だが、ヤクの仲介者と繋がってたようだ」
河津刑事「何だと!?」
淀川宗真「名前は、蜂須賀阿羅、コイツだ」
  見せる▶️畠山と蜂須賀の写真
河津刑事「コイツが・・・鶴屋に連絡しておこう」
  話す▶️河津刑事
河津刑事「おっと、こっちも進展があったぞ」
淀川宗真「お?」
河津刑事「畠山が死んだ推定時刻に、畠山の会社のビルから出て来た人影を、向かいのビルの防犯カメラが捉えててな」
淀川宗真「どんな人影だ?」
河津刑事「メイドだ!!」
淀川宗真「メイド!?」

次のエピソード:麻薬犯を追って

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