第一の殺人事件(脚本)
〇ハチ公前
通行人A「もうすぐでハロウィンだね」
通行人B「そうだねって、アンタ気が早く無い!?」
通行人A「そう言う貴女だって、コスプレしてるじゃないのよ?」
通行人B「えへへ、待ちきれなくて」
通行人A「ねぇ、ところでこんな都市伝説知ってる?」
通行人B「え?どんなの?」
通行人A「ハチ公が鳴くと殺人事件が起きるんだって」
通行人B「え?この銅像のハチ公?鳴く訳無いじゃないの」
通行人A「だから都市伝説なのよ」
通行人A「え?何今の!?」
通行人B「ハチ公が・・・鳴いた!?」
通行人A「いやいや、今のは野良犬でしょ」
通行人B「今時、大都会に野良犬なんているの?」
通行人A「それはそうだけど・・・」
屋久暁春「そこの子羊ちゃん達、何怖がってるの?」
通行人A「あ・・・いや、都市伝説の話してたら、犬の遠吠えが聞こえたので・・・」
通行人B「あまりにタイミングが良かったから、流石に怖くなって・・・」
屋久暁春「なるほど、それじゃ俺の店で飲んで落ち着くかい?」
通行人A「え、でも高いんじゃ・・・?」
通行人B「私達、そんなにお金持ってないし・・・」
屋久暁春「OK OK、初回だし安くするよ」
通行人A「え、いいの?」
通行人B「私、行くー!!」
通行人A「じゃあ私も行こうかな」
屋久暁春「OK OK、それじゃGo ing rhapsody」
〇店の事務室
佐野かな「おはようございます、先生」
話す▶️かな
淀川宗真「おはようじゃねっ!!何でまた来てるんだ!?」
佐野かな「何でって、先生の助手になる為ですよ?」
話す▶️かな
淀川宗真「だから、助手は要らんって毎回言ってるだろうが!?」
佐野かな「私を助手にしてくれるまで毎日来ますよ?」
淀川宗真「マジか・・・勘弁してくれ・・・」
調べる▶️電話
佐野かな「あ、私が出ますね・・・もしもし?」
淀川宗真「あ、おい、勝手に・・・全く・・・助手気取りしやがって・・・」
佐野かな「はい、淀川探偵事務所です・・・あ、河津刑事、おはようございます・・・はい、先生なら・・・わかりました、伝えますね」
話す▶️かな
佐野かな「先生、河津刑事から捜査依頼です」
淀川宗真「朝っぱら何の電話かと思ったら事件かよ、やれやれ・・・で、何処だ?」
佐野かな「えっと・・・歌舞伎町の貸金業をやっているビルですね」
淀川宗真「嘆いても仕方ねぇ・・・行くか」
佐野かな「はい!!」
淀川宗真「来る気かよ・・・!!」
移動▶️歌舞伎町
〇雑居ビル
話す▶️かな
淀川宗真「相変わらず、人が多い事で・・・所で現場はどのビルだ?」
佐野かな「確か・・・あ、この先に規制線が張ってあります、あそこですね」
淀川宗真「ちゃんと聞いて無いなこりゃ・・・」
淀川宗真「よし行くか!!」
佐野かな「はい!!」
淀川宗真「おいおい・・・現場まで来る気かよ・・・」
移動▶️事件現場
〇おしゃれな受付
話す▶️警官
警官A「あ、君達、ここは部外者以外立ち入り禁止だ!!」
佐野かな「あ、私達河津刑事の依頼で来たのですが?」
淀川宗真「お前は部外者だろうが・・・河さんの依頼で来た淀川だが?」
警官A「あ、貴方達がですか!?失礼しました、刑事なら奥の部屋でお待ちしています」
淀川宗真「おう、ご苦労!!」
移動▶️奥の部屋
〇豪華な社長室
話す▶️河津刑事
河津刑事「おう、来たな!!」
淀川宗真「ったく朝っぱらから勘弁してくれよ・・・で、ガイ者は?」
河津刑事「アレだ・・・」
佐野かな「あう・・・」
調べる▶️かな
淀川宗真「おいおい・・・勝手に付いて来て、死体見て倒れるたぁ、こんなんじゃ助手なんて務まらんぞ・・・」
河津刑事「おい、誰か、お嬢ちゃんを休ませてせおけ」
警官A「は、はい!!」
話す▶️河津刑事
淀川宗真「ところで河さん、俺を呼んだ理由は?」
河津刑事「ああ、すまん、仏さんが見た通り首吊りなんだが、自殺か他殺で迷っているんだ」
淀川宗真「あ、どう言う事だ?」
河津刑事「自殺なら遺書が無い、他殺ならどうやって犯人が、ここから出たのか説明出来ないのだよ」
淀川宗真「って事は、密室って事か?この部屋への出入りは?」
河津刑事「廊下からしか、開けられない仕組みになっているようだ」
淀川宗真「こっちから出られないって事か?」
河津刑事「そう言うこった」
淀川宗真「その辺は、後で詳しく聞くとして・・・仏さんを調べるか」
調べる▶️死体
淀川宗真「外傷は無しと・・・ん?これは・・・」
佐野かな「先生、首のところ!?」
淀川宗真「おわ!?もう起きたのか!?」
佐野かな「すみません、こんな事では助手務まりませんよね・・・それより首のところ」
淀川宗真「ああ、よく気付いたな、これは他殺だ!!」
佐野かな「やったー、これで助手決まりですね!!」
淀川宗真「そんな訳あるか!?」
佐野かな「えー?」
淀川宗真「えー?じゃねぇよ!!」
話す▶️河津刑事
淀川宗真「河さん、コレは他殺だ!!」
河津刑事「何!?」
淀川宗真「ガイ者の事を解ってる範囲で教えてくれ!!」
河津刑事「ああ、害者の名は畠山権蔵、ここ畠山金融の社長だ」
淀川宗真「金貸しか・・・やり方次第じゃ恨まれてもおかしくはねぇな」
河津刑事「それが、この会社はかなり優秀だと聞いてるぞ」
淀川宗真「優秀な会社の社長が殺された・・・金目当てか?」
河津刑事「いや、部屋が荒らされた形跡も無かったぞ」
淀川宗真「金目当てでは無いとすると、怨恨か・・・でも会社は優秀・・・動機が見えんな」
調べる▶️回り
淀川宗真「部屋が、荒らされた形跡が無いと言っていたが、このままの状態だったのか?」
河津刑事「ああ、俺達が入った時がこの状態だった」
淀川宗真「その辺も後で会社の人に聞いてみるか」
移動▶️受付
〇おしゃれな受付
話す▶️河津刑事
淀川宗真「河さん、すまないが会社の人に聞きたいんだが?」
河津刑事「わかった、おい誰か連れて来てくれ」
警官A「はい」
真野瑞稀「お呼びでしょうか?」
話す▶️真野瑞稀
淀川宗真「アンタが会社の人か?」
真野瑞稀「はい、受付をしております、真野瑞稀と 申します」
淀川宗真「第一発見者はアンタか?」
真野瑞稀「はい、出社した時に、電気が点いていたので、不審に思い部屋に入ったら、あんな事に・・・」
淀川宗真「あの部屋は、外からしか入られないと聞いたが?」
真野瑞稀「はい、こちらのカードキーでしか開けられない仕組みになっております」
淀川宗真「社長が外出や、帰宅する時は?」
真野瑞稀「私達社員が帰宅する時は、差し込んで先に会社を出ます」
淀川宗真「いつも社長が最後に帰るのか?」
真野瑞稀「はい、そうです、それ以外は受付に開けるよう指示してきます」
話す▶️真野瑞稀
淀川宗真「部屋が荒らされた形跡が無いと聞いたが、取られた物は無いのか?」
真野瑞稀「一つだけ・・・全員分の契約書が無くなっていました」
河津刑事「何だと!?」
淀川宗真「参ったな・・・おっと、この会社、防犯カメラは?」
真野瑞稀「実は・・・付いて無いのです」
淀川宗真「今時防犯カメラが無いとは、何故だ?」
真野瑞稀「切迫してお金を借りに来る人もいるから、あまり関与するなと、社長からの指示でして・・・」
河津刑事「だからって、防犯カメラを付けないって、どう言う事だ・・・」
話す▶️真野瑞稀
淀川宗真「この会社の受付システムは?」
真野瑞稀「銀行と同じで、番号順に案内する仕組みになっております」
淀川宗真「じゃあアンタらは、受付して人の名前は知らないって事かい?」
真野瑞稀「そうですね、受付では名前は聞かないです」
淀川宗真「社長以外は、客と関わらない・・・か」
調べる▶️回り
鶴屋取締官「クソッ!!やっぱ死んでるのか!!」
河津刑事「鶴屋!?マトリが何故ここに!?」
鶴屋取締官「河津さんですか・・・実は畠山に麻薬疑惑がありましてねぇ」
河津刑事「何だと!?」
鶴屋取締官「まぁ、死んでしまったのでこれ以上は調べ様が無くなりましたが・・・」
話す▶️鶴屋取締官
鶴屋取締官「河津さん、こちらの方は?」
河津刑事「俺の知り合いの淀川君だ、探偵をしている」
鶴屋取締官「ああ、貴方が噂の、初めまして鶴屋です」
淀川宗真「淀川です」
佐野かな「助手の佐野かなでーす」
淀川宗真「誰が助手だ!!」
佐野かな「ガーーーーン!!」
話す▶️鶴屋取締官
淀川宗真「鶴屋取締官、ガイ者に麻薬疑惑があったとはタレコミみたいなのが?」
鶴屋取締官「ええ、但しブツを持ってる気配が無かったので、逮捕に持ち込むのがなかなか・・・」
淀川宗真「なるほど・・・」
話す▶️河津刑事
淀川宗真「河さん、一度事務所に戻って整理してくる」
河津刑事「わかった、検死結果が出たら連絡する」
移動▶️事務所
〇店の事務室
考える▶️事件の事
淀川宗真「ふぅ・・・一度整理してみるか・・・」
淀川宗真「ガイ者は密室で首を吊っていた・・・コレは自殺に見せかけた絞殺だろう」
淀川宗真「部屋への出入りは、受付のカードキーでしか出来ない、出る時は差し込んでもらうか・・・」
淀川宗真「そして、契約書が無くなっていた・・・ならば契約した奴の犯行の線もあるな、そうなれば受付の女性も怪しい事になる」
淀川宗真「しかし、それだと密室の意味は無くなる、何故なら自分がやりましたって言っている様なものだ」
淀川宗真「そして麻薬疑惑・・・受付を脅して犯行に及んだ可能性もある」
淀川宗真「よし、まずは麻薬の線で調べてみるか」
佐野かな「先生、お茶です」
淀川宗真「お、サンキュー・・・ってまだいたのか!?」
佐野かな「助手ですから!!」
淀川宗真「いや・・・助手じゃねっつうの・・・」
佐野かな「えー!!」
サスペンスのゲームを見ているようで楽しかったです!“٩( ᐛ )و,,