〇教室
　　真希が此処に転校してから二週間が経った。真希が来てから一緒に居る事も多く成り、昼食に至っては必ず一緒に成ってる。
江戸川昂輝「てな感じでさぁ、何時に成っても俺等一緒でさぁ・・・」
青山大地「おい、それ俺に対する嫌味か？リア充爆発しろってんだ・・・」
江戸川昂輝「まぁ聞いてくれって。真希が転校してから俺以外とまともに話したりする所見た事無くてさぁ。何か俺が他の女子と話してたら」
江戸川昂輝「めっちゃ不機嫌に成って・・・何か心配でさぁ・・・」
青山大地「その相談相手に俺を選ぶ神経を疑うわ」
青山大地「つぅかさ、木下はお前の事が大好きなんだろ？別にそのままで良くねぇ？」
江戸川昂輝「そうかも知れないけど、何か俺から見たら度が過ぎると言うか・・・」
青山大地「ふぅん・・・でもお前がガキの頃の約束忘れたりしたのも原因じゃね？」
江戸川昂輝「本当にそれだけかな・・・」
青山大地「まぁそう深く考え過ぎるなって！幼い頃にそう言う約束が出来る仲って俺には居なかったから、俺にはお前が羨ましいよ」
青山大地「何より、成っても無い事心配しても仕方無ぇよ！ちょっとは肩の力抜いた方が良いぜ！」
江戸川昂輝「お、おう・・・それもそうか・・・」
青山大地「っと、悪い、俺ちょっと用事有ったから、そろそろ行くわ」
江戸川昂輝「お、おう、そうか」
江戸川昂輝「・・・何事も無ければ良いけど・・・」
木下真希「昂輝お待たせ〜！」
江戸川昂輝「お、おう！真希今日日直だったか」
木下真希「本当信じられない。何であたしが知らない誰かと日直やらないといけないの？」
江戸川昂輝「ま、まぁまぁ！他の人との交流も大事だからさ！」
木下真希「えぇ・・・そう言うの、時間の無駄って言わない？」
江戸川昂輝「言わない言わない！」
江戸川昂輝「それはそうとさ、真希も此処に来てから随分経っただろ？誰か友達とか出来た？」
木下真希「え？そんなの要らないんだけど・・・」
江戸川昂輝「いやいや！真希にだってこの人と喋りたいとか有るんじゃ無い？」
木下真希「そんなの特に居ないよ？」
江戸川昂輝「お、おう・・・でも少し位は考えといても良いと思うよ？」
　　真希に対して色んな意味で不安が多かったが、俺は俺でやれる事をやるのだった。

〇教室
　　昼休み。
木下真希「昂輝！お昼一緒しよう！」
江戸川昂輝「真希お疲れ！今日も手作り？」
木下真希「うん！今日も腕に寄りを掛けたよ！」
江戸川昂輝「何時も有難う。でも無理だけは絶対にしないで」
木下真希「あたしは大丈夫だよ！何時もの所行こう！」
江戸川昂輝「おいおい！自分で走れるから！」
青山大地「あ〜・・・彼女が居るって羨ましい・・・って、あいつの場合婚約者か・・・」
釘宮翔子「あ、青山君、今一人？」
青山大地「ん？釘宮か。どうしたんだよ？」
釘宮翔子「最近何か良く無い噂を聞いてさ。何か知らないかなって思って」
青山大地「良く無い噂？何だそれ？」
釘宮翔子「うん。最近女子達の間で、後ろから誰かに窓や階段から突き落とされそうに成ったって話が多くて」
青山大地「え、えぇ!?それって凄く質が悪いじゃ無ぇか!!釘宮はやられたのか!?」
釘宮翔子「えぇ、やられたわ。３日前位に。でも相手が素早くて顔は分からなかったけど」
青山大地「そ、そうか・・・先生には伝えたのか？」
釘宮翔子「伝えたは伝えたけど、情報が足りないから犯人が誰なのか検討も付かなくて」
青山大地「ま、マジかよ・・・江戸川にも伝えねえとな・・・」
釘宮翔子「江戸川君？彼は今何処に？」
青山大地「さっき木下と一緒に屋上行ってたぜ。さっきの話俺から伝えとくわ！」
釘宮翔子「いえ、どうせなら私も行くわ！」
青山大地「分かった、決まりだな！」

〇高い屋上
木下真希「到着〜！此処なら誰にも邪魔されないね！」
江戸川昂輝「大袈裟だなぁ。誰も俺達の事邪魔しないって」
木下真希「いやいや！誰にも邪魔されずに二人っきりの方が絶対幸せじゃん！ずっとこれが続いてくれれば良いのにって毎日思うよ！」
江戸川昂輝「おいおい、大袈裟過ぎるよ」
青山大地「お〜い江戸川〜！居るかあ？」
江戸川昂輝「あれ？釘宮と青山。どうしたんだよ？」
釘宮翔子「あのね、江戸川君にも話して置かなきゃって思ってさ」
木下真希「・・・・・・」
江戸川昂輝「何か有ったの？」
釘宮翔子「うん。最近ね。女子達の間で窓や階段で後ろから突き落とされそうに成った人が居るって」
江戸川昂輝「え!?マジで!?」
青山大地「どうもマジらしい。釘宮もやられたって話でな。てかお前も初耳見たいだな。その反応だと」
江戸川昂輝「あ、あぁ、初めて聞いた。対策とかは？」
釘宮翔子「したいのは山々だけど、犯人の特徴とか、サッパリで・・・」
江戸川昂輝「そ、そうか。確かに怖いな・・・男子は狙われたりしたって話は？」
釘宮翔子「いえ、今の所女子だけよ」
江戸川昂輝「そうか・・・」
青山大地「木下。お前も一応気を付けて置けよ？何か有ったら先生にも報告してくれ」
木下真希「はい。気を付けます」
釘宮翔子「何か有ったら言ってね」
江戸川昂輝「分かった」
青山大地「まぁそう言うこった。お前等マジで気を付けろよ？」
江戸川昂輝「おいおい・・・高校生にも成ってそんな事する奴居るのかよ・・・」
木下真希「あぁ、やっと居なく成ってくれた」
江戸川昂輝「ん？どうした真希？」
木下真希「え？あぁ！何でも無いよ！昂輝！早くお昼食べよう！時間勿体無い！」
江戸川昂輝「え？あぁ、そうだな・・・」
　　真希の態度に何処か違和感を覚えたが、俺達は何事も無く昼食を済ませた。その後の授業も問題無く終わり、俺達は帰宅するの
　　だった。