3 真希の手作り弁当(脚本)
〇一戸建て
朝方から俺の家のチャイムが鳴り響く。俺は俺で準備が出来ていたので、俺は玄関を開けるのだった。
江戸川昂輝「はぁい、江戸川です」
木下真希「あぁ!昂輝お早う!!」
江戸川昂輝「おぉ!おいおい!行き成り抱き着くなよ!!」
木下真希「昂輝と離れてたから寂しかったよ・・・」
江戸川昂輝「そ、そうか・・・?まだ転校して日は浅いし・・・」
木下真希「そうだけどさ・・・あたしはもっと昂輝と一緒に居たいよ・・・」
江戸川昂輝「お、おう。ならさ、LINEとかで連絡取り合おうか・・・」
木下真希「え?良いの!?」
江戸川昂輝「良いよ。そもそも遠慮する事じゃ無いし」
木下真希「やった!早速やろう!!」
俺達はお互いにIDを交換して、俺達は学校に向かうのだった。
〇教室
木下真希「えへへ!学校に到着〜!」
江戸川昂輝「何も手を繋いだまま此処まで来なくても良かったと思うけど」
木下真希「何言ってるの?あたし達の仲じゃん!」
江戸川昂輝「まぁ、子供の頃と今じゃ勝手が違うって言うか・・・」
木下真希「あたしはそこまで遠慮しなくて良いと思うけどな・・・」
木下真希「それはそうと!今日お弁当作って来たから、後で二人で食べようね!」
江戸川昂輝「お、おう!何と言うか・・・用意周到だね・・・」
釘宮翔子「あ、江戸川君お早う!」
江戸川昂輝「あぁ、釘宮さんお早う!」
木下真希「・・・・・・!?」
江戸川昂輝「今日はどうしたの?」
釘宮翔子「どうしたって・・・今日は私と江戸川君が日直だったでしょ?職員室に持って行かないといけない書類とか有るから」
釘宮翔子「手伝って欲しいんだけど」
江戸川昂輝「あぁ忘れてた!書類何処!?」
釘宮翔子「大丈夫よ!ちゃんと持って来たから!」
江戸川昂輝「あぁ、随分一杯・・・分かった、半分持つよ」
釘宮翔子「有難う!朝礼始まる前に行こうか!」
江戸川昂輝「あぁ」
木下真希「・・・昂輝・・・早く戻って来てね・・・」
俺はクラスメイトの釘宮さんと共に日直の仕事を終わらせて、釘宮さんと途中で別れて教室に戻った。
江戸川昂輝「やっと終わった・・・朝礼まで時間も有るし・・・って・・・」
木下真希「・・・・・・」
江戸川昂輝「ま、真希?どうした!?行き成り壁ドンなんかして・・・」
木下真希「昂輝、正直に答えて。あの女とはどう言う関係?」
江戸川昂輝「あ、あの女?釘宮さんの事?普通のクラスメイトだけど?」
木下真希「本当にそれだけ?」
江戸川昂輝「あ、あぁ・・・」
木下真希「本当にそれだけ?」
江戸川昂輝「だ、大丈夫だよ。真希が思ってる様な関係じゃ無いから」
木下真希「・・・・・・信じるからね・・・他の女と話したりしないで・・・」
江戸川昂輝「え、えぇ・・・流石に無理だよ。話さないといけない事も有るから、そこは許して、ね?」
木下真希「・・・まぁ、あたしも昂輝の事困らせたく無いから、許して上げる」
江戸川昂輝「お、おう・・・(真希、どうしたんだろう?)」
真希の豹変振りに驚かされたが、何とか事なきを得た。他の女の子と関わっただけで此処まで不機嫌に成るとは、
何だか凄く怖かった。
〇高い屋上
その後、午前の授業は何事も無く終わり、俺は真希と共に屋上に来ていた。
江戸川昂輝「なぁ真希、ちょっと聞いて良いか?」
木下真希「どうしたの?」
江戸川昂輝「さっき物凄く怒ってたけど、俺が何か嫌な事したってなら謝るよ?」
木下真希「嫌な事か・・・昂輝が別の女なんかと仲良くお喋りしたのは何かムカついた。昂輝のお嫁さんはあたし以外有り得ないのに・・・」
江戸川昂輝「そ、そうなんだ・・・!(子供の頃に別れた後に何が有ったんだ??)」
木下真希「それはそうと!お腹減ったよね!はいこれ!」
江戸川昂輝「え?これ本当に自分で作ったの?」
木下真希「そうだよ!食材集めはママにも手伝って貰ったけど」
江戸川昂輝「実際見せて貰うとやっぱ凄いな・・・んじゃあ、頂くよ」
俺は真希から弁当を受け取り、箸を持って一口食べて見る。
木下真希「どうかな?」
江戸川昂輝「・・・・・・」
江戸川昂輝「うん!美味い!真希の頑張りが伝わって来るよ!!」
木下真希「本当に!?良かったぁ!!味見はしたけど、気に入って貰えなかったらどうしようかと思った!!」
江戸川昂輝「うん!真希見たいに料理が上手い人が奥さんだったら幸せだろうな!」
木下真希「・・・!?本当に・・・!?」
江戸川昂輝「あぁ、真希なら良いお嫁さんに成れるよ!」
木下真希「・・・!!昂輝!あたしまたお弁当作って良いかな!?」
江戸川昂輝「うん、出来るならお願いしたい。でも無理はしないでね」
木下真希「・・・!!有難う!!」
まだまだ不安に思う所は有るが、こうして見ると真希は良い子だ。他の女子に対して敵意を向けるのは良く無いが、これからの
生活で直してくれればと、俺は心の中でそう思った。