幼馴染みとの学園生活

夏目心 KOKORONATSUME

1 お別れからの再会(脚本)

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〇住宅街の公園
木下真希「嫌だよぉぉ!!昂輝と離れて暮らすなんてぇぇ!!」
江戸川昂輝「真希・・・僕も真希と離れたく無いよ・・・でも、僕まで行ったらパパ達が心配するし・・・」
木下真希「だったら!あたしと一緒に逃げようよ!!パパやママの事も忘れてさぁ!!」
江戸川昂輝「御免・・・パパ達の事、僕には忘れられないし、心配も掛けたく無いよ・・・」
木下真希「じゃあ、どうしたら良いのさ・・・!!」
江戸川昂輝「・・・・・・ねぇ真希。パパ達からこんな話を聞いたんだけどさ」
木下真希「え?どんな話?」
江戸川昂輝「パパとママから聞いたんだけどさ。人間って18歳以上に成ったら結婚出来るんだって。僕達が離れても、僕達が18歳に成ったら」
江戸川昂輝「僕達結婚出来るから、僕も一杯勉強とか頑張って、真希の事迎えに行くよ!」
木下真希「・・・離れても、あたしの事わすれない?絶対結婚してくれる?」
江戸川昂輝「うん!絶対迎えに行くよ!」
木下真希「・・・!!昂輝!あたし待ってるからね!あたしも今よりも、もっと素敵なレディに成って見せるから!」
  幼い頃、親同士が仲が良い事も有り、親を通して俺達は仲良く成った。だけど、相手の方の親の事情で相手の子は引っ越す事に
  成ってしまった。泣きじゃくれる彼女を助けて上げたいと思い、俺は小さい頭で出来る事を考えて、俺はその子と結婚の約束を
  したのだった。やがて、彼女は俺の前から姿を消して、何時しか幼い頃の約束さえも忘れるのだった。

〇教室
江戸川昂輝「う・・・ううん・・・」
江戸川昂輝「あれ?寝てた・・・」
  俺は江戸川昂輝。学校に来て朝方から寝てた俺は目を覚ました。何だか昔の夢を見てた気がしたが、何だか何処かで
  見て、実際やった事が有る様な気がした。
江戸川昂輝「何だろう・・・何だか懐かしい夢を見た様な・・・」
青山大地「おっはよ〜!江戸川!あの話聞いたかぁ!?」
江戸川昂輝「お早う青山。話って何だよ?」
青山大地「来るんだよ・・・来るんだってよぉ!!」
江戸川昂輝「え?地震でも来るのか?」
青山大地「いや違ぇよ!来るのは美女だよ!」
江戸川昂輝「え?そんなに大騒ぎにする事?」
青山大地「ったりめぇじゃん!さっき職員室覗いて見たが、スッゲェ可愛い子が見えてさ!あぁ仲良く成れねぇかなぁ・・・!!」
江戸川昂輝「そ、そっか・・・お前が楽しそうで何よりだ・・・」
  親友の青山の浮かれ具合に若干呆れはしたが、どうも俺達のクラスに転校生の女子が来るらしい。とは言っても、正直俺には
  余り興味を唆る内容では無かった。ともあれ、朝のホームルームの時間と成り、俺達は席に付くのだった。
高崎浩一「お早うお前等。早速だが転校生を紹介する。今日からこのクラスの一員に成る、木下真希さんだ。木下さん、入ってくれ」
木下真希「木下真希です!宜しくお願いします!」
青山大地「な、江戸川!レベル高いだろ!?」
江戸川昂輝「まぁ、確かに・・・木下真希・・・って・・・」
高崎浩一「さてと、木下の席は・・・」
木下真希「高崎先生。あそこの彼の隣空いてますよね?あたしはあそこを使いたいです」
高崎浩一「あそこって・・・あぁ、江戸川の隣か。なら木下、そこ使え」
木下真希「はい!」
  木下真希と名乗る女の子は俺の隣の席と成って何だか嬉しそうで、そそくさと俺の隣に向かうのだった。
木下真希「今日から宜しくね!あの、失礼ですが、江戸川昂輝君ですか?」
江戸川昂輝「はい?そうですか?」
木下真希「あぁやっぱり!!昂輝あたし!真希だよ!!」
江戸川昂輝「真希・・・?真希・・・・・・」
江戸川昂輝「えぇ!?やっぱりあの真希!?」
青山大地「何だよ?お前等知り合い?」
江戸川昂輝「知ってるも何も、幼稚園ずっと一緒で、小学校途中まで一緒だった幼馴染みだよ」
青山大地「えぇ!?江戸川の幼馴染み!?」
木下真希「それだけじゃ無いよ。あたし達、幼い頃に結婚の約束したから!」
青山大地「えぇぇえぇ!!?マジかよ!!?」
青山大地「何だよ・・・俺にもやっと春が来たと思ったのに・・・」
高崎浩一「そこ!騒ぐなら休み時にして置け!」
青山大地「あぁ!すんません!!」
高崎浩一「ったく・・・」
高崎浩一「まぁ、何がともあれだ。木下がまだ此処に慣れてない内は、皆助けてやってくれよな。次の授業の準備、確りしとけよ」
  思いも寄らない再会に戸惑うも、俺は昔の馴染みと共に学校生活を送る事に成った。結婚の約束がどうとか言ってたが、
  子供の頃の約束なんてもう忘れてるのかと思った。

次のエピソード:2 幼馴染みと過ごす時間

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