エピソード26 「もうすぐ学校祭っ!!」(脚本)
〇教室
適当な学級代表「というわけで、うちのクラスではカフェを開くことになりました。みなさん、頑張りましょー」
適当な学級代表「じゃあ、余った時間でどんなカフェにしたいか、各自で話し合ってくださーい」
西條 園(さいじょう その)「カフェだって、どんなカフェがいいかな!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「ベタな所だとメイドカフェとか和風喫茶だけど・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「流石に、捻り無さすぎかな?」
北原 そら(きたはら そら)「レトロ喫茶はどうだ。 昭和をモチーフにした喫茶店だ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「あ、それ面白そう!」
東条 風(とうじょう ふう)「園のメイド、和服、昭和姿・・・///」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「はいそこ、変な妄想しなーい」
西條 園(さいじょう その)「話が変わっちゃうけど、グループはみんなどうするの?」
西條 園(さいじょう その)「私、小物作りグループに行こうと思ってて」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「あ、私も」
東条 風(とうじょう ふう)「私は・・・、仕入れとか会場設営かなぁ。細かい作業は苦手だし」
北原 そら(きたはら そら)「左に同じ」
西條 園(さいじょう その)「やっぱり、風とは同じグループにはなれないかぁ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「まぁまぁ、当日、一緒に遊べばいいじゃん!」
西條 園(さいじょう その)「そうだね、でも私、手芸部の方もあるから当日全部は空いてなくて・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「あれ、手芸部だったっけ!?」
東条 風(とうじょう ふう)「かんっぜんに忘れてたっ!!」
北原 そら(きたはら そら)「お主、幽霊部員か?」
西條 園(さいじょう その)「もう、ちゃんと行ってるよ!!」
西條 園(さいじょう その)「・・・たまに」
〇教室
適当な学級代表「はい、じゃあ意見聞いていきまーす。 意見ある人ー」
「はーい、祭り風の喫茶店とかどうですかー。夏祭りの屋台、みたいな」
適当な学級代表「屋台喫茶って感じですかね。他にー」
「はい! 動物喫茶とかいいと思います! 動物の被り物して!」
適当な学級代表「いいですねー、アニマル喫茶。他はー」
「はい! メイド喫茶やろうぜっ!!」
「お前が言うなよ、気持ち悪いなぁ」
適当な学級代表「定番ですね、メイド喫茶・・・。他は」
「昭和の喫茶店、レトロ喫茶」
適当な学級代表「渋いっすね。昭和の喫茶店・・・」
東条 風(とうじょう ふう)(屋台、動物、メイド、どれもいいなぁ・・・。園のメイド服とかもう・・・)
〇城の客室
西條 園(さいじょう その)「お帰りなさいませ、風様!」
〇教室
東条 風(とうじょう ふう)(天使ぃぃぃぃいいいいい!!!!!!!!!!!!)
西條 園(さいじょう その)(どの喫茶店もいいなぁ。浴衣姿の風もいいし、メイド服の風も最高っ!! あと、和風の風も・・・)
〇古めかしい和室
東条 風(とうじょう ふう)「ようこそ、いらっしゃいました。 どうぞ、ごゆるりと・・・」
〇教室
西條 園(さいじょう その)(かわぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!!)
適当な学級代表「はい、じゃあ多数決の結果・・・」
「「・・・ゴクリ」」
適当な学級代表「厨二病喫茶になりましたー」
「「なにゆえっ!?!?」」
〇教室
モブ子1「じゃあ、そのっちとかおりんはテーブルクロス作ってもらってもいい?」
西條 園(さいじょう その)「うん、わかった! 厨二病っぽく出来るかわかんないけど・・・」
モブ子2「大丈夫! あたし達もわかってないから。 じゃ、お願いしま〜す」
西條 園(さいじょう その)「うんっ!」
西條 園(さいじょう その)「・・・はぁ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「園、大丈夫?」
西條 園(さいじょう その)「厨二病喫茶って、なにぃ?」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「正直予想外だったねー。まさか本当に厨二病になるなんて思わなかった」
西條 園(さいじょう その)「別に大丈夫なんだよ! 大丈夫なんだけど、厨二病の風が想像つかない・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「風、まず厨二病のこと知らなかったからね」
西條 園(さいじょう その)「大丈夫かなぁ・・・、風、かっこよくなるかなぁ、可愛くなるかなぁ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「面白くは、なるんじゃない?」
西條 園(さいじょう その)「あと、厨二病のイメージがそもそも湧かないの」
西條 園(さいじょう その)「香ちゃんは、厨二病ってどんな感じかわかる?」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「えっとねぇ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「説明するのは造作もないわ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「ただ、下界の貴方に私の言ノ葉を受け入れられるかしら?」
西條 園(さいじょう その)「めちゃくちゃハマってるっ!!」
〇雑貨売り場
東条 風(とうじょう ふう)「頼まれてた物、どこだろ」
北原 そら(きたはら そら)「・・・お、死神のマスク」
東条 風(とうじょう ふう)「あ、結構使えそう!」
東条 風(とうじょう ふう)「っていうか、注文も漠然としてるよね。 厨二病っぽい物って」
北原 そら(きたはら そら)「生きたカラスを何羽か捕まえるか?」
東条 風(とうじょう ふう)「いや、それは怖すぎ・・・」
北原 そら(きたはら そら)「厨二病の物なら、とりあえず十字架と骸骨を用意しておこうか」
東条 風(とうじょう ふう)「うん!」
北原 そら(きたはら そら)「燭台に蝋燭、包帯と血痕のついた包丁」
東条 風(とうじょう ふう)「いや、血痕のついた包丁はちょっと・・・」
北原 そら(きたはら そら)「そして、聖域ぺスカトラム」
東条 風(とうじょう ふう)「え、なにそれっ!?」
北原 そら(きたはら そら)「聖域ぺスカトラムは現世に存在する不可視の世界への扉。不可視の世界には生と死の概念が混じった混沌世界が広がる」
北原 そら(きたはら そら)「混沌世界に存在する御霊はその世界のことをカルトナと呼ぶ。カルトナへ行った人間は意識を失いその世界に行ったことさえ忘れる」
北原 そら(きたはら そら)「しかし、選ばれた者のみカルトナの恩恵を受け混沌の力を第三の目に宿す・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「・・・それ、なんのアニメ?」
北原 そら(きたはら そら)「え、中学時代のオリジナル・・・」
北原 そら(きたはら そら)「・・・いや、どこかのサイトでこんな事が書いてあったような、無かったような」
東条 風(とうじょう ふう)(ほ、本物だぁぁ!!!!!!)
〇教室
適当な学級代表「はい、じゃあシフトの時間帯割り当てまーす。とりあえず、希望を書いてってー」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「だいぶ準備出来てきたねー」
西條 園(さいじょう その)「ね! なんか思ったよりもスムーズでびっくりしちゃった」
東条 風(とうじょう ふう)「あと、みんな厨二病について詳しくてさぁ、飾り付けとかすごく早くて」
北原 そら(きたはら そら)「わかる」
東条 風(とうじょう ふう)「いや、そらはそっち側でしょ!?」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「学校祭、なんか楽しみになってきたぁ!」
西條 園(さいじょう その)「私、風とはシフト、別々がいいなぁ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「え、そうなの?」
西條 園(さいじょう その)「うん! だって風に接客して欲しいもん!」
東条 風(とうじょう ふう)「わかるかも! 私も園に接客してもらいたい!」
西條 園(さいじょう その)「私、風がシフトの時に行くからね!」
東条 風(とうじょう ふう)「私も!」
東条 風(とうじょう ふう)「あと、そらと同じシフトがいいなぁ」
西條 園(さいじょう その)「私は香ちゃんとがいい!」
北原 そら(きたはら そら)「なんと」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「嬉しいけど・・・、なんで?」
西條 園(さいじょう その)「だってねぇ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「まぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)(そらの厨二病力でなんとかしてくれそうだし・・・!!)
西條 園(さいじょう その)(香ちゃんの厨二病があれば、楽できそうだし・・・!!)
〇教室
西條 園(さいじょう その)「いらっしゃいませ! ・・・じゃなくて、貴方がここに来て運命の夜明けが・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「違う違う、貴方がここに来たことで、運命がゆっくり動き出しました・・・。さぁ祝いましょう、この残酷な夜明けに」
西條 園(さいじょう その)「あ、そっか。それで、ご注文は何に・・・、じゃなくて、えと・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「貴方様の選んだ道は栄光か破滅か・・・。お聞かせください、その選択を」
西條 園(さいじょう その)「栄光か破滅・・・、むぅ、難しいぃ・・・」
西條 園(さいじょう その)「っていうか、本当にこれをやるの? 恥ずかしいんだけど・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「まぁまぁ、慣れればどうって事無いって」
西條 園(さいじょう その)(なんで香ちゃんは慣れてるんだろう・・・)
南沢 香(みなみさわ かおり) 「それに、風に比べてみればマシじゃない?」
西條 園(さいじょう その)「え?」
東条 風(とうじょう ふう)「よく来たな、我が同胞よ、今宵は退屈しなさそうだー!」
北原 そら(きたはら そら)「違うっ! よく来たなっ、我が同胞よ! ふっ・・・、今宵は退屈しなさそうだっ・・・!!」
東条 風(とうじょう ふう)「よく来たな! 我が同胞よ! ふっ!!」
北原 そら(きたはら そら)「ふっ、に力を入れない!!」
東条 風(とうじょう ふう)「すいませんっ!!」
北原 そら(きたはら そら)「心から染まらなければ厨二病にはなれないっ!! 私はカルトナの御霊、ヴィルマ! そしてお前は・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「私・・・、我は暗黒騎士団第二部隊隊長、サグラダ・シュバルツっ!!」
北原 そら(きたはら そら)「じゃあもう1回!」
東条 風(とうじょう ふう)「はいっ!!」
西條 園(さいじょう その)「す、すごい頑張ってる・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「厨二病っていうより、熱血漫画・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「なんか、面白い学校祭になりそうだね!」
西條 園(さいじょう その)「確かに! 退屈しなさそう!」
東条 風(とうじょう ふう)「よく来たなっ、我が同胞よ! ふっ・・・、今宵は退屈しなさそうだー!!」
エピソード26
「もうすぐ学校祭っ!!」
~ 完 ~
〇教室
北原 そら(きたはら そら)「来たる、宴の宵のため・・・」
北原 そら(きたはら そら)「往年に想いを馳せようぞっ!!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「主の仰せのままに・・・」
北原 そら(きたはら そら)「奏でろ、我等のレクイエムっ!!」
〇教室
南沢 香(みなみさわ かおり) 「「叫んじゃうほど愛おしい」 振り返りしまーす!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「学校祭、準備中ですっ!!」
北原 そら(きたはら そら)「厨二病喫茶だぜ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「最初はどうなるかと思った厨二病喫茶」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「思ったよりも順調だね!」
北原 そら(きたはら そら)「このクラスには厨二病好きが多いのか」
北原 そら(きたはら そら)「嬉しい限りだ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「風と園は慣れてないみたいだけど・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「大丈夫かな?」
北原 そら(きたはら そら)「案ずるな、風は私が・・・」
北原 そら(きたはら そら)「鍛えているからな!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「そっか、良かった!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「園も私が教えてるし、大丈夫かな!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「次回、「お祭りだーっ!!」」
北原 そら(きたはら そら)「乞うご期待」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「・・・・・・」
北原 そら(きたはら そら)「・・・・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「お客さんには伝わるかな?」
北原 そら(きたはら そら)「自分達が楽しければ、それで良いのだ」