魔術師セージの世界征服

悠蒼

第6話 僕はただゆっくり眠っていただけなんだけど、その間に色々あったらしい…(脚本)

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悠蒼

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〇朝日

〇雲の上

〇飛空戦艦

〇貴族の部屋
アリア「ん〜むぅ〜?」
アリア「まぶし・・・」
アリア「なんか・・・くるしい?」
アリア「んんー?」
アリア(身体が動かせない?)
アリア「・・・んー?」
セージ「すぅー・・・」
アリア「えっ・・・えっ!?」
アリア「抱きつかれてる!?」
アリア「あれっ?ここどこ!?」
アリア「えーっと?昨日は・・・を追いかけて空を飛び回って、飛行船に乗って」
アリア「そうだ!この本に寝かされたのかな?」
アリア「あの!!セージくんっ!!」
アリア「起きてー!!」
セージ「・・・」
アリア「なんで更に強く抱きしめられるのぉ!?」
アリア「抜け出さないと!!」
アリア「ぎゅってされてる腕を外して・・・」
セージ「・・・」
アリア(全然動かせない!!)
アリア「じゃあ脚の方・・・」
セージ「んっ・・・?」
アリア「セージくんっ!起きてー!」
セージ「・・・」
アリア(わぁー)
アリア(凄く綺麗な顔立ちしてる)
アリア「って違う違う!」
アリア「なんでどんどん絡みついてくるのぉー!?」
アリア「顔近いよぉー!!」

〇飛空戦艦
「セージくんっ!」
「お願いだからっ!!」
「起きてぇー!!!!!」

〇黒

〇屋敷の寝室
「モーニング様!!」
「朝ですよ!」
モーニング「んぅー?」
モーニング「あと5時間・・・」
「桁違いすぎますよ!」
「普通5分とかですよね!?」
モーニング「んー朝から的確なツッコミいらぬのじゃあー」
モーニング「起きるから、気長に待っとれぇ」
「あのお方に例の件を”ありのまま”に報告しますよ?」
モーニング「わーっ!起きる!」
モーニング「起きるからやめるのじゃ!」

〇後宮の廊下
モーニング「んー眠いのじゃあー」
ラピス「しっかりしてくださいよ」
ラピス「早くあの方のところに行きますよ」
モーニング「ラピスは本当に融通がきかないのうー」
ラピス「モーニング様が自由過ぎるんですよ」
ラピス「部下である僕が──」
ラピス「どれだけ普段からフォローしてると思ってるんですか?」
モーニング「あぁ!わかっとるんじゃ!」
モーニング「そう怒るでない!」
ラピス「それで?」
モーニング「なんじゃ?」
ラピス「昨日の件をどう報告されるおつもりですか?」
ラピス「まさかでしたよね?世界覇者であるモーニング様であろう方が──」
ラピス「”次期”世界覇者候補者の中の1人に──」
ラピス「一回戦が始まる前から?」
ラピス「あのお方からの承認をもらうことなく?」
ラピス「無断離脱されたんですよね?」
モーニング「・・・」
モーニング「どうしようかのぉー?」
ラピス「やはり何も考えてないじゃないですか!」
モーニング「けど、セージを捕まえろっていう第一課題出したからなぁ!」
モーニング「大丈夫じゃろ?」
ラピス「・・・」
ラピス「セージさんは候補者のままなんですよね?」
モーニング「ん?おぉ・・・そうじゃが?」
ラピス「世界覇者選抜戦は全員に可能性がある課題でしか出してはいけないですよね?」
モーニング「・・・」
ラピス「セージさんにポイントが入る条件は?」
モーニング「そういえばユーカリだけ知ってるな?」
ラピス「な・ん・で! ユーカリさんだけ知ってるんですか!」
モーニング「なぁーんか他の候補者ら去った後に、ユーカリから色々と質問されてのぉー」
モーニング「今考えると”魅了”にかけられてたなぁ!」
ラピス「・・・はぁ?」
モーニング「てへぺろ!じゃ!」
ラピス「・・・防護魔法あるでしょう?」
モーニング「うっかりしておった!」
モーニング「てへぺろじゃ!」
ラピス「・・・・・・何もされてないんでしょうね?」
モーニング「おおっ!されとらんから安心せい!」
ラピス「・・・・・・はぁ」
ラピス「ところで1回目の課題の期限は?」
モーニング「そういえば言ってないのぉ」
ラピス「・・・・・・」
モーニング「あっ!待てっ!ラピス!」
モーニング「ワシの予測では、おそらく今日か明日中に!!」
モーニング「って、歩くの早いのう!?」
「ラピスー!!待つんじゃー!!」

〇黒

〇結婚式場のテラス
ルビー「森の中にこんな別荘があるなんて!!」
アメジスト「私たちの運はやはり良いな」
エメラルド「あとは目的を果たすのみですわよねー」
ルビー「私たち3人が──」
アメジスト「世界覇者になって──」
エメラルド「美容第一主義の世界を作るのですわー!!」
「皆さん朝食はいかがですか?」
オニキス「私たちが心を込めて作らせていただきました」
シルバー「お姉様ー!美味しい?美味しい?」
ペリドット「エメラルド姫様の好物作ったけど?」
「そうねぇ」
ルビー「さすがですわ!オニキス! とっても美味しくってよ!」
アメジスト「シルバーはいつの間にかこんな料理もできるようになったんだな・・・姉さん感動だ」
エメラルド「どれも好物ですけど、美容のために控えているもの・・・美味しいですわー」
「それは良かったです」
ペリドット「苦労して作った甲斐がありますね」
ペリドット「ところで」
ペリドット「この時間って・・・なんなんです?」
オニキス「何言ってるんですか?」
オニキス「大事な朝食のお時間ですよ?」
ペリドット「はぐらかすんじゃねーよ」
ペリドット「昨夜よぉー?セージとやらが現れる場所に行ったらもういなかったよな?」
ペリドット「一体どういうことだよ!・・・オニキス」
オニキス「それは・・・」
シルバー(ペリドットは、怒ると口調が完全に昔に戻るんだよなぁ)
オニキス「私にもわかりません」
オニキス「私の”予知能力”にズレが生じたのは初めてのことなので・・・」
ペリドット「本当にそうなんだろうな?」
ペリドット「お前俺たちのこと裏切ってないよな?」
オニキス「なっ!?そんなことあるわけねーだろ!!」
オニキス「って・・・あっ・・・」
シルバー「こんな風な言葉遣いになる時は本気の証だよ」
ペリドット「まぁ・・・そうだけどよー」
オニキス「あなたたちを裏切るのは、ルビー様も裏切ることになるのですよ?」
オニキス「私がルビー様を裏切ると思いますか?」
ペリドット「オニキスがルビー嬢を?」
ペリドット「絶対あり得ないな」
シルバー「死んでもあり得ないね」
ペリドット「すまない」
ペリドット「疑う真似をして悪かったな」
ペリドット「俺もお前の予知能力に頼りすぎていた面があったからな・・・反省してる」
オニキス「私でも同じ立場なら疑うでしょう 仕方ありませんね」
ペリドット「で?これからどーするよ?」
「私も昨夜から考えていたのですけれど──」
エメラルド「オニキスって予知能力を使うのは、単独行動の時が多かったわよね?」
エメラルド「一緒に行動する人が増える分、誤差が生じるのではないかしら?」
ルビー「その可能性もありえますわね」
ルビー「オニキスは、思い当たることはあるかしら?」
「その可能性は──」
オニキス「ありますね」
ペリドット「つまり、次にオニキスが予知を見たら、オニキスのペースに合わせていけば良いんだな?」
オニキス「そうなりますね」
シルバー「結局僕たちはオニキス頼りなんだよねー」
シルバー「ごめんね!力仕事は任せてね!」
ペリドット「俺も能力でサポートするようにする」
オニキス「頼りにしてますよ」
「とりあえず」
ルビー「オニキス!シルバー!ペリドット!」
アメジスト「あぁ!みんな朝食とってパワーつけておけ!」
エメラルド「食べきれない分を手伝って欲しいですわー」
「はい」

〇黒

〇飛空戦艦
「どうすればいいのぉー!?」

〇貴族の部屋
アリア「ぜんっぜん起きてくれない!!」
アリア「なんで全然力が緩まないの!?」
アリア「いったいどーすれば・・・」
セージ「すぅー・・・」
アリア「あっ!そーだっ!」
アリア「やった!少し力緩んだ!腕解けるかな?」
アリア「そーっと押して・・・その隙に抜けて・・・」
アリア「抱きしめる力強すぎだよぉー!!」
アリア「セージくんっ!」
セージ「んっ・・・?」

次のエピソード:第7話 起きたら僕の目の前に天使(比喩じゃない)がいて、抱きしめていた件について

コメント

  • セージは本当に寝てるんでしょうか? …と疑ってしまうほど起きませんでしたね。それどころか強く抱きしめて…
    モーニングも魅力的なキャラですね。

  • 今回はニヤニヤしてしまう癒し回でしたね☺️こういう日常回好きです😆
    セージに抱きつかれてるけど、まんざらでもない様子のアリアちゃん可愛いですね😆
    お嬢様たちと執事達も、ゆったりとしていて、彼女達の良さが出ていてとても良かったです!ペリドットの『何の時間?』には笑ってしまいました🤣
    この後のセージの反応が気になりますね!セージは抱き枕がないと寝れないタイプなのかな?🤔

  • 今回はどこも甘い感じが漂ってましたね☺️☺️☺️
    だいたいセージ君のせいですが。目を覚まして一番、どんなことを思うのでしょう。気になります😆😆😆

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