第7話 起きたら僕の目の前に天使(比喩じゃない)がいて、抱きしめていた件について(脚本)
〇貴族の部屋
セージ「・・・んん?」
セージ「すごく・・・」
セージ「綺麗だ・・・」
セージ「天使が出てくる夢か・・・癒されるな」
アリア(綺麗って私のこと?照れちゃうよ)
アリア(というか抱きしめられたままなんだけど!?)
アリア「どうしよう!?とりあえず挨拶!?」
セージ(夢の中にしてはリアルというか・・・)
アリア「ひゃっ!くすぐったーい!」
アリア(寝ぼけてるの!?動かれるとくすぐったいよ〜)
セージ「んー?」
アリア「やっと起きてくれたねー!!」
アリア「セージくん!おはよう!」
セージ「おはようございます・・・」
アリア「敬語使わなくていいよー!」
アリア「私の名前はアリア!」
アリア「よろしくね!」
セージ「よろしく・・・」
アリア「勝手にお邪魔しちゃってるから、色々お話したいんだけど、その前に・・・」
アリア「とりあえず!!あの・・・」
アリア「そろそろ離してもらえると・・・」
セージ「えっ!?これって夢じゃない?」
アリア「夢じゃないよー!現実だよっ!」
セージ「わぁっ!!」
セージ「ぼっ僕は何を・・・」
セージ「大丈夫?どこか痛くしてない?」
アリア「ぎゅって抱きしめられてたけど・・・痛いのはなかったし、大丈夫だよ」
セージ「寝ぼけてたよ・・・ごめんね」
セージ(ん?僕は自分のベッドで寝てただけなんだから、謝るのも変か?)
セージ「いつぐらいから僕はあの格好だったの?」
アリア「あっ、えっとね!!早朝に起きたんだけど」
アリア「そこからずっと、今の時間まで・・・かな」
セージ「早朝から今まで!?」
アリア「気づいたのが早朝で、もっと前からかも?」
セージ「もっと前っ!?」
セージ「まさか僕がベッドに入った時から!?」
セージ「なんて言えばいいのか・・・」
アリア「私が勝手に飛行船の中に入っちゃったから!!ごめんなさい」
セージ「場所移動して話聞くよ」
セージ(この子がベッドで寝てたのは──)
セージ(これだな・・・万が一のために用意してた防犯の”侵入者を眠らせる本”だ)
アリア「セージくん!」
アリア「驚かせちゃったお詫びに、私が何か美味しい朝ごはん作るよっ!!」
セージ「・・・」
セージ(出会ったばかりで、口に入れるものを作ってもらうのは危険な気がするけど・・・)
アリア「どーしたのー?得意料理もあるんだよー!」
セージ「・・・場所案内するね」
アリア「ありがとう!」
〇黒
〇暖炉のある小屋
アリア「・・・」
アリア「セージくんっ」
「何?」
アリア「なんでセージくんが朝ごはん作ってくれてるの!?」
「んー」
アリア「勝手に侵入しちゃったし・・・」
アリア「結果的に泊まらせてもらってるし申し訳なくて・・・」
「気にしないで」
(一応警戒してるだけだからね)
「味付けと煮込んで・・・」
アリア「わぁ!!凄い美味しそうな匂いするー!!」
「できた」
セージ「はい」
アリア「このあっという間の時間で、こんなに美味しそうなものが!?」
アリア「セージくん・・・天才!?」
セージ「この三つは朝の鉄板で、すぐに作れるようにしてあるんだ」
アリア「凄い美味しそう!!」
アリア「食べて・・・いいの?」
セージ「どうぞ」
アリア「いただきまーす!・・・パクッ」
アリア「お・・・美味し過ぎるっ!」
アリア「もぐもぐ・・・美味しい!ぱくぱく」
セージ(天使の姿で疑うのも申し訳ないけど・・・)
セージ(聞かなきゃいけないことは聞かないとな)
セージ「アリアさん」
アリア「なーに?パクパク・・・」
セージ「・・・」
アリア「もぐもぐ・・・セージくん?」
セージ「君は世界覇者選抜大会にいたよね?」
セージ(羽はなかった記憶だけど、自由に出し入れできるのかな)
アリア「うんっ!・・・ごくんっ」
セージ「この飛行船はどうやって見つけたの?」
アリア「それはねー!!」
アリア「お・・・」
セージ「お?」
アリア「あっごめん・・・」
アリア「ご飯に夢中になってたよ!!」
アリア「神様と魔王様が早々にセージくんの場所見つけた!って飛び立つのを見つけて・・・」
アリア「その二人から見つからないように、かなり遠くを飛びながら追ってきてたの」
セージ「あぁーあの二人か」
セージ「昨日魔王の方とは戦ったよ」
アリア「ええっ!!そうだったの!?」
アリア「セージくん魔王様と戦っても元気なんだね」
アリア「凄く強いんだぁ」
セージ「ユーカリって奴も凄く強かったよ」
アリア「ユーカリ?」
セージ「金髪の剣を持っている男だよ」
アリア「あっ!セージくんが最初泣いてる時に話しかけてきてた人だね」
セージ「えっ・・・」
セージ(あの時の・・・見られてたのか)
アリア「そっかぁーユーカリくんも強いのかぁー」
アリア「でも私はセージくんの方が良いかなぁ」
セージ「ん?どうしたの?」
アリア「なんでもないよー!」
アリア「そういえば、神様はセージくんと魔王が戦っている間は何してたの?」
セージ「うーん」
セージ「少し遠巻きに観察されてた感じだったね」
アリア「そっかぁ・・・」
セージ(何かにホッとしてる?・・・なんだろう?)
セージ「アリアさんは、僕をモーニングさんのいる所に連れて行ってポイントが欲しいんだよね?」
アリア「あっ・・・うーん」
アリア「どうしよう・・・言っても良いかなぁ?」
セージ(今度は何か悩ませてしまった?)
アリア「あーでもやっぱり恥ずかしいかも!」
セージ「無理には言わなくていいよ」
セージ「僕は世界覇者選抜戦から離脱出来ればなんでも良いんだ」
アリア「セージくんは離脱したいんだったね」
アリア「離脱できてないことは、ユーカリくんから話を聞いたのかな?」
セージ「うん。モーニングさんの所に一緒に行こうって誘われたんだけど──」
セージ「何かが怪しかったから、ユーカリと一緒に行くことはやめたんだ」
アリア「そっかぁ・・・だからこうして、私はセージくんと出会えたんだね」
セージ「うん・・・そうだね」
アリア(どうしよう!!)
アリア(セージくんに離脱されるの嫌かも)
セージ「なんだ!?」
〇黒
〇飛空戦艦
セージ「晴れてたのに、いきなり雷!?」
アリア「セージくんっ見て!!」
〇雲の上
ロサ・バンクシア「ー!?」
ロサ・ネグラ「ー!!」
ロサ・ネグラ「ー?」
ロサ・バンクシア「・・・!!」
ロサ・ネグラ「ー!!」
ロサ・バンクシア「ー!!!!」
〇飛空戦艦
セージ「なんだ?」
セージ「結界の外にいるから、二人が何言ってるのかわからないけど・・・」
セージ「神の方が怒ってる?」
アリア「セージくん!?」
アリア「神様も魔王様も入れない結界作れちゃうの!?」
セージ「しばらくは大丈夫なくらいだけどね」
アリア「凄い!!」
セージ(なんであんなに神の方が怒ってるんだ?)
セージ「あの反応は何が原因だ?」
アリア(色々考えてくれてる・・・)
アリア(セージくんのこと頼りにしちゃいそう)
セージ(まさかアリアさんに何か関係してる?)
セージ「アリアさん!!」
アリア「なーに?」
セージ「僕と一緒にモーニングさんの所に行こう」
アリア「えっ!?うん!いいの?」
セージ「うん」
セージ「まず最初の島の闘技場に行ってみようか」
魔術・強制移動
抱き合ったまま一緒に寝て(言い方…)、朝ご飯作って一緒に食べて…もうこんな関係になってしまったとは。セージは純粋で自然体なだけに、逆に罪深い(?)男ですね。このまま2人で一緒に…というラブストーリーではなかったと思うので(笑)、次の展開は果たして…
今回も素敵なラブコm、、、お話でしたね😆
起きて目の前に天使さんがいたら夢だと思ってしまいますよね!自分だったら、あっ、自分死んだのかと思っちゃいそうです🤣
アリアちゃん自分が侵入者だという事忘れて、料理作ろうとしたり、セージの手料理を警戒なく食べてしまうあたり、純真無垢ですね☺️
今後、この2人がどのようになっていくのか楽しみです😌
うーんセージくんが罪深い😆👍朝食作ってくれる系男子良いですよね。しかも手慣れていてサクッと作ってくれる安心感。最高です(。˃ ᵕ ˂。)
少しづつ他のキャラクターの関係性も見えてきましたね。さてさて神はなぜ怒っているのかな🤔