屋台のやりとり

足柄なのは

ある屋台(脚本)

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〇屋台
  ここは屋台
さる「なにかうまいものはないか」
かに「イラッサイ」
かに「なにもないですよ」
さる「そんなはずはあるまい」
さる(うまい匂いがしているではないか)
さる「そこの牛すじをもらおうか」
かに「あいにく、まだ火が通っていませんで」
さる「なら、そこの横のネギでいい」
かに「お客さん、それがネギに見えるので!?」
さる「それなら、なんだというのだ」
かに「これは『トルマリン』ですよ」
さる「なに」
さる「ネギかと思ったら、鉱石の『トルマリン』か」
さる「それならその牛すじは」
かに「そっちは『カーネリアン』ですね」
さる「肉のように見えるが、やはり鉱石なのか」
かに「鍋に入ってると、『それ』っぽいでしょう」
  屋台といっても
  いまどき、いろんなものがあるもので
  こちらは鉱石の屋台だったのでした

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