夜の世界で生きる男『新規』

新規

孤軍奮闘(脚本)

夜の世界で生きる男『新規』

新規

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〇シックなバー
  ──愛と憎悪が渦巻く夜の世界──
  ──そんな夜の世界で生き抜く男──
  
  
  
  ──その男の名前は『新規』──
  ──この物語はこの男が経営する『ラウンジ新規』で巻き起こる人間が愛と憎悪にまみれた様を描いたドラマである──

〇スナック
  カランカラーン!
新規「おう、お疲れさん!」
  俺の名前は「新規」、この魑魅魍魎の夜の世界で生きている男、そして『ラウンジ新規』の経営者だ
新規「ん?」
新規「だれもいねーのかよ・・・」
新規「しゃーねえな・・・」
新規「とりあえず一服や」
新規「ふーっ・・・」
新規「それにしても今日は外に人が少ないな?」
  お、おつかれさまです・・・
  コイツの名前は『ムシオ』、『ラウンジ新規』で働くボーイだ。とにかく仕事ができないダメ男。好きな食べ物は蒸しパン。
新規「ビックリした・・・」
新規「いたのかよ・・・」
ムシオ「いました・・・3時間前ぐらいから・・・」
新規「3時間・・・てか声ちっさいねんタコがよ」
ムシオ「す、すいやせん・・・」
新規「・・・?、すいやせん?」
新規「どこの方言だよそれ?」
ムシオ「ほ、ほっかいどうです・・・ニチャッ」
新規「キモすぎるな・・・嘘つくなよタコが・・・」
ムシオ「嘘です・・・」
新規「(なんやねんコイツまじ・・・)」
ムシオ「てか社長・・・」
新規「おう?なんや?」
ムシオ「これどーぞ・・・」
新規「なんやこれ・・・?」
ムシオ「蒸しパンです・・・」
ムシオ「そこに落ちてた・・・」
新規「いらねーよタコ・・・」
ムシオ「マジで?」
新規「なんで急にタメ口やねん・・・?」
ムシオ「す、すいやせん・・・」
新規「だからどこの方言なんだよ・・・?」
ムシオ「お、沖縄です・・・ニチャッ」
新規「そこは北海道じゃねーんかよタコ・・・」
新規「ええから開店準備しろや!」
ムシオ「ほーい・・・」
新規「(よし、こいつ明日クビや・・・)」

〇スナック
新規「あと30分で営業時間か・・・」
  カランカラーン!
チョロりん「おはようございます!」
  コイツの名前は「チョロりん」、最近入店したキャストだ。地頭が悪くて人にすぐ流される性格。
チョロりん「もう金曜日ですか〜笑、早いですね〜笑」
新規「今日は火曜だよタコが・・・」
チョロりん「マジで〜笑、うける〜笑」
チョロりん「てか、社長!」
新規「おう?なんや?」
チョロりん「今日お店暇だったら早上がりしてもいいですか〜?」
新規「ええが?なんかあるんか?」
チョロりん「はい!」
チョロりん「彼氏がお家で待ってるんです〜!」
新規「はい?」
新規「そんな理由で早退するんかよ・・・?」
チョロりん「はい!そうですけど?」
新規「(どいつもこいつもめんどいな・・・)」
新規「てか、あの例のヒモ男か・・・?」
チョロりん「はい!」
新規「あれは男からみてもアイツはあかんとおもうぞ?やめといたほうが・・・」
新規「おまえ騙されとるんやないのか?」
チョロりん「はあ?」
チョロりん「騙されてませんけど???」
チョロりん「社長、目腐ってますね〜笑」
新規「なんやと・・・?」
新規「てめえ!だれに口きいて・・・」
チョロりん「うわーーーん!!!」
新規「泣くなよ・・・」
ムシオ「だ、だいじょうぶ・・・?チョロりん・・・」
チョロりん「あっ!ムシオくん!」
チョロりん「おはよ〜笑」
ムシオ「こ・・・これ・・・どうぞ・・・」
チョロりん「なにこれ?キモっ!」
チョロりん「いらないし!バカじゃないの!」
チョロりん「じゃあ社長さっきの話よろしくお願いしますね〜!」
新規「お、おう・・・」
ムシオ「グフっグフっオッオッオッ・・・」
ムシオ「なんでだようぅぅぅぅぅぅぅ・・・」
新規「(わかんねーのかよコイツ・・・)」
新規「(まとめてこいつらクビにしよ・・・)」

〇スナック
  ガヤガヤガヤガヤ!ワイワイワイワイ!
リーマンの客1「じゃあ乾杯しよーか?」
チョロりん「はい!」
リーマンの客1「カンパーイ!」
チョロりん「カンパーイ!」
リーマンの客2「カンパーイ!」
リーマンの客2「初めて見る顔だね?」
チョロりん「最近入ったんですよ〜笑」
リーマンの客1「何歳なの〜?」
チョロりん「24です〜笑」
リーマンの客1「へ〜、彼氏いるの〜?」
リーマンの客2「可愛いねえ〜」
チョロりん「そんなことないですよ〜笑」
リーマンの客1「このあとアフターしない?」
チョロりん「全然いいですよ〜笑」
リーマンの客2「チョロりんちゃん〜顔まんまるでドッチボールみたいでおじさん食べちゃいたいなぁ〜」
チョロりん「あはは笑、モグモグモグモグ〜笑」
新規「意外と頑張ってるじゃねーか?あいつ」
新規「感心、感心」
新規「おい!ムシオ!」
ムシオ「は・・・はい・・・」
新規「他のキャストまだ来てないみたいだがどうなってる?」
ムシオ「さて?」
新規「俺が聞いてるんだよ?」
ムシオ「は・・・い、ちょっと連絡してみます・・・」
新規「遅すぎるやろ・・・」
ムシオ「社長!」
新規「おう、どうやった?」
ムシオ「おれ・・・今月の支払いしてなくてスマホ止められてました・・・ニチャッ」
新規「はあ?」
新規「なめてんじゃねーよ!てめぇ!」
ムシオ「え?なめてませんよ・・・?」
ムシオ「これは舐めてますけど・・・?、ニチャッ」
新規「(こんなときにこのタコは・・・)」
  社長!!!!
チョロりん「いつになったら帰れるんですかーーー!」
新規「すまんが他のキャストと連絡がつかないのや・・・」
新規「悪いが閉店時間までよろしく頼むわ・・・」
チョロりん「えーーーーー!!」
チョロりん「ウザすぎるんですけどー?」
ムシオ「そんな怒らないでよ・・・チョロりん・・・」
ムシオ「俺がスマホの支払いしてなくてみんなと連絡取れないだけなんだからさぁ〜ニチャッ」
チョロりん「はぁ?死ねやおまえ!」
チョロりん「社長!きょうの時給めっちゃ上げてくださいね!?」
新規「こいつわがまますぎるだろよ・・・」
ムシオ「社長も・・・大変ですね・・・」
ムシオ「心中・・・お察し・・・します・・・」
新規「(人の心配しないで自分の心配しろや・・・)」

〇スナック
新規「なんとか終わったな・・・」
新規「それにしてもどうして他のキャストは出勤しなかったんや・・・」
新規「まあ考えてもしょうがない」
新規「夜の世界ではよくあることや」
  グ──
新規「腹減ったな・・・」
新規「飯でも食って帰るかな」

〇屋台
新規「おう、女将」
屋台の女将「あら?新規じゃない?」
屋台の女将「めずらしいわね?生きてたんだねあんた?」
新規「勝手に殺すんじゃねーよ・・・」
屋台の女将「あはははは!」
屋台の女将「とりあえず、あんた何食べる?」
新規「うーむ・・・せやな・・・」
新規「久しぶりに餅巾着でも食うかな?」
屋台の女将「ちくわね!了解!」
新規「(餅巾着言うたやんけ・・・)」
新規「あと女将、とりあえず生くれや?」
屋台の女将「はいはい!」
新規「じゃあ、おつかれ」
屋台の女将「仕事の方は順調なのかい?」
新規「せやな、ぼちぼちや」
屋台の女将「忙しいなら安心したわよ」
屋台の女将「あんた、たまには顔出しなさいね!」
新規「せやな・・・」
新規「てか女将、生おかわりく・・・」
屋台の女将「あら?いらっしゃい!?」
謎の女「こんばんは、女将」
新規「うっ・・・、こ、こいつは・・・」
  ──屋台に現れた1人の年増女性に動揺する新規──
  
  ──この女は一体何者なのか?──
  
  
  ──続──

コメント

  • コントみたいで面白いですね!!
    ニチャっていうのが癖になりそうですww
    舞台上、色々と癖のあるキャラが出てきそうで楽しみですね(^O^)
    タップノベル一緒に盛り上げていきましょう、私のも良ければ覗きに来てください!!

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