エピソード1(脚本)
〇霧の立ち込める森
あれは、お母さんがまだ子供の頃──
私は森のなかを走ってた
オリビア「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
オリビア(疲れた・・・眠い・・・お腹すいた・・・)
オリビア「もう無理・・・」
オリビア「お父さん・・・お母さん・・・」
〇城の客室
気づいたら、何故かふかふかなベッドで寝てたわ
オリビア「・・・」
オリビア「!!」
オリビア「ここは・・・」
「あ!起きたのね!」
オリビア「あなたは?」
カーミラ「私はカーミラ、吸血鬼よ」
オリビア「!!」
カーミラ「目が覚めて良かったわ」
カーミラ「森で食料を探してたとき、たまたま見つけたの」
カーミラ「お腹空いてるでしょうけど」
カーミラ「先にお風呂入りましょ」
カーミラ「ついてきて」
オリビア(吸血鬼・・・)
オリビア(ということは”あれ”の被害者!!)
「早くいらっしゃい」
オリビア「は、はい」
〇西洋風のバスルーム
カーミラ「うん!やっぱり可愛い顔してるじゃない」
「・・・」
カーミラ「食堂でみんな待ってるわ」
カーミラ「行きましょ」
「みんな?」
カーミラ「ええ、大丈夫」
カーミラ「みんなあなたの味方だから」
〇洋館の一室
カーミラ「みんなお待たせ~」
カーミラ「新人さんよ」
オリビア「オリビア・・・です」
オリビア「よろしく・・・お願いします」
ガルー「おお!可愛くなったじゃないか」
オリビア「!!」
カーミラ「もう、ガルーったら・・・」
カーミラ「オリビアが怖がってるじゃない」
ガルー「そうなのか」
カーミラ「そんな巨体な怖面男が近づいて来たら」
カーミラ「誰でもビックリするでしょ」
ガルー「たしかに・・・」
ガルー「ごめんな、お嬢ちゃん」
ガルー「俺は狼男のガルー」
ガルー「まぁ、狼男と言っても疲れるから滅多に変身はしねぇけどな」
ガルー「よろしく」
オリビア「よ、よろしく」
カーミラ「他の人たちも紹介するわね」
カーミラ「彼女の名前はアメリア」
カーミラ「ゾンビよ」
カーミラ「でも噛んだりしないし、自我もある」
カーミラ「手芸が得意だから、何か作ってくれるかもよ」
アメリア「見た目、怖いよね」
アメリア「ごめんね」
オリビア「ぬいぐるみって作れる?」
アメリア「つ、作れるよ」
アメリア「何のぬいぐるみが良い?」
オリビア「ねこ」
アメリア「分かった、黒で良いかな?」
オリビア「うん」
アメリア「明日には作れると思うよ」
オリビア「ホント?」
オリビア「ありがとう」
アメリア(きゅん)
カーミラ「この子はボフン」
カーミラ「この子が何の妖怪なのかは、私たちにも分からないの」
カーミラ「でも、良い子だから心配しなくて大丈夫よ」
ボフン「ボフボフ」
オリビア「よ、よろしく」
カーミラ「これでここにすんでる子達は全員よ」
カーミラ「何か質問があったらその都度聞いてちょうだい」
カーミラ「これからよろしくね」
なんだかんだあって、私はそこで暮らすことになった
〇洋館の一室
その日からの日々はとても楽しかった
アメリア「ど、どうかな」
オリビア「とっても可愛い」
オリビア「リア姉ちゃんありがとう」
カーミラ「良かったわね、アメリア」
アメリア「喜んでもらえて良かった」
本当に夢のようで
ガルー「どれをひこうかな~」
ガルー「これか~」
オリビア「!!」
ガルー「それともこれにしようかな~」
オリビア「!!」
ガルー(分かりやす)
ガルー「じゃあ、これ!!」
オリビア「ダメ!!」
ガルー「これで俺、上がり~」
ガルー「って・・・え!?」
ガルー「これ、ジョーカーじゃないか!?」
カーミラ「オリビアの方が1枚上手だったわね」
オリビア「ふん!!」
ガルー「くっそ~!!!!」
本当に楽しくて
アメリア「ボフンは色を変えれるんだよ」
オリビア「そうなの!?」
ボフン「ボフン!!」
ボフン「ボフボフ・・・」
ボフン「ボフン!!」
オリビア「すごーい!!」
ボフン「ボフボフ・・・」
ボフン「ボッフボーン!!」
オリビア「すごーーーーい!!!!」
だから忘れてた
オリビア「ガルーったら、そろそろ素直になったら?」
ガルー「な、何のことだよ!?」
オリビア「とぼけないで!!」
オリビア「カーミラさんのこと好きなんでしょ?」
ガルー「俺が!?カーミラの野郎を!?」
ガルー「ないない」
オリビア「もう!!素直じゃないんだから!!」
ガルー「てか、お前いつからそんなませた野郎になったんだ?」
私たちがどういう存在なのかを