紅キ宝石

えたーなる

エピソード9(脚本)

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〇広い厨房
  リンゴをかじり、空腹から解放されたアドルフは、ロンハンが用意した紙袋の中の材料で軽い朝食を作る。
アドルフ「卵は2個にしとくかな」
アドルフ「半熟くらいに焼いてと‥。 あとは‥」
アドルフ「ベーコン!!投入!!」
アドルフ「ん~~っ!!ベーコンの香ばしい匂いが食欲をそそる!!」
アドルフ「あとは‥サラダの盛り合わせでも用意すれば完成だな!」
アドルフ「【ベーコンエッグとサラダの盛合わせ!!】 の完成だ!」
アドルフ「パンも用意したかったけど、まあ次回にってことで‥」
アドルフ「さ、それじゃ、食べるとするか!」
アドルフ「世界に生かされているこの世の命あるもの全てに感謝を込めて‥」
アドルフ「いただきます!」
アドルフ「もぐもぐ‥もぐもぐ‥」
アドルフ「何も食べてなかったこともあると思うけど、美味しいな~っ!」
  アドルフは、軽快に朝食を口に運んでいき、あっという間に完食する。
アドルフ「はあ〜!」
アドルフ「ご馳走様でした!」
アドルフ「そう言えば‥ときどきナターシャが食事を作りに来てくれたっけ‥」

〇カフェのレジ
ナターシャ「アドルフ〜っ!来たわよ〜っ!」
アドルフ「な、ナターシャ!?どうしたのさ、こんな朝早くに‥」
ナターシャ「何よ!あたしが朝来ちゃ何か困るようなことでもあるの!?」
アドルフ「あ、いや‥ないけど‥。いつも突然の訪問だからびっくりするんだよ」
ナターシャ「別にいいじゃない!あたしたち幼なじみ何だし!兄妹みたいなものじゃない〜」
アドルフ「兄妹‥」
ナターシャ「あ!!そうだ!!」
ナターシャ「あたしね!アドルフに朝食を作りにきたの!」
アドルフ「朝食!?」
ナターシャ「そう!!」
ナターシャ「だってね‥アドルフっていつも食べてるの一緒なんだもん‥半熟卵にベーコン‥それにサラダとパン‥」
アドルフ「べ、別にいつもじゃないよ!たまに半熟卵とハムだったり、半熟卵にウインナーだったりさ‥」
ナターシャ「どれも似たりよったりであたしには一緒にみえるのっ!!」
アドルフ「はぁ‥」
ナターシャ「全く‥(世話がやけるわ‥)」
ナターシャ(まぁ‥そこが‥なんか良かったりするんだけど‥抜けてるとことか‥それに‥)
ナターシャ(お菓子作ってる時のあの真剣な顔とのギャップが‥たまんないのよ‥)
アドルフ「あの‥」
ナターシャ(さっきは照れ隠しで【兄妹】とか言っちゃったけど‥でも、そうでも言わないとこうしてわざわざ会いに来れないじゃない?)
アドルフ「おーぃ‥」
アドルフ「ナターシャ‥?」
ナターシャ(あたしがこんな気持ちでいるのに、アドルフったら‥ あたしの気持ちに気づいてないようだし‥ もうっ!アドルフのバカっ!!)
ナターシャ「は!?」
ナターシャ「なっ!何よ!!びっくりするじゃない!!そ、そんなに顔近づけなくたっていいじゃない!?」
アドルフ「‥呼んでも反応ないから近づいて声かけただけだよ‥。ナターシャは自分の世界に入ると周りがみえないんだから‥」
ナターシャ「な、何よ!別にいいじゃない‥。誰にも迷惑なんてかけてないんだから!」
アドルフ(はいはーい。ここに!ここに1名います!いますよ~っ!)
アドルフ「・・・」
ナターシャ「なによ!?黙っちゃって!!いやな感じ」
アドルフ「ああ‥ごめん‥」
ナターシャ「な、なによ!?あたしだってアドルフと朝食一緒に食べるからまだ何も食べてなかったのよ‥」
アドルフ「ふっ はははっ」
ナターシャ「ふふっ あははっ」
ナターシャ「ふぅ‥ それじゃあ‥」
ナターシャ「朝食作りますかっ!」
アドルフ「宜しくお願いします」

次のエピソード:エピソード10

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