夜のソルードタウン~出発まで(脚本)
〇ヨーロッパの街並み
みゃーこ「・・・」
ななお「みゃーこ、どうした?」
みゃーこ「ん、なんでもない・・・」
ななお「その顔でなんでもない訳ないだろ・・・ 何かあるなら話した方が良いと思うが?」
みゃーこ「私のことはほっておいてよ!!」
ゆい「みゃーこ!!」
ななお「ゆい様、お待ちください」
ゆい「ななお・・・」
ななお「みゃーこは私が必ず連れてくるので、ゆい様達は先に宿へお戻りください」
ゆい「でも・・・」
ソル「ななおの言う通りだ もう夜だ、ここは同じ精霊のななおに任せよう」
ゆい「わかりました ななおさん、みゃーこの事よろしくお願いします」
ななお「はい、私ななおにお任せ下さい」
ソル「さて、宿へ戻ろうか」
ゆい「はい」
〇荒廃した街
みゃーこ「はぁ・・・ なんであんな事私、言ったんだろ・・・」
ななお「みゃーこ、大丈夫か?」
みゃーこ「えっ、ななお!? ど、どうしてここがわかったの!?」
ななお「私達は精霊だ 精霊同士の魔力くらいはわかるんだよ それは、みゃーこもわかっているだろ?」
みゃーこ「・・・」
ななお「私の事で悩んでいるのだろう? 何を言っても構わないから、言える範囲で言ってほしい」
みゃーこ「何を言っても怒らない?」
ななお「あぁ」
みゃーこ「・・・」
みゃーこ「私は、私からご主人様であるゆい様をななおに取られたように感じて、凄く嫌だった・・・」
みゃーこ「ななおはそんな事しないってわかってるし、信頼出来る精霊だよ? だけど、何故かわからないけどなんだろ、この気持ち・・・」
ななお「それはきっと、嫉妬だね」
みゃーこ「!!」
ななお「嫉妬心は誰にでもある 気にする事はない」
みゃーこ「ななお、その・・・」
ななお「何かあったか?」
みゃーこ「強くあたってごめん・・・」
ななお「気にする事はない 私も嫉妬する事はあるさ」
みゃーこ「ふふっ、ななおが来てくれてよかった こうやって話せて気持ちが軽くなったよ!」
ななお「それは良かった また何かあったら、私や他の皆さんに相談してほしい」
みゃーこ「うん、わかった」
みゃーこ「そういえば、あと2人が居る場所ってわかる?」
ななお「その事か・・・ ドルーグタウンにジュラルドが居るのはわかっているが、ルファは・・・」
みゃーこ「ルファと仲良かったのって、ななおだよね?」
ななお「確かにそうだが、最後の決戦を終えてからはほぼ会わずに最期を迎えたからな・・・」
みゃーこ「そっか・・・」
ななお「ただ、可能性がありそうな場所はあるかもな」
みゃーこ「えっ、教えて!!」
ななお「おそらくマスタードライトシティーだろう」
みゃーこ「確かその街って、ペリドリーム様の故郷だったっけ?」
ななお「そうだ 故郷であるマスタードライトシティーなら、何かしら情報があるかもしれない」
みゃーこ「ななお、教えてくれてありがとう」
ななお「別に構わない なおと様達のためにも、いつかは話すことになっただろうからな」
ななお「さて、夜も遅い そろそろ私達も帰ろう」
みゃーこ「うん!」
〇暖炉のある小屋
ゆい「えっ、マスタードライトシティーって高貴な方々ばかりの街ですよね!?」
はる「ペリドリーム様の故郷、母から聞いていたから知ってたけど、凄いよね」
ゆい「では、明日から向かうのはドルーグタウンですね?」
ソル「あぁ」
ななお「戻りました」
ソル「おかえり、みゃーこ、ななお」
みゃーこ「あ、あの、ゆい様・・・」
ゆい「みゃーこ、気にしないでいいんだよ おかえり!」
みゃーこ「ただいま!」
ソル「みゃーこ、ななお、明日はドルーグタウンへと向かうが、構わないか?」
ななお「はい、もちろんです」
みゃーこ「私も!」
なおと「ななお、少しだけ剣の稽古に付き合ってくれないか?」
ななお「構いませんよ では、外へ参りましょうか」
なおと「おう!」
ソル「夜も遅くなってきてる 明日の事もあるから、早めに戻るようにしてくれ」
なおと「わかってますって じゃ、いってきます!」
ななお「なおと様!? ち、ちょっとお待ちくださいよ──!」
ゆい「大丈夫かな、あと2人・・・」
ソル「大丈夫だとは思うが・・・」
みゃーこ「でも、ななおの表情、だいぶ良くなってたかも あの頃と変わらない、私の知るななおだったよ」
ソル「だな いつもサファイアに振り回されて、あんな感じで着いていく姿を何度も見かけたな」
みゃーこ「いつも冷静かつ真面目な性格だけど、意外と振り回されるの平気で嫌じゃないんだよね」
ゆい「ふふっ、昔もなおとみたいな方と一緒に居たんだね ななおさん的にも、懐かしいんじゃないんかな?」
みゃーこ「うん、出ていく時、なんとなく嬉しそうな顔してたよ」
はる「良かった」
ソル「私達もそろそろ寝るようにしよう」
「はい!」
〇荒廃した街
ななお「はぁはぁ・・・ なおと様、早すぎますよ・・・」
なおと「悪い悪い ちょっと急ぎすぎたな」
ななお「構いませんよ では、始めますか?」
なおと「おう、俺はいつでもいいぜ!」
ななお「では、参ります!」
ななお「はっ!」
なおと「はっ!」
ななお「さすがですね、なおと様」
なおと「まっ、ミスハランの中で上位の実力を持ってるからな」
ななお「では、こちらはどうです?」
ななお「はっ!」
なおと「えっ!? と、とにかく避けてっと」
ななお「ふふっ、避けれましたね」
なおと「さすがに驚いたけど、なんとか避けれたぜ・・・」
ななお「これからは普通に剣の稽古にしましょう」
なおと「あぁ、頼む」
ななお「では、行くぞ」
ななお「はっ!」
なおと「ば、爆発!? ど、どこからだ!?」
ななお「あの辺りから聞こえたな とりあえず近くまで行ってみよう」
なおと「行って大丈夫なのか?」
ななお「警戒しながら行けば大丈夫なはずだ」
なおと「わかった」
カカオ「派手に爆破しやがって・・・ カジヤロー、早く帰るぞ」
カジヤロー「ハイッス」
「!?」
カカオ「そこに誰かいるのか!?」
なおと「お前ら、何者だ!!」
カカオ「ん、ガキか ここはお前の来る所じゃない 早く帰った方が身のためだぞ」
カジヤロー「ソウダ、ソウダ!!」
ななお「カカオ、カジヤロー、ここから出ていけ!!」
カカオ「これはこれは、ななおじゃありませんか! お久しぶりですな~」
カジヤロー「ヒサシブリ」
ななお「なにが、久しぶりだ!!」
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