紅キ宝石

えたーなる

エピソード8(脚本)

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〇要塞の廊下
  自室から出たアドルフは、自分のお店の部屋へ向かう。
アドルフ「あれ? 廊下に灯りが‥ついてる‥」
アドルフ(きっとロンハンさんが昨夜の案内のあとに、お嬢様に交渉してくれた結果なんだろう‥)
アドルフ(ありがとうございます)
  心の中でロンハンに感謝をして、アドルフはお店の部屋へ歩きだす。
  暫く歩くと、昨夜ロンハンとの会話の中ででた例の扉が姿を現した。

〇謎の扉
アドルフ(これが、例の扉みたいだ。 ロンハンさんは、決して中に入ってはならないと言ってたな‥)
アドルフ(まぁ別段興味があるわけでもないし、早くお店部屋に向かおう!)
  1つ目の扉を通り過ぎたアドルフは、その後の5つの扉も何事もなく通り過ぎ、目的のお店部屋へ辿り着く。

〇武骨な扉
アドルフ(さぁ着いた)

〇カフェのレジ
アドルフ「‥昨夜のことは幻じゃなかった‥」
アドルフ「【アドルフ洋菓子店】‥。僕が汗水垂らしコツコツ働いて働いて‥働いて働いて‥」
アドルフ「ようやく、手にすることができた大切なお店だ‥」
アドルフ「・・・それにナターシャやご両親にも、僕にもできそうな仕事の斡旋してくれたりで、随分助けてもらったんだよな‥」
アドルフ「だから、このお店は僕だけの力で手に入れたものじゃなく、色んな人の、大切な人達との繋がりで手にしたお店なんだ」
アドルフ「だからこうしてお店を眺めては、みんなに感謝して仕事に取りかかっていたっけ‥」
アドルフ「そうだった‥。お腹が空きすぎてもう限界だったんだ」
アドルフ「確かロンハンさんがお店に材料を置いてくれたみたいだけど‥」
アドルフ「ああ、あったあった。丁寧に紙袋に入れてくれてるみたいだな。 どれどれ‥果物、卵、小麦粉‥」
アドルフ「ぇ!? 野菜まで‥っ!? それにお肉も入ってるじゃないかっ!?」
アドルフ「たしかロンハンさん‥スイーツ作りに必要な材料って言ってなかったかな‥」
アドルフ「もしかして、ロンハンさんもスイーツがどんなものなのか知らないんじゃ‥」
アドルフ「あ!」
アドルフ「お嬢様もスイーツのことを知らなかった様子だったし‥ロンハンさんも知らないのは頷けるな‥」
アドルフ「はあ、でも‥」
アドルフ「助かったぁ‥。これで僕の食事も作ることができるし。 あと確認しないといけないのは‥」
アドルフ「調理場で火と水が使えるかどうかだっ!」

〇広い厨房
アドルフ「えと‥たしか‥この辺りにマッチを入れておいた‥」
アドルフ「!?あった!?」
アドルフ「よかったあ。これで火は心配いらないな。 ‥あとは‥水だな」
アドルフ「あっちでは井戸から水を汲んでいたんだけどな‥。こっちには井戸なんてあるんだろうか‥」
アドルフ「と、取り敢えず、水の確保は後回しにして‥何か胃袋に入れないともたないな‥」
アドルフ「果物でそのまま食べれそうな‥」
アドルフ「リンゴ発見!!」
アドルフ「ん~~!うまいっ!」
アドルフ「ん~~最高っ!!」

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