未定

リューガ

プロローグ +1(脚本)

未定

リューガ

今すぐ読む

未定
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇教室
  授業中。
  僕は窓から外を見る。今日もいい天気だ。雲一つ無い青空が広がっている。
教師「じゃあここを・・・・・・夏季、読んでみろ」
  当てられた。ヤバイどうしよう?教科書忘れたとか言った方がいいのだろうか?でも先生怒ると怖いんだよなぁ。
  そんな事を考えているうちに先生がこちらに向かって歩いてきた。
  素早く黒板の内容を見てページを開く振りをして先生が目の前に来たタイミングで手を滑らせた振りをして教科書を落とす。
鳴上夏希「あっ・・・・・・」
  そして先生が拾ってくれるタイミングを見計らい
鳴上夏希「ありがとうございます」
  と言って微笑むと、ページを開いてくれて此処からと教えて貰える。完璧だ。これなら誰も文句は言わないだろう。
夏陽リナ「何やってんのよアンタ・・・・・・」
  隣に座っていたリナが小声で話しかけてきた。
鳴上夏希「えへへ、失敗しちった」
  ペロっと舌を出して頭を掻くとため息をつかれる。
夏陽リナ「まったく・・・・・・アンタってヤツは本当に・・・・・・」
  そんなやり取りをしているとユキが僕の事をジッと見ていた。
鳴上夏希「ん?どうしたの?」
  小声で訊くと彼女はハッと我に返ったように首を振った。
白銀ユキ「ううん、なんでもないわよ」
  そう言うと彼女は再び前を向いて授業に集中し始めた。
鳴上夏希「ふーん・・・・・・?」
  なんだか気になる反応だ。まあ、いいか。あまり詮索するのも良くないだろうしね。僕は気にしない事にした。

〇学校の廊下
  休み時間になり、トイレに行こうとすると不意に後ろから腕を引っ張られた。
  振り向くとユキが立っていた。
鳴上夏希「ど、どうしたの?」
  突然の出来事に動揺していると彼女は僕の手を掴んだまま歩き出す。
白銀ユキ「ちょっと来て」
  有無を言わせぬ口調でそう言われたので黙って付いていく事にした。一体何の用だろう?まさか告白とか!?
  いやそれはないか・・・・・・そんな考えを振り払うように頭を振っていると空き教室へとたどり着いた。

〇特別教室
  中に入ると誰もいない事を確認して扉を閉める。そしてこちらに向き直ったと思ったら急に頭を下げてきた。
白銀ユキ「・・・・・・ごめんなさい!」
  突然の謝罪に面食らう。
鳴上夏希「えっと・・・・・・何が?」
  訳がわからず困惑していると彼女が口を開いた。
白銀ユキ「この前の事だよ・・・・・・私、夏季くんに酷いことしちゃったから・・・・・・」
  ああ、なるほどそういう事か。でも別に気にしてないんだけどなぁ・・・・・・。
鳴上夏希「別に大丈夫だよ!気にしてないからさ!」
  笑顔で答えると安心したような表情を見せる彼女だったが、すぐに暗い顔に戻ってしまう。
  どうしたんだろう?何かあったのだろうか?心配になって声をかけようとすると先に彼女の方から話しかけてきた。
白銀ユキ「ねぇ夏季くん・・・・・・私って魅力ないかな・・・・・・?」
  突然の問い掛けに戸惑う。どういう意味だろうか?僕が答えられずにいると彼女は続けた。
白銀ユキ「私、ずっと前から夏季くんのことが好きだったんだ」
  突然の告白に動揺してしまう。まさか両想いだったなんて!
  でもどうしよう?僕なんかが彼女に相応しいのだろうか・・・・・・?そんな不安が頭の中を駆け巡る中、彼女は言葉を続けた。
白銀ユキ「だから、その・・・・・・もし良かったら私とお付き合いしてくれませんか?」
  彼女の真剣な眼差しを見て本気だということが伝わってくる。
鳴上夏希「えっと・・・・・・僕なんかでいいの?」
  そう訊くと彼女は微笑んだ。
白銀ユキ「うん!夏季くんがいい」
  その言葉に胸が高鳴るのを感じた。答えは決まっている。僕は彼女の想いに応えたいと思ったからだ。だから僕は答えた。
鳴上夏希「はい、喜んで!」
  こうして僕らは付き合うことになったのだ。

成分キーワード

ページTOPへ