泣き虫彼氏は無愛想彼女のために今日も泣く

無知の無知

おまけ(脚本)

泣き虫彼氏は無愛想彼女のために今日も泣く

無知の無知

今すぐ読む

泣き虫彼氏は無愛想彼女のために今日も泣く
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇おしゃれなリビングダイニング
  お怒り中
朝喜 千華(あさき ちか)「もしもし~、あと2時間でデートだね! で、どしたの?」
朝喜 千華(あさき ちか)「・・・はぁっ!? 今日のデート無しっ!? もう、せっかく準備したのに、なんで!?」
朝喜 千華(あさき ちか)「お母さんとの買い物って、そんなの別の日にしてよ・・・。いや、大事な買い物って言われても・・・」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「時雨~」
朝喜 千華(あさき ちか)「あっそ、もういい。 そんなにお母さんが大事ならお母さんとデートしてればいいじゃん」
朝喜 千華(あさき ちか)「はぁっ!? そっちが何回もドタキャンするからでしょっ!? もう限界っ、二度と私に電話かけてくんなっ!!」
朝喜 千華(あさき ちか)「はぁ、もう最悪・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「千華さん、お邪魔しますっ!」
朝喜 千華(あさき ちか)「あ、し、時雨君、いらっしゃい! そういえば、今日は時雨君が来る日だったっけ・・・」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「お姉ちゃんが、デートで家に居ない日を選んだんだよ?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「あ、今日デートなんですねっ!!」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「デートいっぱい楽しんできてくださいっ!!」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨、私達も」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「お、お姉さんの前で、やめろよ・・・///」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・いいもん、お姉ちゃんもイケメンの彼氏さんと楽しむんだから」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨には敵わないけど」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「いや、や、やめろって・・・///」
朝喜 千華(あさき ちか)「あー、今、部屋にお菓子持っていくから、待ってて、もらえる?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「ありがとうございます!」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「おう! じゃあ、失礼しますっ!!」
朝喜 千華(あさき ちか)「あー、落ち着けー、落ち着け私ー」
「陽葵「・・・今日、甘えたいの」 時雨「ま、まだ昼間だぞ!? い、いいけど・・・」」
朝喜 千華(あさき ちか)(きぃぃぃぃいいいいっっっっ!!!!)

〇一人部屋
  にわか酒豪
月見 時雨(つきみ しぐれ)「う、も、もう飲めない・・・」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨、お酒弱いね」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「いや、陽葵は酔って無いのか?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・酔ってないの」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「陽葵、強すぎだろ・・・。 ビール、日本酒、ワインも空けてるのに全く顔が変わってねぇ・・・」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・酒豪なの」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・お酒強い女の子、嫌い?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「いや、全然! お酒が強い方が飲み会楽しめるし!!」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・やったー」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・今日は、時雨の分まで飲んじゃうの」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨も一緒に飲んじゃうよ?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・ごくごく」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨の○○○○も、○○○○で」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・ごくごく」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・ぅぇひひ」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・楽しい~」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「ほ、本当に、酔ってない? 大丈夫?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・嫌いになっちゃった?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・やだ、嫌いにならないで」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨が嫌いになったら、ここから飛び降りる」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・窓、開けて。今すぐ飛び降りるの」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「や、やっぱ酔ってるだろっ!! 水、水飲め! すぐに持ってくるから!!」

〇一人部屋
  狩りに行こうぜっ!!
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「・・・ったく、なんでこの神ゲー「バケモノーハンター」を持ってないんだよ、俺の周りはクソだな」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「まぁまぁ、今日は陽葵と陽葵のお姉さんも参加してくれるみたいだからさ、4人でやろうぜ!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「いや、お前の彼女さんマジで最高だな! めっちゃ付き合いてー」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「今すぐ、貴様を、この手で、葬る」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「・・・わりぃ、テンション上がってつまんねぇ冗談を言っちまった」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「で、彼女さんの腕の方はどうなんだ?  うまいのか?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「いやー、ぼちぼちって所かなー。お姉さんの方はわからねぇけど」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「じゃあ、そこそこのクエストにしとくか。下手に強い所に行って全滅するのも興ざめだしな」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「おぅ、そうだな」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「おい、お姉さん強すぎねっ!? 最高難度のクエストほぼ一人でクリアしたぞっ!?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「陽葵の姉さん、尋常じゃねぇっ!!」

〇女性の部屋
朝喜 千華(あさき ちか)「くたばれ、クズ男どもぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・怖い」

〇女性の部屋
  将来の件について
朝喜 千華(あさき ちか)「いい、陽葵! お姉ちゃんもう行くけど、これだけは言っておくから!!」
朝喜 千華(あさき ちか)「将来の話をはぐらかす男はクソオブクソっ!! わかった!?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・うん」
朝喜 千華(あさき ちか)「じゃあ、行ってきまーす」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・・・・」

〇川に架かる橋
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨に、聞きたいことがあるの」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「え、なに?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・将来のこと、考えてる?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「え、将来って、結婚とかっ!?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・うん」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「マジでごめん、結婚式とか全然わかってなくて、新居はどこにするかとかもまだ何も考えてなくて・・・」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・そこまで出てくるなら、考えている方だと思う」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「いや、全然・・・。ほら、子育てとかもあるだろ? 子供、何人欲しいか問題・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「1人なら、陽葵の負担も少ないよな! あー、でも一人っ子って寂しい想いとかすんのかなぁ・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「やっぱり、2人か? 2人はバランスいいけど、年齢が近いと喧嘩ばっかになんのかな。比べられてるとか思って欲しくないし・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「3人以上になると、養育費がなぁ・・・。俺、ちゃんと稼げる所に就職しないとだよなぁ・・・。給料の高い所で、出世して・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「でも、そうなったら今度は家族との時間が取れねぇじゃん!! 俺のせいで子供がぐれたらどうしよっ!?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「お終いたぁぁぁぁああああぁぁぁぁ・・・」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・考え過ぎ」

〇ショッピングモールの一階
  運命の出会い(ちょっと長め)
月見 時雨(つきみ しぐれ)「いやー、ここにゲームボックスのカセットあるかー?」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「ルーイズマンションの初代がやりたくてたまらねぇ、もう俺は止めれねぇ」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「ネットで買えよ・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「なんであーたは私と同じ服で来るの。 周りの目線が気になるんだけど」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・これが楽なの」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨の、波動を感じる」
朝喜 千華(あさき ちか)「え?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「・・・あ、あれ!? 陽葵、とお姉さんっ!?」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・やっぱり」
朝喜 千華(あさき ちか)「あ、時雨君、どうも~。 そちらは、時雨君のお友達?」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「・・・ども、結人って言います」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨から、話は聞いてる」
朝喜 千華(あさき ちか)「いつも時雨君の相談に乗ってくれてるんだよね? 時雨君の親友って、陽葵から聞いたよ~」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「いや、迷惑されてるだけなんで」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「いやー、まぁ、そこそこな!」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「にしても、こんな所で会えるなんてな!」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・うん、嬉しい」
朝喜 千華(あさき ちか)「せっかくだし、2人でデートしてくれば?」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「え、あー・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「俺は気にしない、行ってこい」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「な、なんか悪いな・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「・・・じゃあ、お言葉に甘えて」
朝喜 陽葵(あさき ひまり)「・・・時雨、行こ」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「おう!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「さて、ルーイズマンション・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「じゃあ結人君は、私とデートしよ!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「え、あ、いや、俺、そういうのは、ちょっと慣れてねぇってか・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「えー、そうなの?  すっごく頼もしく見えるよ~」
朝喜 千華(あさき ちか)「だいじょーぶ! 私の方が年上なんだし、引っ張ってあげるから! 奢ってあげるし!!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「あ、はい、じゃ、じゃあ・・・」

〇テーブル席
朝喜 千華(あさき ちか)「じゃあ、好きな物なんでも頼んでいいからね~!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「え、あ、いや、え、えと・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「ブラックコーヒーで・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「へ~、大人だね~。 じゃあ、すいませーん!」
  店員「はい、ご注文を承ります」
朝喜 千華(あさき ちか)「ブラックコーヒーと、カフェオレ、あとミラクルパフェ1つ、お願いします」
  店員「コーヒー、砂糖とミルクはいかがでしょうか」
朝喜 千華(あさき ちか)「結人君、どうする?」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「あ、いや、もう、大丈夫なんで・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「じゃあ、無しでお願いします!」
  店員「かしこまりました、ごゆっくりどうぞ~」
朝喜 千華(あさき ちか)「パフェ、もし良かったらちょっと食べてくれない? 1人で食べるの不安で・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「あ、はい、もう、ありがたく・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「嬉しい~! ありがとう~!」
朝喜 千華(あさき ちか)「でもなんか、結人君、イメージと違うな~ もっと女の子にグイグイ来る子なのかと思ってた!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「いや、もともと、俺、陰キャなんで・・・。時雨がデビューするとか言い出すから、一緒に大学デビューさせられただけで・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「恋愛経験も、皆無ですし・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「へー、そうなんだ~! 友達想いだね~!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「いや、頼まれたから仕方なく・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「あと、なんか、可愛いね・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「か、可愛いっ!?」
朝喜 千華(あさき ちか)「あぁ、ごめんごめん! 独り言!!」
朝喜 千華(あさき ちか)「・・・私の話、少ししていい?」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「あ、はい、どうぞ・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「私、最近さぁ、出会いを求めてマッチングアプリをやってるの。年齢が年齢だし、彼氏が欲しいなぁって」
朝喜 千華(あさき ちか)「でも、全然良い人と出会えなくて、私に魅力が無いのかなぁ・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「い、いや、あの、十分、魅力的かと・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「本当に? 嬉しい~」
朝喜 千華(あさき ちか)「・・・なんか、結人君みたいな人、私、好きだなぁ///」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「す、好きっ!? いや、会ったばっかりっすよ!?」
朝喜 千華(あさき ちか)「会ったばかりだけど、話は聞いてたよ~。時雨君のためにアドバイスを考えたり、陽葵のことまで考えてくれて」
朝喜 千華(あさき ちか)「凄く、優しい人だなぁって。こんな人だったら、いいなぁって・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「い、いや、誤解だと思うんすけど・・・。 まだ会って、少ししか話してないし・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「もちろん、もちろん! 私も全然、結人君のことはわからないよ!」
朝喜 千華(あさき ちか)「だから、これを機にデートして欲しいなぁって。結人君のこと、もっといっぱい知りたいし」
朝喜 千華(あさき ちか)「な、なんだろう、お試しデート、みたいなこと? 結人君が女性経験無いなら、練習だと思って!」
朝喜 千華(あさき ちか)「どう、かな・・・?」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「いや、そんな、え、えぇ・・・?」
朝喜 千華(あさき ちか)「やっぱり、結人君にとっては私のこと、魅力的じゃないよね・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「あぁ、いや、そんなこと!! よ、よ・・・」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「よろしくお願い、します・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「嬉しい~! これから、よろしくね!」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「よ、よろしくお願いします、えっと・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「千華って、呼んで?」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「ち、千華さん。 よろしく、お願いします・・・」
朝喜 千華(あさき ちか)「よろしくね、結人君!」

〇一人部屋
月見 時雨(つきみ しぐれ)「で、陽葵のお姉さんと付き合って、1ヶ月足らずで別れたと」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「結婚の話を持ち掛けられたんだよ、怖かったんだよ・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「それは、大学生には荷が重いなぁ・・・」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「で、実際の所、好きになったのか?」
浦霧 結人(うらぎり ゆいと)「一時期、えげつないぐらい惚れていた。 だから別れた時、二週間ぐらい泣いてた」
月見 時雨(つきみ しぐれ)「呼んでくれれば慰めに行ったのに・・・」
  終われ

コメント

  • 後日談・番外編という体で、とにかく千華お姉ちゃんを満喫する回ですね✨ 本編からずっと愛すべきキャラと思っていたので、この展開は嬉しいです😊
    一度「結婚」スイッチが入った女性は……まぁアレですよね……千華さんに限ったことではないと、形だけフォローさせてください😂
    これで本編・おまけを含め完結ですね!各キャラクターの感情表現を存分に楽しませていただきました。ありがとうございました😊

成分キーワード

ページTOPへ