ミナツキ

但馬感象

三二月(脚本)

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〇ハート
?「あれ、これってどうしたんですか」
?「これって普通ですか?」
?「わたしは両方とも好きですっ」
?「どう思いますか?」
  ──って臆面もなく公表して、

〇幻想2
?「付き合ってる人と 別の人の子供ができました」
?「お腹の中に入っている赤ちゃんは 別の人が親です」
?「でもわたしは幸せです」
  って、その言を聞きながら

〇山道
  その女性を象徴する傾斜、
  坂を上っていく。
  夜で、舗装されていない直土の
  アスレチックコースくらいの
  段になったところから
  (お腹くらいの高さあって
  乗り越えていかないといけない)
  そこを越えると地面に
  ウサギの顔の模様というか
  マークが点々と広がって
  さらに上っていって頂上近くなると
  ブタのマークに変わり
  皆に、全体に聞いていたのが
  山の頂上で、いよいよ自分に
  答えを求められるようになって、
  その女性は外国人顔の子から
  ・・・未夏さんなのかな。
?「どう思いますか?」
?「おかしなことですか?」
カンゾウ「どんなかたちであれ」
カンゾウ「大事なのは未夏さんの気持ちだし お腹の中の子だし」
カンゾウ「本当に二人とも 好きっていうんならそうだろうし」
カンゾウ「それがおかしなことでも」
カンゾウ「未夏さんの気持ちが本当なら いいも悪いもないし」
?「自分はそんな気持ちわかりますか?」
?「そうなったことは?」
カンゾウ「節操なく次々女性を 好きになったことはあるけど」
カンゾウ「天秤にかけるんじゃなく 同時に、あるかな」
カンゾウ「答えとしては 人をどう好きになるかは自由だし」
カンゾウ「うん、どうも思わないな どうでもいいよ」
カンゾウ「そうならそれでいいから」
カンゾウ「誰がどう思おうと どうも思わないから」
カンゾウ「勝手に無事に お好きに召すままに」
カンゾウ「どうか、ウサギもブタも」
カンゾウ「権能お幸せに」
未夏「いいの?」
カンゾウ「いいよ」
カンゾウ「それが自分じゃなくてもいい」
カンゾウ「未夏さんはもういいよ」
カンゾウ「もういいよ」
カンゾウ「いいんだよ」
  悪いと思うこともないし
  償いもいらない

〇本棚のある部屋
  自室ベッドで仰向けの自分の上に
  裸の女性が、背中向きで覆い被さって
  体重預けてこないから合間があって
  そこでその女性の右脇、
  広背筋のところを
  ちゅーちゅーすると、ビクッとして
  女性も攻め返してくる。
  それはあまりされたくないのか
  向き直って、キスしてきて
  (唇は薄い感触かな)
  グイグイくるからこっちも
  していいんだって、攻めたてて
  攻め合いながらこの女性
  自分より背低くて、
  痩せ型だけど柔肌で、
  髪はばらけた末広がり
  (まとめないで下りてて)
  誰?
  (脇が苦手なのは、未夏さんだけど)
  何かやり残しないようにしたいな
  (その子に対して)ってしてると・・・
  その女性が拘束されて、
  髪の色がピンクに変わり
  インドの民族衣装のような格好になって(ランプの精みたいなアラビアン)
  腰回りに手刀が当てられて
  (手首から先の手のひら、指そろえて)
  それで四点封印してる。
  自分がやったのかな、
  これで戯れて遊べるかなと思ったら
  自室のドアが少し開いて、
  隙間向こうに敵の仲間が現れて
  んー、んー(気で抗する)
  入られるとまずい。
  せっかくチャンスなのにと、
  もがくけど力なく
  向こうも二体になって、
  二人とも明らかに幹部クラスの強者で、
  一人は中世の騎士の様な精悍な顔立ちで
  最初こっちの状況見つけて、
  「何してるんだ」って
  目剥いて驚いてみせたけど、
  パッと甲冑被って
  (フルフェイスの西洋の)
  オーバーリアクション機敏にとって、
  余裕で笑ってからかってみせたのか。
  もう一人は女性かな。
  冷たい黒蛇系の敵も控えて、
  (赤黒装束、ゆったりした黒髪、
  顔は隠してなかったか)
  どうしようもなく、
  こっちが連れていかれるのかな。

〇散らかった研究室
  研究所の上司、ハブさんに、
  鍵を回収するよう圧かけられて
  近くにいるからかしらんけど、
  挿し込むだけの平たい
  ピンタイプの鍵をロッカーから外して、
  それをすこし離れたところの
  事務用っぽい棚の前に持っていって
  そこで今度は照合する必要があって
  3、4cmほどの細い、
  煙草より少し細いくらいのピンに、
  名前、名称が貼られてあって
  『交換』
  って書いてるのがいるって
  (棚前の床にいくつも広げて確認)
  ハブさんに急かされて、
カンゾウ「はい、ありました」
  って渡すと、
カンゾウ「あっ」
カンゾウ「『本体交換』っていうのもありますっ」
ハブ「何だって?」
  って、やりとりがうまくいかないで、
  一段落したところに堀内さんが来て
  おもむろに
  こっちのお腹下に手を回して
  ほら、帰りますよって
  されてるみたいに促されて
  (子供をあやすように、
  おじいさんでもいいけど)
カンゾウ(強制連行?)
  されるままにしてると、
  そこから左手とられて
  上に掲げさせられて、スーパーマンの
  空飛ぶ姿勢にされて(右手は腰に)
  若干の恥ずかしさがありつつ、
カンゾウ「恥ずかしいんですけど」
  って言うと、
堀内花子「そうなんですか?」
  って面白がって、
  むしろそのままの姿勢で
  堀内さんが自分の後ろからくっついて、
  「恥ずかしいんですけど」
  って言うとき、
  堀内さんの右頬に
  ピトッて自分の頬くっつけて、
  すると、「そうなんですか?」
  って返す時、
  堀内さんも嫌がらないで
  むしろ密着して
  (面白がってるのかな)
  何このラブラブ。
  周りに他の人たちいるのに、
  変に思われてもいいのかな。
  ピトッてくっつけた、
  自分の左頬と堀内さんの右頬の感触
  そのままに仲良くできたらいいな。

〇繁華な通り
  夜の繁華街、
  壁沿いに知り合いといると
  山影ルナと男が歩いてきて、
  目が合って、
  ルナの方から寄ってきて、
  声を掛けてくる。
山影ルナ「ひいてるだろっ」
  ひいてないよ
山影ルナ「何でだよっ」
  何でも何も
山影ルナ「どうでもいいのかっ?」
  そんなことないよ
  夜の街を男女二人で歩いて、
  そういうことなんだろうって
  まぁ思うけど、
  いろいろ事情もあるんだろうし、
  別にこっちと付き合ってるでもない・・・
  って思って、

〇黒
  そこから気を失ったのか
  視界が暗くなって──

〇黒背景
  ふと目を開けると

〇繁華な通り
  ルナがいて、
  こっちが仰向けになってるところ
  上から覗き込んで、
  顔が近いんで、
  できるかな、と口を開けると
  (ちょっと唇差し出すと)
  ルナも口開けて
  (重ねてきて)キスして、
  少し舌を出してみると
  ルナの方から舌を入れてきて、
  グイグイ舌を伸ばしてきて、
  堰切ったように
  待ってたのかな、
  見た目の印象より舌長いな
  (すごい伸びてくる、舌先細くなって)
  終わってほしくなくて、
  こっちもチロチロ舌を動かし続ける
  (そのまま背中に手を回して)
  抱きしめて
  離れていかないように・・・
  採点(最低?)も何もない
  こうしてくれてもう十分だ。
  付き合っちゃう?
山影ルナ「え、まぁいいけど」
  ってなればいいな
  山かぐや姫。

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