第8誓 叫ばなきゃ!(脚本)
〇谷
魔物『ルブスラットゥス』が現れた!!
【ゼノンアビス】
【ルイーナ】
▷【近衛騎士】
▷【たたかう】
【まもる】
【必殺技・『ゼノ様を守り隊』】
近衛騎士 エクス「こんなザコの相手は、私にお任せください!」
近衛騎士 エクス「はぁ!!!!」
魔物「グオォォン・・・!!」
近衛騎士 エクス「ぐっ・・・!!!!!!」
【ゼノンアビス】
▷【ルイーナ】
【近衛騎士】
【おうえん】
【かいふく】
▷【必殺技・『お野菜詰め放題☆』】
【逃げる】
ルイーナ「私だって、やる時はやるんだからっ!」
ルイーナ「必殺!! 『お野菜詰め放題☆』!!!!!!」
魔物「グオォォン・・・!!!!!!」
魔物「グガァァアー!!!!!!」
「ぐっっっ!!!!!!」
▷【ゼノンアビス】
【ルイーナ】
【近衛騎士】
【たたかう】
【まもる】
【まほう】
▷【必殺技・『ソルクラッシュ!!』】
ゼノンアビス「格の違いを見せてやる!!」
ゼノンアビス「必殺!!!! 『ソルクラッシュ!!』!!!!!!」
魔物「グオォォ・・・」
〇谷
ゼノンアビス「この谷を抜ければ・・・ 遺跡『レーテ』だ!!」
近衛騎士 エクス「あそこに『刻の女神像』があるみたいです 準備を整えて進みましょう!」
〇神殿の門
──遺跡・レーテ──
ゼノンアビス「この遺跡『レーテ』には・・・ ソルの国の重要古文書などが保管されている」
近衛騎士 エクス「神殿には・・・ 古くから伝わる太陽神と月神の叡智が残されていると聞いております」
ルイーナ「へぇ・・・!!」
ゼノンアビス「この神殿の扉を開ける事が許されているのは・・・ 今のところ、王族か一部の神官しか許されていないんだ・・・」
ルイーナ「そ、そんな恐れ多い場所に・・・私が入っても・・・大丈夫なのかな!?」
ゼノンアビス「大丈夫だ! 王子のオレが許す!!」
ルイーナ「って・・・いいの!? そんなあっさりと許して・・・いいの!?」
ゼノンアビス「この神殿に眠る守護獣『ウンブラ』は 『乙女の声』に弱いと伝えられている・・・」
ルイーナ「『乙女の声』・・・?」
ゼノンアビス「ああ」
近衛騎士 エクス「頼りにしてますよ!! ルイーナさん!!」
ルイーナ(き、期待されて・・・しまった・・・!?)
ゼノンアビス「・・・では! 目には目を!歯には歯を! 書庫には本を!!」
ゼノンアビス「・・・我、王族に名を連ねる者なり・・・! 神々の智慧を我に貸し与え給え・・・!!」
〇英国風の図書館
ルイーナ「・・・」
ルイーナ「・・・すごい・・・!! 本が・・・たくさん・・・!!」
ルイーナ(ん?)
ルイーナ(奥で何か・・・光った?)
近衛騎士 エクス「・・・本棚が一部、崩れたようですね・・・」
ゼノンアビス「あの先に・・・『ウンブラ』を祀る像があったはず・・・!!」
ルイーナ「さっき・・・あの先で・・・何かが光ったような・・・?」
ゼノンアビス「行ってみるか!」
〇未来の店
ゼノンアビス「・・・あれが・・・『ウンブラ』を祀る像だ!!」
ゼノンアビス「・・・さて、ルイーナ! キミの得意な歌を・・・ここで一曲!!」
ルイーナ「・・・え!?」
ゼノンアビス「『ウンブラ』は、『乙女の声』に弱いと言っただろう?」
ゼノンアビス「『ウンブラ』を手っ取り早く呼び出すには 『乙女の声』が最適だ!」
ルイーナ「・・・む、無茶言わないでよ? そもそも・・・ 私・・・音痴だし・・・」
ゼノンアビス「・・・そ、そうなのか!?」
ゼノンアビス「ならば・・・オレと共に歌ってくれ!」
ルイーナ「えっと──・・・」
近衛騎士 エクス「ルイーナさん! ラスキアさんの為ですよ!」
ルイーナ「・・・そ、そう言われると・・・」
ゼノンアビス「ソール オブニムス ルーケト♪♪♪」
ルイーナ(あ、これ! 父さんがよく歌っていた歌だ!)
ゼノンアビス「ルーナ オブニムス ルーケト♪♪♪」
ルイーナ(・・・これなら歌えるかも!)
ソール オブニムス ルーケト
(太陽はあまねく全てを照らし)
ルーナ オブニムス ルーケト
(月影はくまなく全てを照らす)
マーレ ラクリマルム
(涙の海)
フルクトゥアト ネク メルギトゥル
(たゆたえども沈まず)
キニス スピーリトゥス
(吐息の灰)
スピーリトゥス ウビ ウルト スピラト
(風は求めし者へ)
近衛騎士 エクス「上手いじゃないですか!」
ルイーナ「そ、そうかな!? ゼノが一緒に歌ってくれたからっ!」
ルイーナ「あ、ありがとうね? ゼノ!」
ゼノンアビス「・・・」
ルイーナ「・・・って・・・ゼノ?」
ゼノンアビス「・・・いい・・・」
ゼノンアビス「・・・ルイーナの歌声・・・いい・・・」
近衛騎士 エクス「・・・なんか、余韻に浸っているみたいですね・・・」
守護獣 ウンブラ「・・・ムムムムムム・・・!!」
守護獣 ウンブラ「・・・我の眠りを妨げる輩は・・・」
守護獣 ウンブラ「誰だ!!!!!!!?」
守護獣 ウンブラ「眠りを妨げるのが・・・『乙女』なら・・・許そう・・・」
守護獣 ウンブラ「しかし!! 『男』ならば・・・許すまじッッ!!!!!!」
ルイーナ(あれが・・・『ウンブラ』!!)
守護獣 ウンブラ「・・・そこにいるのは・・・乙女か? 我を呼び覚ます歌を歌ったのは・・・オマエか?」
ルイーナ「そ、そうよ! 『ウンブラ』!! アナタのチカラを借りに来たの!!」
守護獣 ウンブラ「・・・ほぅ? 我のチカラを得て何とする・・・?」
ルイーナ「大切な人を救いたいのッッ!!!!!!」
ルイーナ「そのためには、『ルスキニア』と『ウンブラ』のチカラが必要だって聞いたわ!」
ルイーナ「『ルスキニア』のチカラは・・・ここにある!」
守護獣 ウンブラ「・・・ほぅ・・・? あのルスキニアを捕えたのか・・・」
ゼノンアビス「不慮の事故だ・・・! 捕えようと思って捕えた訳じゃない!!」
ルイーナ「ルスキニアは・・・ ソルヴィータの祭りの最中に私とラスキアを贄にしようと襲って来た・・・」
ルイーナ「抵抗したラスキアがたまたま『月影の宝玉』を持っていて・・・」
ルイーナ「ルスキニアは宝玉へと吸い込まれた・・・」
ルイーナ「そして・・・ラスキアは深い眠りから目覚めない・・・」
ルイーナ「だから助けて欲しいのッッ!!!!」
守護獣 ウンブラ「ルスキニアが人を贄とするとは・・・面妖な・・・?」
守護獣 ウンブラ「・・・何か悪い虫でも喰ったか?」
守護獣 ウンブラ「・・・まぁ、よいわ・・・」
守護獣 ウンブラ「乙女よ・・・ 我はこの『レーテ』を護る守護獣『ウンブラ』・・・」
守護獣 ウンブラ「我のチカラが欲しければ・・・ 我に自身のチカラを指し示せ・・・」
ルイーナ「私のチカラを指し示す・・・?」
ゼノンアビス「チカラであればオレが指し示そう!」
守護獣 ウンブラ「ならぬッ!! 我は乙女にチカラを指し示せと言っている!!!!」
守護獣 ウンブラ「チカラと言っても・・・ 我の質問に答えるだけ・・・」
ルイーナ「質問?」
守護獣 ウンブラ「そうだ・・・ その質問でオマエの救いたいという意志を確かめてやろう・・・!!」
ルイーナ「い、いいわ! やってやるわ!」
〇骸骨
守護獣 ウンブラ「では・・・」
守護獣 ウンブラ「太陽の加護と月影の慈悲・・・ オマエはどちらの恩寵を受けたいと希う?」
ルイーナ(これは・・・なぞなぞなのかしら・・・?)
ルイーナ「私の答えは・・・ 両方よ!!」
守護獣 ウンブラ「ほぅ? 両方とは・・・欲張りだな?」
ルイーナ「ソルの国では、太陽神と月神の恩寵なくしては生きていけない・・・」
ルイーナ「どちらか一つを選ぶのは、太陽神様も月神様をも冒涜する事になる!」
ルイーナ「太陽と月影・・・ 二つで一つの唯一無二の恩寵だからこそ私はこの国で生きられているのよ!!」
守護獣 ウンブラ「・・・ふふん・・・ まぁ・・・合格だ!!」
守護獣 ウンブラ「・・・では・・・もう1問・・・」
守護獣 ウンブラ「我が欲するものは・・・ 歌か? 叫びか? どちらだ?」
ルイーナ(これも・・・なぞなぞ? でも・・・今私がウンブラに伝えたいのは・・・!)
ルイーナ「ラスキアを助けてッッッ!!!!!!!!!!」
守護獣 ウンブラ「・・・」
ルイーナ(ま、間違ったかな?)
守護獣 ウンブラ「・・・フハハハ!!!!!!!!」
守護獣 ウンブラ「叫びっ! そう! 乙女の心からの叫びッッッ!!!!!!」
守護獣 ウンブラ「我はそれが聴きたかった!!!!!!」
守護獣 ウンブラ「良かろう! 手を貸してやろう!!!!」
ルイーナは
『ウンブラを収めた太陽の宝玉』を
手に入れた!
RPG風に展開が進んでいくのも面白いです!!
ルイーナが月と太陽両方を選ぶのも、彼女が欲よりも敬意を大切にする子なんだなぁとなんだかしみじみしました そんなシーンではないかと思いますが…笑
これであとはラスキアを助けるのみですが、すんなりいきますかね🤔
ルイーナの質問の答えはこれからの展開にも関係してきそうで楽しみです
冒頭のバトルの王道RPG感に笑ってしまいました😂
必殺技・『お野菜詰め放題☆』って🤣 🤣
……と、愉快なエッセンスを加えても揺るがないストーリー設定の強さに改めて感服です🙇♀️
ウンブラ様、乙女を全肯定で男は全否定って、そこはかとなく漂う変態臭が…😂
ルイーナ大活躍回!
RPG仕立てのお野菜詰め放題に笑いました🤣🤣そして、ゼノ様守り隊も見逃せませんでした。
しかもちゃんと効いていたようで、スゴいです👍
ラストは叫びで合ってたのね~🤭
しかも、それは愛の告白では?
キュンキュン!