地下世界で新たな自分を見つけたい

相園菜乃花

襲撃(脚本)

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相園菜乃花

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〇女の子の部屋
  桃音の家にて──
桃音「うふふ・・・今頃焦っているわね、あいつの恥ずかしい写真をSNSに拡散すればいなくなるわ」
桃音「裏垢で投稿したから、多分バレないはずだし」
桃音「直樹はアタシのもの、待っててね」

〇古いアパートの部屋
心愛「今度は誰!?」
直樹「オレ、直樹だけど・・・」
心愛「どうしたの?」
直樹「さっき学校行ったらさ。退学届書かされて、退学になっちゃった。ごめんね。担任の先生がさ、心愛も書きなさいって言ってた」
心愛「わかった、私も書きにそっちへ向かうね」
直樹「ああ、待ってる」
心愛(着替えよう)
  数分後──
心愛(よし、行こう)

〇古いアパート
心愛(う、雨降ってる・・・傘差さなきゃ)
心愛(よし、筆箱持ったし行こう)
野々花「・・・・・・・・・・・・」
心愛(この女の人誰かしら。派手な服装ね・・・・・・貴族の方・・・・・・?)
???「何ぼーっとしているんだ、手伝え」
野々花「はい、旦那様」
心愛(隣に引っ越してきたのかしら?)
心愛(まあいいわ、学校へ行こう)

〇学校の昇降口
  数分間後の学校では──
直樹(はぁ・・・・・・参ったな・・・・・・)
桃音「直樹くん、退学って本当?」
直樹「ああ、本当さ」
桃音「いやだよ、アタシも退学したい!」
直樹「ごめんね、最後にさ」
桃音「えっ!?」
桃音「いやっ」
直樹「嫌がる顔、可愛い・・・・・・もう我慢できない」
心愛「・・・・・・・・・・・・」
桃音「心愛ちゃん助けて・・・」
心愛「・・・・・・・・・ごめん、私退学届書きに行くの」
桃音(うう・・・バチが当たった。直樹くん、いい人だと思ってたのに・・・ううっ)

〇学校の廊下
  数分後──
「失礼しました」
心愛(これで校長先生に認められて、退学か)
心愛(この学校と制服におさらば。今後私に生きる道はないわね)
心愛(家に帰っても両親に利用されるだけだし、仕事するなって言われているしどうしよう・・・・・・)
心愛(そう言えば地下世界ってのがあったんだっけ、確か・・・・・・この世界で生きられなくなった人が行ける場所)
心愛(もうSNSでも拡散されてるし、みんな私の生徒手帳を見ているから住所も特定されてる)
心愛(もう生きられない・・・・・・学校から逃げよう)

〇学校の昇降口
桃音「・・・・・・・・・・・・」
心愛(靴履いていったん家に戻ろう。そして荷物を運んで、どっかに逃げよう)
心愛(もうそれしか方法がない!両親が帰る前に急げ!)

〇大きな木のある校舎

〇街中の道路

〇駅前広場

〇広い改札

〇駅のホーム

〇電車の座席
心愛(間に合った、空いてるから座ろう)

〇田舎の駅舎
心愛(よし!)

〇ゆるやかな坂道

〇古いアパート
心愛(白い車・・・・・・?誰のかしら?)
心愛(・・・・・・・・・・・・)
心愛「あ、落書き・・・」
  私の家のドアに『メスブタ』や『変態女』など、悪口がペンキで書かれていた
心愛「うっ・・・どうしよう・・・」

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