マジカル☆パフォーマー

うそそら@皐桜タツト

番組出演! 成功? 失敗?(脚本)

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〇劇場の楽屋
太陽「ぴかり! 青葉! 聞いてくれよ!!」
「・・・・・・」
太陽「お、おーい、聞いてるか?」
ぴかり「うるさい。 本番前に乱さないで」
青葉「集中したい。 黙ってくれ、太陽」
太陽「待ってくれよ! オレ、始まる前に二人に話したいことが あるんだ!!」
ぴかり「うるさいってば!!!」
青葉「お前は俺たちと話すより歌詞や 台本を復習したほうがいいんじゃないか?」
太陽「だから! その台本のことなんだけど!!」
ぴかり「もういい。 太陽が黙んないならボク、始まるまで お手洗いにでも行く」
青葉「俺もここにいたら集中できなさそうだ」
太陽「ま、待ってくれよ~!」

〇ホールの舞台袖
太陽(どうしよう。 結局なんも話せなかった・・・)
  エントリー№3のVTRの後はお待ちかね!
  課題曲のダンスと歌を生放送!
  どれだけ成長したか楽しみだね?
太陽(いや、今はダンスと歌に集中しよう!)

〇コンサート会場

〇コンサート会場
「〜〜🎶」
太陽「〜〜♪」
太陽(よしっ! 練習どおりっ!!)
ぴかり(たいくんいい感じっ!)
ぴかり(よーし! 美しく、決めちゃうよ★)
青葉(あと少しっ ラストスパートだ!)
ぴかり(きまったっ!)

〇テレビスタジオ
司会「お疲れ様でした~! ぴかりくん、太陽くん、青葉くん 最後まで頑張ったね!」
ぴかり「ありがとーございます! でもすっごく緊張しました~!」
青葉「あんな台数のカメラの前は初めてで でも、楽しかったです」
太陽「俺なんて緊張でガチガチで めっちゃ間違えちゃった・・・」
ぴかり「たいくん、ちゃんと前向きな発言 入れてっ」
太陽「えぅ、えっと・・・」
司会「VTRよりぐっとよくなってましたね。 特に太陽くん!」
太陽「マジ!? うれしいぜ!」
太陽「きっびしぃ、修行みたいな 練習頑張ったかいあるな!」
ぴかり「ちょっと! 修行っていうなって いったじゃんっ!!」
青葉「太陽はなにもかも初めてのチャレンジで 養成所を通ってきた俺たちと違って 大変だったと思います」
青葉「でも、毎日頑張って一ヶ月で ここまで成長してくれて 仲間として誇らしいです」
ぴかり「青ちゃんナイスフォロー♪」
ぴかり「そーんなボクたちの練習風景は 「テキット」と「イングラフィ」に あげてるのでよかったら見てね♪」
ぴかり「グループ名はまだないから ボクたちの名前 「ぴかり」「太陽」「青葉」で検索してね」
司会「おっと、ここで宣伝なんて上手いね! 興味がある人は是非、アクセス!!」
司会「と、そろそろエントリーNo.3の みんなとはお別れの時間が迫ってきたよ」
司会「最後に、3人の未来・・・ 目指すアイドルを教えてください!」
太陽(目指す、アイドル・・・)
ぴかり「きらきらかわ美しい、 ぴかりと一つ星のように輝く アイドルになりたいです♥」
青葉「だいそれたことことかも しれませんが・・・」
青葉「みんなの心に新芽のような希望を灯せる パフォーマンスができるように なりたいです」
太陽(オレがなりたい、目指したいのは アイドルじゃなくて・・・)
太陽(よしっ!)
太陽「俺はヒーローになる!」
「ーー!?」
司会「ひ、ヒーロー? ですか?  いやぁ、VTRでは誰よりも熱いアイドル って言ってましたよね?」
太陽「あれは! 納得してねぇのに受けが良いからって 無理やり言わされたんだよ!」
ぴかり「この、ばかっ!」
太陽「オレはもう、自分を偽って 設定通りにしゃべるなんてやなんだ! ヒーローはそんなことしねぇもん!」
司会「そうだね、やらせはよくないよねぇ」
太陽「だよな!  やっぱり自分にしょうじむごっ!」
青葉「黙れ!」
司会「あはは、VTRとお馴染みのじゃれ合いに なりそうですね~。 では次のグループにまりいましょう!」
「~~~~っ!」

〇劇場の楽屋
ぴかり「あっりえなぁああああいっ!!」
ぴかり「これ見てよ! テキットのコメントっ!!」
  ぴかりブス「ぶりっこ仲良し強要野郎とか消えろww詐欺師に転職しとけwww」
  あかあか「ヒーロー目指すなら他でやれよ! アイドル舐めんな。頭悪すぎ」
  せいちゃん「ダンスも歌もへったくそで仲悪いとか参加グループ一、さいてーグループじゃん」
青葉「ひどいな・・・」
太陽「な、なんだよこれっ」
ぴかり「たいくんのせいだよ」
太陽「えっ!」
ぴかり「たいくんがインタビュー台本通り 仲良しで支え合ってて、熱いアイドル 目指してるって言わなかったからだよ!」
太陽「オレは元々嘘つくのやだって 言ってただろ!?」
太陽「なのにお前らが 意見全部無視してきたんじゃねーか!!!」
太陽「オレは素人で何にも知らないからって!!」
青葉「だからって本番であんなやり方 しなくってもよかっただろっ!」
青葉「おかげで俺たちは人気を得るために やらせをするようなグループって 思われたんだぞっ!」
太陽「事実じゃん」
ぴかり「ばかっ!!!」
ぴかり「アイドルっていうのはイメージが 大事なの!!」
ぴかり「悪いイメージは全部にバイアスを かけてくるんだよ!? 仲悪いだけでダンスが下手に感じたりっ」
青葉「ダンスと歌は参加者全体では悪いほうじゃ なかった。 けど、酷評コメントがきてるんだぞ」
太陽「でも別に飛び抜けて上手いって わけじゃないじゃん?」
青葉「だからこそ、素人だったお前を立たせて 友情の力で上手くなったっていう 感動バイアスを付与しようとしたんだ」
ぴかり「そしたら、他のグループより 少しだけ視聴者投票で抜き出る って計画だったのに」
太陽「それは知ってる。 でも、嘘つくのは納得できなかった」
太陽「台無しにしたのは謝るよ! でも、今度からはオレの意見だって ちゃんと聞いて欲しい」
ぴかり「謝ったってボクのデビューは やり直せないんだよ!!!」
ぴかり「ボクのデビューに失敗なんて あっちゃいけなかったのにっ!!」
太陽「でも、おっさんたちは失敗してこい って言ってたし! 最初くらいっ」
ぴかり「失敗していいもんか!!!」
ぴかり「たいくんなんかとやってけない! ボク、直談判してくる!!!」
太陽「お、おい、ぴかりっ!」
青葉「太陽」
太陽「青葉ぁ」
青葉「正直、俺はお前のこと期待してたよ」
太陽「えっ!?」
青葉「ダンスも歌もへたくそだったのに 毎日の練習も限界以上に頑張ってた」
青葉「それは認める。 けど・・・」
青葉「みんなで積み重ねた一ヶ月を 全部ぶち壊したことは許せない」
太陽「そんなつもりじゃっ」
青葉「俺たちがお前の意見を無視したのは 悪かったと思う」
青葉「でもきっと根本的にお前は俺たちとは 合わなかった」
青葉「俺もこのままお前と組んでいけない。 だからあの人たちに話してくる」
太陽「青葉までっ」
太陽「・・・うぅ」
太陽「解散したきゃすればいいじゃん!」
太陽「オレは元々アイドルやりたい わけじゃないし!」
太陽「ぴかりはヒーローのこと すぐバカにすっから嫌いだし!」
太陽「青葉だって! 練習はめっちゃ指摘ばっかしてきて ぜんっぜん褒めてくんなかったし!」
太陽「・・・・・・」
太陽「・・・悪い奴らじゃ、ないけどさ・・・」
太陽「失敗しても、いいんじゃなかったのかよ」
太陽(いや、いかついおっさんのせいに しちゃだめだ)
太陽「オレは自分でこの道を選んだんだ」
太陽「それで、この結果で でも・・・」
太陽「納得できない」
太陽「納得できないのは、 もう答えが決まっているからのはず・・・」

〇小さい会議室
いかついおっさん「たくさん悩んでたくさん失敗しな。 失敗は成功の鍵だからな。 生きて進む限り、取り返しはつく」

〇劇場の楽屋
太陽「よしっ!」
太陽「オレも! おっさんたちに直談判だ!」
太陽「解散なんかしねぇって!!」

〇高層ビルのエントランス
受付嬢「ですので、上役の皆様は現在留守に しております」
受付嬢「華々様も快晴様もお帰りいただきました」
太陽「そ、そっか」
太陽(急いできたけど、追いつけなかったか)
受付嬢「今回の件につきましては上役の皆様が 話し合うそうですので 裁定は後日お伝えするとのことです」
太陽「話し合うって!?」
受付嬢「私にはわかりかねますが 赤井様方の今後の活動方針などを 決めていくつもりかと思われます」
太陽「か、解散、とか!?」
受付嬢「申し訳ありませんが、私には わかりかねます。 連絡をお待ち下さい」
太陽「そ、そんなっ」
太陽「嘘だろ!?」

次のエピソード:太陽の謝罪動画!

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