その輝かしき御名は

ましまる

【番外編】身分違いの大恋愛(脚本)

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〇学校の部室
ぶちょー「あのー、せんせー」
ぶちょー「キラキラネームの話題からは外れますが、」
ぶちょー「道鏡みたいな「身分違いの恋」の話って 歴史上、他にもありますか?」
せんせー「そうね・・・」
せんせー「中国のお話なら、オススメのがあるわよ」
ぶちょー「ホントですかっ!?」
せんせー「ええ、道鏡よりもさらに古い時代だけど」
せんせー「秦の始皇帝の母親の「趙太后」の話ね」
せんせー「夫の荘襄王を亡くしたあと、 寂しくしていた趙太后は、」
せんせー「身分の低い「嫪毐」という男と恋をするの」
ぶちょー「えっ、道鏡のお話みたい・・・」
せんせー「この2人は、道鏡たちと違って、 愛の結晶たちにも恵まれているわ」
ぶちょー「ちなみに、その2人の出会いって どんな感じだったのですか?」
ぶちょー「道鏡みたいに、献身的な看病とかですか?」
せんせー「2人が出会うことになった経緯については 中国の正式な歴史書に記されているわよ」
せんせー「読んでみる?」
ぶちょー「はいっ!」

〇古い本
  太后淫不止。呂不韋恐覺禍及己,   
  乃私求大陰人嫪毐以為舍人,時縱倡樂,
  使毐以其陰關桐輪而行,令太后聞之, 
  以啗太后。太后聞,果欲私得之。   
  
   ──『史記』巻八十五 呂不韋列伝 より

〇学校の部室
るる「・・・読めなーい」
せんせー「一応、ヒントというか補足ね」
せんせー「この「呂不韋」って人は 秦国の大臣というエライ立場にいて、」
せんせー「長らく、趙太后と愛人関係にあった人よ」
ぶちょー「・・・ええと、あの」
ぶちょー「この内容って・・・」
せんせー「あら、読めたのね?」
せんせー「ずいぶん立派な漢文読解力で」
ぶちょー「これの一体どこが恋愛なんですか?」
せんせー「まぁ、キッカケがコレでも、 その後に愛を育んだかもしれないじゃない」
ぶちょー「絶対にアッチの欲の関係ですよ!」
るる「ぶちょー、コレってどういう意味なの?」
ぶちょー「言える訳ないじゃない!?」
せんせー「だったら、今度の授業で、 コレの書き下しと翻訳をやってみる?」
るる「お願いしまーす!」
ぶちょー「絶対にダメー!!」

コメント

  • お、終わった⁉️
    どうも❣️番外編の3話目も読ませて頂きました❣️
    うーん、道鏡はヤリ過ぎ&上を狙い過ぎたのかw
    ケルトの女王様なら男妾位は居たはず💦🤣🤣🤣ノシ⭐︎⭐︎
    ともあれ、連載お疲れ様でした❣️

  • わー!!楽しい!!🤣✨💕一気読みさせて頂きました!自分歴史に明るくないので学生時代こんな授業してもらえてたら目、ギンギンになってたのに…笑
    ぶちょーとるるちゃんのやりとりも、飄々と解くせんせーにツッコむぶちょーも笑っちゃう…🥰✨
    勉強にもなるし、個人的性癖でニヤニヤしてますww

  • 訳・・・気になっちゃう・・・

    調べちゃいますかね??😂

    え!?でも相当なアレなのかしら…気になっちゃう…

    漢文、キラキラネーム、歴史と…本当に知識色々ありますよね!!✨😆凄いです✨

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