ミナツキ

但馬感象

二五月(脚本)

ミナツキ

但馬感象

今すぐ読む

ミナツキ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇ラブホテルの部屋
未夏「運動神経つながってるのわかる?」
  って言う未夏の脚が震えていて、
  丸裸の未夏を、全身、どうしよう・・・
  仰向けで両腕上げて脇が見えている。
  ソフトタッチで脇から側面、
  下へとなぞって・・・
  目つむって、我慢した表情の未夏。
  (口結んで眉しかめて苦悶に近い)
  両足上げて、
  こっちの体の触れるのに過敏になって
  その時、神経のこと言ってきて。
  ゆっくり乱暴にしないで、
  グーッと・・・
未夏「いきなりそこいく?」
未夏「もっと上からいくかと思ったっ」
  あ、ごめんごめん、あせっちゃってるね
  と、下に触れたまま、上いってキスして
  笑ってちょっといたずらっぽい表情
  だけど、受け入れてくれて、
  キスが外れて唾が、未夏の口から
  左頬にかけてついちゃったり、
  何とも落ち着かない、何なんだ。
  足上げたところ、さわさわしたり
  今更何なんだろう。

〇仮想空間
  結局、アイラブシステムに登録するのに
  あせって早くやっちゃったってことか。
メイド「全部拾いモードになってるよ」
メイド「海中の」
メイド「さらに深い底」

〇街中の道路
  いつも笑顔の読者モデルを
  スポーティにしたくらいの子が、
間藤みどり「教えてください」
間藤みどり「その腹筋バキバキのとか、6パック?」
間藤みどり「私どうしたらいいですかねぇ?」
カンゾウ「特に聞きたいのは?」
間藤みどり「とにかく全部、全部教えてください」
  って、距離近くって、
  地べたに寝転がって互い違いの
  トランプの札みたいな体勢で顔向け合って
カンゾウ(教えるのは全然いいけど)
カンゾウ(教えながら親しくなれるかな)
  その後、長机のギュウギュウに積まれた
  軽トラックの荷台に、
  その子と他の人含め、4、5人、
  隙間に入り込んで移動、
  俺が最後に残った狭い隙間に入って、
間藤みどり「大丈夫ですか?」
  と、心配されつつ、
  途中で落ちたり、
  潜るところで挟まれたりしないかって
  思ったよりおさまりよく入れたから、
  しっかり仰向けになって
  枠と縁つかんで出発、移動して、
  その子に教えて、仲良くなれたらいい
  強くなりたいのかしらん。
  ──他の人が、
男「3日、を指定したのは○○さんでしょ?」
  って話してて、
カンゾウ(いや違うよ)
  って、俺が決めたんだけど、
  それはいつも、だいたい月初めで、
  話してるのも聞いたし・・・
  別れるなら別れるで
  ハワイ太郎のように
  温度の感じられる別れ方で
  総合格闘技みたく冷たくない
  って、何でもいいよ
  報われないんなら

〇本棚のある部屋
  雪(パンクポップ歌手)とゆきずりで、
  その時は最初は男性だったか。
雪「定額でそれ以上見させたくないんでしょ」
カンゾウ「え、どういうこと?」
雪「データフェアで、 追加1000円払うでしょ、超えたら」
カンゾウ「え、待って、 データフェアプラスだったらさ」
  って、くいつくと、女性になって、
  目蓋がはれぼったくなってて、
カンゾウ(そっか、もう夜遅いから)
カンゾウ(普通は寝なくちゃなんだな)
  じゃあ明日話そうってなって

〇本棚のある部屋
  ──次の日、ちゃんと雪も来て、
  話そうとすると、雪は奔放で、
  全裸になって、後ろでんぐり
  途中で止まったような姿勢になって
  そんな姿勢、丸出しじゃんか。
  ベッドの布団の中に促すと入って
  すると、
カンゾウ(泣いてるじゃんか)
  おでこにキスして後ろから抱きしめる。
カンゾウ(ひどいことされたのか)
  その時は2人とも
  アバターになって、
  雪が去っていくのを
カンゾウ「待って」
  と、外に出て追うと、

〇空き地
  空地の上空、
  金の像が現れて、
  戦隊シリーズの敵みたいなの。それが、
  欲ガルモノハ 欲セザルモノ
  とか、表示されて、
カンゾウ(何、結局、茶番なの?)
カンゾウ(物語にして)
カンゾウ(心が落ち着くの?)

〇モールの休憩所
  未夏がもう一人の女性と話しつつ、
  こっちの服の色が、
未夏「Tシャツも赤なんだよ」
  とか、やたら連呼して、
  そう、外に出てるとこ以外もね
  ってめくって見せると、
  軽くディスる物言いしたので
  コラッ
  て、ツッコミを、
  未夏の頭にしようとすると
未夏「あ、ごめんごめん今の違うよね」
未夏「あははははっ」
  て、ちょっと過剰に反応して、
  やっぱり怖いって残ってるのかな。
  黒髪を分け下ろす(その仕方)
  印象のある未夏。
  ・・・その前、
  その二人がベンチに腰下ろして
  話してるところに来る前、
  いろいろ手作りっぽいものが
  売られているショップに立ち寄って、
  木製のコマとかアクセサリが
  掛けられてる網棚を見たりして、
  その感想聞かれての答え、
  うれしそうに
  ほら見て買っちゃったっ
  て、奮発して買った
  装備を見せるようなね
  わざわざそう見えるように
  セット装備買って、それがまた高額で
  馬鹿なんじゃないの?ってね、
  そう言われたい、何か気を引きたくてさ
  ははは、真っ赤な馬鹿だよ

〇けばけばしい部屋
未夏「またアキバ?」
カンゾウ「人を何でもアキバみたいに言って」
カンゾウ「ひどくない?」
  って、やりとりしてたときの感じ
  もう、懐かしい

〇神社の本殿
メイド「ちょーおいしいし」
メイド「みなおいしいしっ」
メイド「かいしんおいしいよっ」
メイド「あなたは今、空海です」
メイド「もしくは一海」
  そうですか

〇海岸の岩場
  砂浜と岩礁の合間くらいの海岸。
  波が高いな、荒れてる。
  そこにぞろぞろ人がわいてきて、
  何かの催し後の村の人たちって感じで、
  その中に女の子がいて、
女の子「・・・だったら彼氏だったのにーっ」
カンゾウ「あ、ごめんごめん」
カンゾウ「歯ブラシ持ってるから?」
  ってやりとりの後、
女の子「・・・ここにいる人みんな彼氏だよっ」
女の子「あっ、この人は彼氏じゃないわ」
カンゾウ(シャレんなんないな)
カンゾウ(笑えない)
  これにて一巻の終わりで
  箱に入れて
  オレンジの女の子の絵柄で
  ハートシールつけて
  閉じて波に流しちまえよくそが
女の子「怒らないで」
カンゾウ「うるさい」
女の子「やさしく」
カンゾウ「あー」
  みんないない
  みんなひどい
  くうかいいっかいいっさいかいくう
  過ぎ去れ消えろ
  もうずたぼろだよ
  波立ってボサッとした髪に
  割とムチッとした女の子
  はい、ばいばい

次のエピソード:二六月

ページTOPへ