NEO IMPACT -O/D SCALE-

イグニス

episode6「不穏な影」(脚本)

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イグニス

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〇児童養護施設
  アメリカ アリゾナ州
  住宅街付近にて
ニック・ハワード「なんだあれ!?」
リアンナ・ウィンターズ「こ、怖いよ・・・」

〇ブリーフィングルーム
  メサイアのブリーフィングルームにて
ナディア・ヴィレナーヴ「今回行う任務は、攻撃を仕掛けてきたネメシス軍を撃退すること」
ナディア・ヴィレナーヴ「場所はここよ」
カイト・シュナイダー((えっ、あそこは・・・))
デビン・スウィフト「フェニックス市??」
デビン・スウィフト「ここって・・・」
マイク・スティンガー「この間の戦闘の影響か・・・」
キャシア・フレシェット「ここって、最近任務で行った場所じゃないですか!?」
キャシア・フレシェット「なんでまた??」
陳莉安(ジン・リアン)「向こうはまだ、諦めていないってことなんでしょうか??」
ナディア・ヴィレナーヴ「おそらくね」
ナディア・ヴィレナーヴ「でも、以前の傾向を考えると、同じ場所を攻めるなんて考えにくいわね・・・」
ナディア・ヴィレナーヴ「どうしてなのかは分からないけど」
ナディア・ヴィレナーヴ「それでも、私たちはやれることをやるのよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「いいわね??」
  その後、各々の確認をしてブリーフィングは終わった
  各メンバーらは持ち場につこうと忙しくしていた
  そんな中、カイトは・・・

〇ブリーフィングルーム
???「ナディアさん」
ナディア・ヴィレナーヴ「どうしたの??」
カイト・シュナイダー「聞きたいことがあって」
ナディア・ヴィレナーヴ「もうすぐで目的地に着くから、少しの間ならいいわ」
カイト・シュナイダー「ありがとうございます」
カイト・シュナイダー「これから、フェニックス市に向かうとのことですが」
カイト・シュナイダー「あなたたちも以前そこに来ていたんですか?」
ナディア・ヴィレナーヴ「ええ、そうよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「それが、どうしたの??」
カイト・シュナイダー「僕が以前所属していた部隊もそこに行ってました」
カイト・シュナイダー「なので、僕も不思議に思っていたんです」
カイト・シュナイダー「一度守った土地がなぜまた狙われるのか・・・」
カイト・シュナイダー「それに、故郷が近くにあるんです」
カイト・シュナイダー「だから、今度また失ってしまったらと思うと、怖くて・・・」
カイト・シュナイダー「また、失うのが怖いんです・・・」
ナディア・ヴィレナーヴ「ねぇ、カイト」
カイト・シュナイダー「はい??」
ナディア・ヴィレナーヴ「確かに失うのは怖いわ」
ナディア・ヴィレナーヴ「でも、私たちはこれ以上落ち込んでいるわけにはいかないの」
ナディア・ヴィレナーヴ「ネメシス軍の驚異はあなたも理解したでしょ??」
カイト・シュナイダー「それは、確かに・・・」
ナディア・ヴィレナーヴ「特に、アイネのことも気になるじゃない??」
カイト・シュナイダー「!!」
ナディア・ヴィレナーヴ「今あの子の支えになれるのは、あなたのはずよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「だから、気を落とすのは今のうちにしときなさい」
ナディア・ヴィレナーヴ「ね?」
カイト・シュナイダー「ナディアさん・・・」
ナディア・ヴィレナーヴ「はいっ、これでこの話はおしまいっ!!」
ナディア・ヴィレナーヴ「そろそろ準備してきなさい!!」
ナディア・ヴィレナーヴ「頼りにしてるわよ、カイト!!」
カイト・シュナイダー「は、はい!!」

〇組織の廊下
カイト・シュナイダー((ナディアさんたちのためにも、がんばらないと))
カイト・シュナイダー「(それに、ナディアさんが何だか団長とそっくりなように感じるな)」

〇古い倉庫の中
ザボス・グンター「お前の凄さは、分かる人に分かればいいんだ」
ザボス・グンター「俺は、いつでも期待してるぞ!!」

〇組織の廊下
カイト・シュナイダー((団長・・・))
カイト・シュナイダー「!?」
アイネ・ラハリア「・・・」
カイト・シュナイダー「ア、アイネじゃないか」
カイト・シュナイダー「こんなところでどうしたの??」
アイネ・ラハリア「別に、何も・・・」
カイト・シュナイダー「そう?」
カイト・シュナイダー「それなら、よかった」
カイト・シュナイダー「・・・」
カイト・シュナイダー「そろそろ任務だから行ってくるよ」
カイト・シュナイダー「またね」
アイネ・ラハリア「はい」
アイネ・ラハリア「・・・」
アイネ・ラハリア「なんだか」
アイネ・ラハリア「悲しそうですね」

〇コックピット
  メサイア 司令室内
陳莉安(ジン・リアン)「レッドアラート発令!!」
陳莉安(ジン・リアン)「残り50m以内で戦闘空域内に入ります」
陳莉安(ジン・リアン)「パイロットは直ちに配置についてください」
キャシア・フレシェット「防衛軍から応援要請をキャッチ」
キャシア・フレシェット「MUの準備はOKっすよ、艦長!!」
ナディア・ヴィレナーヴ「よ~しっ、それじゃあ・・・」
ナディア・ヴィレナーヴ「全クルーに通達!!」
ナディア・ヴィレナーヴ「これより、戦闘態勢に入るわ!!」
ナディア・ヴィレナーヴ「全MU発進せよ!!」

〇組織の廊下
カイト・シュナイダー「(そろそろか・・・)」
カイト・シュナイダー「(上手くできるだろうか・・・)」
???「どうした、そんな深刻な顔して!!」
カイト・シュナイダー「うぁっ、驚いた!!」
デビン・スウィフト「緊張しすぎなんだって!!」
デビン・スウィフト「お前、結構見所のある男らしいじゃねぇか」
デビン・スウィフト「自信持っていけって、な??」
マイク・スティンガー「他人の過大評価はよくないぞ、デビン」
マイク・スティンガー「作戦通りに遂行してくれればいい」
マイク・スティンガー「勝手なまねはしないでくれよ」
デビン・スウィフト「ありゃりゃ、厳しく言っちゃって・・・」
カイト・シュナイダー「まあ、僕は新参者ですし・・・」
デビン・スウィフト「おいおい、そんなかしこまんなって!!」
デビン・スウィフト「俺たち、もう仲間だろうが!!」
デビン・スウィフト「マイクはああ言ってるけど、お前には多少気にかけてるみたいだからそんなに心配しなくていい」
カイト・シュナイダー「デビンさん・・・」
デビン・スウィフト「おいおい、そんなにかしこまんなって!!」
デビン・スウィフト「まじめすぎなんだよな~お前は!!」
デビン・スウィフト「まあでも、よろしくな、カイト」
カイト・シュナイダー「はい、こちらこそよろしくお願いします、デビンさん!!」
デビン・スウィフト「よ~し、じゃあ行くか~!!」
カイト・シュナイダー「うん、行くか」

〇宇宙戦艦の甲板
陳莉安(ジン・リアン)「MU発進シーケンス開始」
陳莉安(ジン・リアン)「カタパルト接続、システムオールグリーン」
陳莉安(ジン・リアン)「進路上に障害なしを確認」
キャシア・フレシェット「MU部隊のみんな!!」
キャシア・フレシェット「発進しちゃっていいよ~」
陳莉安(ジン・リアン)「もう先輩、緊張感なさすぎですよ・・・」
陳莉安(ジン・リアン)「コホン!!」
陳莉安(ジン・リアン)「それでは、ベオ発進どうぞ」
デビン・スウィフト「了解、ベオ、行くぜ~!!」
キャシア・フレシェット「続いては、ウィル、発進どうぞ~」
マイク・スティンガー「了解、ウィル、発進する」
カイト・シュナイダー「ふぅ・・・」
陳莉安(ジン・リアン)「そういえば初めましてですね」
陳莉安(ジン・リアン)「私は陣莉安です、よろしくお願いします」
キャシア・フレシェット「あ~しは、キャシア・フレシェットよ」
キャシア・フレシェット「がんばっておいで~」
キャシア・フレシェット「みんなの帰り待ってんからね~」
カイト・シュナイダー「キャシアさん・・・陣さん・・・」
カイト・シュナイダー「はい、行ってきます!!」
陳莉安(ジン・リアン)「すみません、私語が多すぎました・・・」
陳莉安(ジン・リアン)「それでは・・・」
陳莉安(ジン・リアン)「登録名がない・・・どうしよう・・・」
キャシア・フレシェット「んん~何だっけ??」
???「ジークでいいわ」
「艦長!?」
ナディア・ヴィレナーヴ「あなたも健闘祈ってるわ」
カイト・シュナイダー「ありがとうございます、艦長!!」
陳莉安(ジン・リアン)「すみません、お待たせしました」
陳莉安(ジン・リアン)「では、ジーク発進どうぞ」
キャシア・フレシェット「いってら~」
カイト・シュナイダー「了解、ジーク、行きますっ!!」

〇雲の上
カイト・シュナイダー「それじゃあ、今回も頼んだよ、O/D!!」
O/D「いつでもいいぞ、カイト」
カイト・シュナイダー「うん」
カイト・シュナイダー「ジークもよろしくね」
カイト・シュナイダー「無事でいてくれよ、ニック、リアンナ・・・」

〇荒廃した市街地
ニック・ハワード「やばい、やばいって!!」
ニック・ハワード「早く逃げないと、追いつかれちゃうよ!!」
リアンナ・ウィンターズ「も、もう走れないよ・・・」
ニック・ハワード「頑張れって、あと少しで隠れる場所に着くぞ!!」
リアンナ・ウィンターズ「──!!」
リアンナ・ウィンターズ「い、痛い・・・」
ニック・ハワード「おい、大丈夫かよ!!」

〇荒廃した市街地
「──!?」
ニック・ハワード「や、やられる!!」
リアンナ・ウィンターズ「助けて・・・」
リアンナ・ウィンターズ「あれ・・・??」
ニック・ハワード「平気だ・・・」
「あっ──!!」
  To be continued・・・

次のエピソード:episode7「一時の平穏」

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