〇教室
鈴木愛花「ん・・・・・・」
鈴木愛花「戻って・・・・・・」
鈴木愛花（なんで・・・・・・）
鈴木愛花（殺人鬼は殺したのに・・・・・・）
鈴木愛花（あれじゃダメだっていうの・・・・・・？）

〇教室
野原勇斗「愛花、お前・・・・・・！」
野原勇斗「どこに行ってたんだよ!!」
鈴木愛花「どこ・・・・・・」
鈴木愛花「前回の・・・・・・ことだよね？」
鈴木愛花「早退して殺人鬼を倒しに行ったんだよ」
鈴木愛花「前回は私と殺人鬼が相打ちになって、これで解決かと思ったんだけど・・・・・・」
鈴木愛花「ダメだったみたい・・・・・・」
鈴木愛花「でも大丈夫！」
鈴木愛花「私が殺人鬼を倒し続けるから、勇斗はいつも通りの生活してて」
鈴木愛花「相打ちならどうにか──」
野原勇斗「ふざけんなっ!!!」
鈴木愛花「えっ・・・・・・？」
野原勇斗「なんで１人でやろうとするんだよ！」
野原勇斗「相談もせずに１人でやって・・・・・・苦しんで・・・・・・」
野原勇斗「そんなに俺が信用出来ねぇのかよ！」
鈴木愛花「ち、違うよ・・・・・・？」
鈴木愛花「私はただ・・・・・・勇斗に傷ついてほしくなくて・・・・・・」
鈴木愛花「私は痛いのには慣れっ子だから・・・・・・」
野原勇斗「愛花が俺に傷ついてほしくないみてぇに」
野原勇斗「俺も愛花に傷ついてほしくねぇんだよ！」
野原勇斗「どうしてそんな簡単なことも分からねぇんだよ!!!」
鈴木愛花「・・・・・・なんで」
鈴木愛花「なんでよ・・・・・・」
鈴木愛花「なんで・・・・・・そこまで・・・・・・」
鈴木愛花「私に優しくしてくれるの・・・・・・？」
野原勇斗「何でって、俺達昔からの親友だろ？」
野原勇斗「それに・・・・・・愛花に伝えられてないことだって、沢山ある」
野原勇斗「こんな繰り返し、さっさと終わらせて」
野原勇斗「２人で明日に行こうぜ」
鈴木愛花「うん・・・・・・わかった」

〇開けた交差点
野原勇斗「今日はこっち曲がるか」
野原勇斗「民家多いし殺人鬼も来ないかもしれねぇ」
野原勇斗「体調は大丈夫か・・・・・・？」
鈴木愛花「うん、気にしないで」

〇市街地の交差点
鈴木愛花「っ・・・・・・」
鈴木愛花（寒い・・・・・・でも、我慢しないと・・・・・・）
鈴木愛花「っ・・・・・・けほっ！」
野原勇斗「愛花、流石にキツいか・・・・・・」
鈴木愛花「だ、大丈夫・・・・・・！」
鈴木愛花「ごほっ・・・・・・ごほっ・・・・・・！」
鈴木愛花「もう・・・・・・勇斗が死ぬとこ・・・・・・」
鈴木愛花「見たくないから・・・・・・」
野原勇斗（この足音・・・・・・！）