魔界の洞窟探検隊(脚本)
〇魔界
ここは魔界、かつて「地の底」と呼ばれていた場所──
ネディク「今オイラたちが住んでいる魔界は神話の時代に地の底ってえ呼ばれていたらしい」
ネディク「そんで、地の底は元々「邪神」を封印しておくための空間だったんだと」
ピアロウ「でー? 何よ、なんでアタイも一緒に来なきゃいけないわけ?」
ネディク「だってよー、魔界の最深部にオイラだけで行くの怖すぎちゃんだぜ?」
ピアロウ「アンタ弱いもんね〜」
ネディク「はっきり言うなよ〜〜〜」
ネディク「つーか、もしもの話その神話の邪神が生きてたら怖すぎない?」
ピアロウ「邪神はティアルに消されちゃったんでしょ? 居るわけないじゃない!」
ネディク「確かに。さすがに居ないだろうけど、なーんか残ってないかねえ?」
ピアロウ「そんな好奇心だけで行くつもりだったの?」
ネディク「あったりめえよ! 気になったら自分で調べに行く! オイラはそういうヤツなんだ!」
ピアロウ「なら、ひとりで行ってよ〜」
ネディク「そう言わずに、頼むよ~! ついてきてくれ〜〜〜!」
ピアロウ「仕方ないわねえ・・・」
〇暗い洞窟
二人は魔界の最深部へ続く洞窟にやって来た。
ネディク「い、行くぞ~~!」
ピアロウ「暗いわねえ・・・」
ネディク「ギャ~! いきなり何すんだよ?」
ピアロウ「何って、暗いし、深さを調べられないかなって〜」
ネディク「はーん、なるほど~ で? 深さ分かった?」
ピアロウ「ぜんぜん分からないね〜〜〜? 火の玉どこまで落ちてったかなぁ?」
ネディク「まあ、いいや。さっきのやつ灯りとして使おうぜ」
ピアロウ「おっけー」
〇暗い洞窟
ネディク「ああ〜 いつまで続くんだろうなこの洞窟」
ピアロウ「まって、何か聞こえない?」
ネディク「今やばそうな鳴き声したよな?」
ピアロウ「やばいよ、なんか居るよ・・・」
ネディク「邪神か?」
ピアロウ「そんなわけないって」
ネディク「なーんだ、アスティウスさんか」
アスティウス「なんだ とは、なんだ?」
アスティウス「お前たち、こんな場所に何をしに来た?」
ネディク「えーと、それは・・・」
ピアロウ「宝探しみたいなもんでしょ?」
ネディク「ああ、そうだな?」
アスティウス「はあ・・・」
アスティウス「こんな場所に何があるというのだ・・・?」
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