助けるまで、何度でも……

レモネード!

4回目 神様(脚本)

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〇教室
鈴木愛花「はっ・・・・・・!」
鈴木愛花「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
鈴木愛花(殺された・・・・・・)
鈴木愛花(勇斗が・・・・・・)
鈴木愛花(次こそ・・・・・・必ず助けないと)

〇教室
鈴木愛花「・・・・・・・・・・・・」
野原勇斗「愛花・・・・・・」
野原勇斗「だ、大丈夫だって」
野原勇斗「次こそ・・・・・・お前を助けるから」
鈴木愛花「勇斗・・・・・・」
鈴木愛花(・・・・・・私のことはどうでもいいんだよ)
鈴木愛花(私のことなんか気にしないで、勇斗が生きててくれれば・・・・・・)
鈴木愛花(それだけで、私は十分なんだよ・・・・・・)
野原勇斗「よし、今回の作戦立てようぜ」
鈴木愛花「・・・・・・私、ちょっと気分悪いから休んでくる」
野原勇斗「そ、そうか・・・・・・保健室まで送るよ」
鈴木愛花「平気だよ、勇斗は生き残る作戦立てて」
野原勇斗(早く生き残る方法探さないと・・・・・・)
野原勇斗(帰り道を変えても上手くいくか分かんねぇし・・・・・・)
野原勇斗(とりあえず、何か武器が欲しいな・・・・・・)

〇家庭科室
野原勇斗「えっと、包丁包丁っと〜」
???「何してるの?」
野原勇斗「うおっ!?」
家庭科の先生「何か探し物?」
野原勇斗「あ、その・・・・・・シャープペンを──」
家庭科の先生「包丁が、何だって?」
野原勇斗「っ・・・・・・!!」
家庭科の先生「何のために探してるか知らないけど、包丁は料理のためのものよ?」
野原勇斗「すみません・・・・・・」
野原勇斗「でも、どうしても武器が必要で・・・・・・」
家庭科の先生「武器?」
野原勇斗「信じてもらえないかもしれないけど・・・・・・」
野原勇斗「俺達、殺人鬼に追われてるんです・・・・・・」
野原勇斗「それで、今日の帰り道に殺されちまうんです」
家庭科の先生「野原くんと、他には誰?」
野原勇斗「愛花・・・・・・鈴木です」
家庭科の先生「鈴木さんね」
家庭科の先生「それなら、とりあえず鈴木さんにも話を聞いてみるわね」
家庭科の先生「鈴木さんは真面目だし、変なイタズラはしなそうだから」
野原勇斗「分かりました」
家庭科の先生「でも、殺人鬼相手でも包丁は使っちゃダメ」
家庭科の先生「包丁は武器じゃなくて、料理の──」
家庭科の先生「あれ・・・・・・」
野原勇斗「どうしました?」
家庭科の先生「野原くん、包丁盗った?」
野原勇斗「いえ・・・・・・まだです」
家庭科の先生「1個足りない・・・・・・」

〇開けた交差点
鈴木愛花「・・・・・・良かった、勇斗は着いてきてない」
鈴木愛花「殺人鬼、今はどこにいるのかな」
鈴木愛花「今も帰り道にいるのかな」

〇開けた交差点
鈴木愛花「雨が強くなってきた・・・・・・」
鈴木愛花「寒い・・・・・・けほっけほっ・・・・・・」
鈴木愛花「けほっ・・・・・・けほっ・・・・・・」
鈴木愛花(こんな弱い体じゃなければ・・・・・・もっと上手く行ったのかな)
鈴木愛花「勇斗に迷惑かけずに・・・・・・済んだのかな・・・・・・」
鈴木愛花(後ろから足音・・・・・・!)
  愛花が振り返ると、後ろにはナイフを持った男が立っていた。
鈴木愛花「思ったより・・・・・・早かったね」
???「・・・・・・お前1人か?」
鈴木愛花「うん、死ぬのは私1人だけで十分だから」
鈴木愛花「・・・・・・ねぇ、殺される前に聞きたいことがあるんだけど」
鈴木愛花「どうして私達を狙うの?」
???「・・・・・・見ていて腹が立つからだ」
鈴木愛花「そっか、腹立つんだね」
鈴木愛花「もう1個質問いいかな」
鈴木愛花「これで何回目?」
???「・・・・・・!!」
鈴木愛花「ぐっ・・・・・・かはっ・・・・・・」

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