二十月(脚本)
〇繁華な通り
雨の中歩いてると、
おじさんに声かけられて
おじさん「鼻血出てる」
恥ずかしいんで会釈してスルーして、
建物入って確認するかなって
少し迂回して、
まぁ(それでも)おじさんいるから
カンゾウ(しゃーない)
見せて、見てもらう
カンゾウ「鼻血が出たか、どっち?」
おじさん「右」
言われて、雨の中、
ティッシュで拭いて
ふくびき券5枚ゲット。
で、いきなりすごいことになってる。
おじさん「おめでとうございます」
おじさん「特等、未夏さんですっ!」
未夏「新人の未夏です」
未夏「よろしくお願いしますっ」
〇教会内
教会で、
天使(エンジェル)が2体舞い降りて
光る中から、未夏さんが現れて、
死ぬまで愛してる
未夏「死ぬまで?」
死んでもいついつまでも
未夏「ありがとう、うれしい」
〇仮想空間
母親「登録初めてですね」
【しやなんふれる】
【品川未夏】の読みで、レコードに登録。
母親「自分のお名前、おわかりですか?」
未夏「主人です」
母親「しやなんが?」
未夏「私が品川未夏」
未夏「しやなんは主人です」
未夏「化け物なんで」
母親「ありがとうございます」
〇魔界
自分にも夢にも神様にも失望しました
もう無理です
それでもに逃げ込めません
なくなりたい 楽になりたい
生きていたくありませんもう
ごりんじゅうです
(´・ω・`)
( ´
・ ω
・` )
(顔文字(´・ω・`)が
何重にも横切りされている)
何がごりんじゅうだ
そんなの3ヶ月前のメールの時点で
わかってたんじゃねーのかよ
傷がひどすぎて深すぎて
(大きくパックリ開いた)
その後の夢は何だった
なぐさめ
ふざけんな 殺せよ
黒猫「友達30人に聞いて」
ツワモノ「もういいです」
ツワモノ「そのまま引き出し鍵かけて 封印してしまいましょう」
何十万のお金、本気の思い
祈り、全部台無し
〇アパートのダイニング
未夏さんの実家が
TVに撮影、放送されて、
本人確認が一部合わなかったけど、
鞄の中身がわかればOKということで
確認取れて、持ち主に返されるって──
〇アパートの中庭
──庭先が映されて、
俺は何か、罪悪感?
ばれたら俺が捕まるとか、
未夏さんは俺のこと、言えば
捕まるような感じ、俺が何したってんだ
〇アパートのダイニング
母親「よかったね、届いて」
母親「清々した?」
何が言いたいんだ
(俺が取ってたとでもいいたいのか)
母親「ボストンバッグ、ショーケース」
母親「神社の感じ、ぬかるんだ」
母親「ボス?」
何だよ
・・・・・・
陰謀が渦巻いている?知るか
〇けばけばしい部屋
ミミミミミミミミミ
何?数えて7とか?
さよならの儀式
うるせーくそぶっ殺すぞ
人コケすんのもたいがいにしろ
´・ω・`
〇綺麗なリビング
妻「子供、女の子なら ふゅーふゅーふゅえるにする?」
夫「いや、それだと、ガーンてなる」
妻「男の子なら、ふゅり?」
夫「はいた灰太、でいいか」
真っ白な灰
ファミリーで(共通)設定するなら
(5人くらい項目並んでて下段)
鬼三
荒んでるな
先に起こったむごたらしい
事件について、申し開きしろよ
〇華やかな広場
高原の広場、坂の上離れたところ、
トラちゃんぐだって、
立つと毛並みがグレイ、
疲れるよなそりゃトラちゃん
どうしてくれるんだ
〇裁きの門
殺殺殺殺殺
トラちゃんかしらん、真っ白猫
閻魔の行列に肩落として並び
(暗い崖の坂を下りる後姿)
〇テレビスタジオ
アナウンサー「体操の田中選手パーフェクトな演技」
じゃあ俺はそうじゃなかったって?
アナウンサー「そうだね」
おじゃんだね 死ね
そんななら演技 いやもう×
〇病院の廊下
赤ちゃんに痙攣禁断症状出てます
そりゃそうだろう
(とりあげたばかりみたい
衰弱して赤々として)
〇薄暗い谷底
定子と携帯ゲームで
星マークのメダルができるまで
がんばったのに
定子「がんばったがんばったがんばったがんばったがんばったがんばったがんばったがんばった」
ショップ店員「乗り換えて引退しましょう」
用済み?
でてこいころすでてこいころす
〇本棚のある部屋
たぶん偽者です
さくらにいこうよ
──声がして、
体がとらわれ浮いたような変な感じ