第八話魔王メフィスト(脚本)
〇宮殿の部屋
ソフィア「貴方、朝食が出来たわ・・・食べましょ」
神座慎吾「うぁ、旨そうだな・・・頂きます」
神座慎吾「そうだ、式典に行く前に魔力で俺を現世に飛ばせるか試してくれないか?」
その言葉を聞いたソフィアは暗い顔になった
ソフィア「貴方にとって私は利用するだけの存在?」
神座慎吾「俺はこの世界の人間ではないしね・・・ソフィアには感謝してる、ありがとう」
ソフィア「現世に美香がいるから?」
神座慎吾「そういう訳じゃない・・・故郷に帰りたいというか、それに昨夜ソフィアの魔力を高める為にあんだけ努力したから」
ソフィア「ひ、酷いわ・・・私を愛しているからじゃなかったのね」
神座慎吾「魔力を高める為じゃないか、ソフィアにとっても俺にとってもメリットがあると思わないか?」
〇謁見の間
修道女1「ようこそ魔女のソフィア殿」
ソフィア「何のつもり?」
修道女1「魔女は殺す・・・これが教会の掟です」
ソフィア「今日は機嫌が悪いのよ」
オリビア(チッ、ダメだったか)
小姓「アリシア陛下とソフィア殿が参りました」
オリビア「通せ」
オリビア「さぁ、調印式は済んだ・・・後は宴会ね」
アシリア姫「そうですわね・・・あっ、そうそうこちら異母姉のソフィアです」
オリビア「よろしく、第一夫人のオリビアです」
ソフィア「初めましてソフィアです」
オリビア「ところで修道女みませんでした?」
ソフィア「さぁ」
ソフィア「探して参りますわね」
アシリア姫「それでは、宴会を楽しみにしてますわ」
マクシミリアン伯爵「おぉ、アシリア姫懐かしい、息災か?」
アシリア姫(何て白々しい第三夫人にしようとしたくせに)
アシリア姫「ハイ、お宅のダフィットがエアロビクスしてくれたお陰で」
オリビア「今じゃぁ私が実質的に統治してるから楽隠居ですのよ主人は」
アシリア姫「それは羨ましい」
マクシミリアン伯爵「ゴホゴホ・・・まぁごゆっくり」
バートラム王子「お久しぶりです陛下」
オリビア「おや、バートラム王子・・・お元気?」
オリビア(魔王がぬけぬけと私の前に現れるなんて)
魔王メフィスト「どうじゃ、ソフィアの件で儂と手を組まんか?」
オリビア「何で教会の魔女撲滅部隊の教母が魔王と」
魔王メフィスト「ハハハ、互いの敵はソフィアだろう・・・」
オリビア「仕方ないか」
魔王メフィスト「な、何をする」
オリビア「オズワルドの武器は噂通り魔王に有効なのね」
魔王メフィスト「う、うるさい!」
〇結婚式場のレストラン
オリビア「これからは、互いに戦争を考えなくても良いからストレスは減るわね、アシリア」
アシリア姫「ええ、そうだまだソフィアを紹介して無かったわね・・・異母姉のソフィアよ」
ソフィア「初めましてお会いできて光栄ですわ陛下」
オリビア「こちらこそ・・・そうそう御婿さんはいるの?ソフィア」
ソフィア「私には・・・」
その時、アシリアはソフィアの足を踏んだ
オリビア「私がいい人を紹介するわ・・・きっと気に入ると思うけど」
そう言うとオリビアは席を外した
ソフィア「何で足を踏むの?」
アシリア姫「ここで彼女の気持ちを損ねるわけにはいかないわ、顔を立ててやらなくちゃ」
バートラム王子「お会いできて光栄ですソフィア殿」
アシリア姫「何で貴方がいるのよバートラム」
バートラム王子「我が領国は伯爵と国境ですので何かと世話になっております」
アシリア姫(だから、ダフィットが攻撃してきた時に援軍として呼んでも来なかったのか)
バートラム王子「ここのお庭は美しいですよソフィア殿」
そう言うとバートラムはソフィアを庭に誘った
神座慎吾「あれ、ソフィアが・・・」
オリビア「そちは、誰じゃ」
神座慎吾「神座慎吾と申します・・・あなた様は?」
オリビア「オリビアマクシミリアンじゃ」
神座慎吾「ああ、マクシミリアン伯爵の第一夫人」
オリビア「今は夫に代わり摂政になっておる」
神座慎吾「ソフィアを見ませんでしたか?」
オリビア「ソフィアとどんな関係にあるのじゃ」
神座慎吾(何て言えばいいんだろう?俺はソフィアを現世に戻る為に利用したいと思ってる訳だしな)
オリビア(この男ひょっとして魔王側の男か?・・・よしそれなら)
オリビア「わらわに付いて来なさい神座」
〇華やかな広場
魔王メフィスト「ハハハ、観念せい、ソフィア」
ソフィア「あっ、魔王メフィスト様」
魔王メフィスト「よくも、魔女を抜けたな、覚悟は出来てるだろうな」
〇要塞の廊下
オリビア「お主も魔王の手の者か、覚悟せよ」
神座慎吾「うわゎゎ、な、何をする」
俺はそう言うと床に尻餅をつき、その拍子に町娘から貰った惚れ薬を落としてしまった
オリビア「なんじゃ?これ」
神座慎吾「それは、惚れ薬」
オリビア「バートラムが欲しがりそうな品じゃ」
オリビア「お前は魔王の手下ではないな」
神座慎吾「勿論ですとも陛下」
オリビア「バートラムなら庭でソフィアを口説いておるぞ」
神座慎吾「ええっ!」
〇華やかな広場
魔王メフィストの傍らにソフィアが気を失い倒れていた
バートラム王子「さてと最後の仕上げをするか」
神座慎吾「待てよ、俺のソフィアに何て事を」
バートラム王子「魔女だからな抜け魔女は処罰しなければいけないのさ」
神座慎吾「俺の嫁だぞソフィアは」
バートラム王子「嫁だと証拠を見せてもらおうか」
俺はソフィアから貰った指輪を見せた
バートラム王子「なるほどね・・・ソフィアはもう魔女でないと言う事か母親同様に」
そう言うとバートラム王子は突然地面に倒れた
魔王メフィスト「さらばじゃソフィア」
バートラム王子「あれ?俺は何でここに?」
神座慎吾「そうだバートラム王子、惚れ薬差し上げますよ」
バートラム王子「ありがとう神座」
神座慎吾「ソフィア大丈夫か・・・」
ソフィア「ううん慎吾・・・」
神座慎吾「魔力を使い果たしたか・・・仕方ない」
俺はソフィアに甘い口づけをした
ソフィア「はっ、魔王は・・・」
神座慎吾「大丈夫です・・・帰りましょ」
ソフィア「ハイ」
教会の魔女対策班という設定が面白いですね‼
これだけでスピンオフを作ってもらいたいほど、興味深いです。
大河ドラマとして色々な人が入り乱れて、目が離せないですね🤩