エピソード9(脚本)
〇田舎の教会
きーちゃん「おはよう! 待ったぁ?」
ララ「うぅん、そんなに待ってないよ。てか、あたし日曜教会初めてだし、よく分からないんだけど・・・」
きーちゃん「大丈夫、大丈夫。 私も久しぶりだし(笑)」
ララ「キリシタン・・・あ、いやクリスチャンじゃないけど、良いのかなぁ、参加しても・・・」
きーちゃん「大丈夫、大丈夫。 あ!」
〇田舎の教会
きーちゃん「また、消えちゃったよ、ララ・・・」
〇荒廃したデパ地下
ララ「わぁ、超真っ暗! ここはどこ?」
「静かに!誰か来た!」
「おなごの声がしたような・・・」
ララ(ヤバい!誰かいるみたい隠れなきゃ)
婆ちゃん「マリア様が助けに来てくださったのかのう・・・」
町人1「婆さんや、マリア様にはあの世に行ってからじゃよ」
武士1「我々は我々の志を貫くのみ」
城の外から・・・
「貴様ら、待っていても援軍なんて来ないからな!」
「幕府に逆らったらどうなるか思い知らせてやるからな!」
ララ(あぁ、ここは天草四郎の乱、原城ね。マジでヤバイ・・・これまた結末知ってるから辛いわ。史実を変えることは出来ないし・・・)
天草四郎時貞「おぬし、そこで何をしておる?」
ララ「・・・」
天草四郎時貞「そなたは、信者ではないな?なぜここにいる?まさか、間者か・・・」
ララ「ち、違います。あの・・・貴方はもしや時貞さんですか・・・?」
天草四郎時貞「な、なぜ私の名を・・・やはり、幕府側が送り込んだ・・・」
ララ「ち、違います。決して敵ではございません。幕府軍に追われてここに辿り着いたまでで・・・」
天草四郎時貞「ここは、もう食べ物もない。皆、餓死するほかない。援軍さえ来てくれれば我々も頑張れるのだが・・・」
ララ「援軍は・・・来ないわ・・・」
天草四郎時貞「いや、ポルトガルから必ず援軍が来る。そう、我々は信じて戦うのみ!」
「あ!援軍が来た!ポルトガル船で助けに来てくれた。おーい、おーい」
天草四郎時貞「この時を待っていた。よし我々の援軍を」
ララ「だ、だめ!行ってはだめ。その船は・・・」
一揆軍が援軍だと信じていた外国船は、幕府軍が頼んだオランダ船だった。オランダ船から大砲で撃たれ一揆軍は衰退した。
そして天草四郎他一揆に加わった民は処刑された。
〇女の子の一人部屋
ララ「あ、ここはあたしの部屋だわ。 結局、あたしは教会には行かなかったみたいね」
ララ「あ・・・城と戦は付きものだけど、こういうのは心が折れちゃう。 ちょっとお城と距離を置こうかしら・・・」
「城ガール」の新作が読めて嬉しいです。クリスチャンをキリシタンで既に爆笑しました。今回は天草四郎の乱なんですね!タイムスリップ場所が凄い。そっか〜原城という城に籠ったんだ。オランダ船が関わっていたなんて知りませんでした。勉強になるなぁ。歴史を知っていると、やっぱり助けてあげたくなりますよね。でもララちゃん、お城と距離を置くのは無理だと思います😆今度は少しでも平和なお城に行けると良いですね!