オルド・イズ・ビューティフル

Tomas02

ニートは悪いことなの?(脚本)

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〇総合病院
  マラサキット病院。
ノア「・・・」
ノア「はぁ〜引きこもりにはきついわい」
ノア「・・・」

〇病院の待合室
  わしは──ニートじゃ最近になって外出たのは今回が久しぶりじゃ
病院スタッフ「──様、おられますでしょうか」
ノア「はい・・いま・す」
病院スタッフ「──様、先生が呼んでおりますので 先生のところまでお願いします」
ノア「はい・・・分かりました」
病院スタッフ「──では」
ノア「・・・」
  わしは人見知りなタイプだ。
  小さい頃からそうだった。
ノア「確か・・・あっちの部屋・・・」

〇病院の診察室
  その性格のせいでわしはいじめられた。
  小・中・高すべてそうだった。
  だからこんな年になっても家からあまり出ないようになった。
ノア「先生、わしは最近体調が良くないです 何かが違う・・・かんじがします・・・」
医者「わかりました、 あなたの不調を調べてみましょう 最初に検査を行います」
ノア「よろしくお願いします・・・」
  検査後
医者「──様検査結果が出ました。申し訳ありませんが、あなたにがんが見つかりました」
ノア「がんですか?それは・・・」
医者「はい、がんの診断です。ただちに治療プランを立てて、あなたの健康を最良の状態にするために協力しましょう」
ノア「・・・」
  わしががんだと知って黙ってしまった。
  少し時間を置いて決断した。
ノア「先生、治療について考えましたが、わしは治療を断りたいと思います・・・」
医者「治療の選択は患者の個人的な決定です。しかし、がんは進行する可能性があるため、リスクを理解していただきたいと思います」
ノア「・・・」
ノア「先生・・・あの、余命は分かりますか?」
医者「もって、3ヶ月ですね・・・」
ノア「そうですか・・・」
医者「医師として、はっきり言いました」
ノア「ありがとうございます・・・」
医者「はい」
  わしは余命3ヶ月を申告された。

〇バスの中
  わしの人生は何なんだろうと思った。
ノア(わしは生きていてよかったのかな・・・)
ノア(わしは3ヶ月もすれば死ぬ・・・のか)
  わしの人生は後悔の人生だった。

〇教室
  ──小学校
ノア「やめて・・・」
いじめっ子「お前さ! いじいじしているからウザいんだよ!」
ノア「僕は・・・何にも・・・」
いじめっ子「それだよ! ウザいんだよ!」
ノア「痛い・・・うっ・・・う・・・」
いじめっ子「知るかよーバーカ!!」
ノア「う・・・っ・・・う・・・」

〇学校の廊下
  ──高等学校
ノア「はい・・・その」
いじめっ子「早く、渡せこらぁ!」
いじめっ子「早くそうしろよ! バカがぁ」
ノア「うっ・・・・・・ぅ」
ノア「かぁちゃん・・・ごめん・・・」

〇個別オフィス
  ──会社員
社長「来たか、丁度話があったんだ」
ノア「はい、社長なんですか・・・」
社長「今回のプロジェクトで失敗したのは君 なのか?」
ノア「いえ、違います!」
社長「お前の同僚は君がプロジェクトを失敗させた原因なんだと言っているが?」
ノア「そんな! それは違います!」
社長「あれがどんだけ大事なプロジェクトか知ってるだろう?」
ノア「はい、知っています! ですが、僕ではありません!」
社長「それを言っているのは君一人だよ」
ノア「決して!」
社長「見苦しいよ君!!」
ノア「うっ・・・」
社長「君は、クビだよクビ!」
ノア「えっ!」
社長「クビだと言っているのだぁ!!」
ノア「そんな、あまりにも!」
社長「耳までおかしいのか? 君は!」
社長「お前みたいな社員はいらないんだよ!!」
ノア「うっ・・・う」

〇バスの中
  ──夜のバス
ノア「こんな・・・もんか・・・ いい思い出もない・・・」
  ──終着になります。
ノア(おっと・・・降りる時間か・・・)
  わしはバスを降りた。

〇センター街
ノア(あまり、外に出ないから・・・ 夜の街はこんなに・・・ きらびやかなのか)
ノア「ちょっと・・・眩しいな」
???「きゃぁぁぁぁあ!!」
  女性が男達に絡まれているのを発見する。
ミチャ「やめてーーーよ! あっちにいってよーー!」
ミチャ「あたし! 家に帰るんだからさ!」
ムサシ「知るかよーー! そんな事わぁ!」
ムサシ「さっさと、その銀行で下ろした金よこせ!」
ミチャ「何でしってんのよーー! あたしが銀行でおろしたのを」
ムサシ「見てたに決まってんだろうが!?」
ミチャ「えっ、なにそれ酷いわ!」
ミチャ「あんたは金なんかいらないでしょ! 金持ちの家なんだからさ!」
ムサシ「ちっ、テメーこらぁ! なんて言った、あぁ!?」
ミチャ「何よ、本当のことでしょ!」
ムサシ「ゲームだよ、ゲーム! 人の金を使うゲームだよ バーカ!」
のりお「ムサシ君・・・その・・・」
ミチャ「のりお・・・君?」
のりお「ミチャを離してあげて・・・よ」
ムサシ「何んて言った!? キモオタが!?」
のりお「・・・」
ミチャ「酷いよーー! そんな事を言って!」
のりお「いっ!」
ムサシ「邪魔な奴は消えた! さぁ、早く渡せ!」
ミチャ「ちょっとーー!アンタね!」
  わしは状況を察して年甲斐もなく止めようとした。
ノア「止めなさい!!」
ムサシ「あぁ!?」
ムサシ「何だジジぃ?」
ノア「話を聞いていたら・・・お金を取ったらいかん」
ムサシ「関係ねーー! だろうがよ!」
ノア「うっ!」
  わしはめげずに青年にタックルした。
ノア「おおおおお!!」
ムサシ「痛っ!」
  わしがタックルをした事によって転がり道の真ん中にとどまった。
  ──その時
ノア「あっ!!トラック」
ムサシ「ああぁぁあ!!」
ノア(わしは余命が短い身・・・青年を・・・)
ムサシ「くそおぉぉぉ!!」
  わしは青年の背中を押して出した。
  わしの意識が消えた。
ミチャ「きゃあぁぁぁあ!! 救急車呼んでーーー!」
ミチャ「誰か助けてーーーー! 二人がトラックにぶつかったの!」

〇救急車の中
  わしは救急車に運ばれた。
???「わしは・・・どうしたのだろう・・・」
ムサシ「わしは・・・」
  そのまま病院に運ばれた。

〇病室
  ──5日後の朝。
ムサシ「・・・」
ムサシ「わしは・・・どうなって」
ムサシ「わしは・・・」
スナ「おい、そこの元ジジ!」
ムサシ「わしの事か?」
スナ「ほかに誰がいるのよ! まったく!」
ムサシ「状況がまったく・・・分からない」
ムサシ「いたぁっ!」
スナ「寝ぼけんなー バーカ、ジジ!」
ムサシ「痛いよ・・・後さジジ、ジジうるさいよ」
ムサシ「ジジで悪かったよもー」
スナ「アタイは〜 アンタみたいなの大嫌いなの!」
スナ「自分が世界一不幸みたいな顔する所! 周りの人のせいにして」
ムサシ「そこまで・・・言うかよ・・・」
スナ「言うわよ! アンタみたいなニートはバーカだよ」
ムサシ「ちょっとムカついた怒るぞ!」
スナ「ふん! アンタが怒っても怖くないわね!」
スナ「その前に、まずこれね」
ムサシ「ん、鏡?」
ムサシ「えっ!!」
ムサシ「ええーーーー!!」
  青年の叫び声が病院中に響いた。
スナ「ちょっと、アンタうるさいわよ!」
ムサシ「そっか・・・はは」
ムサシ「現状、意味不明で・・・分からない 説明してくれないか?」
スナ「しょうがないわねー いいわよ説明してあげる」
スナ「余命3ヶ月のアンタはトラックの事故によってそのムサシという青年の体に魂だけ入ってしまったのよ」
ムサシ「えっ!」
スナ「いちいち反応しないでよもーー 話してんだからさー」
ムサシ「う、うん・・・」
スナ「これは、稀のことよ。 一億分の一の確率だよ 良かったわねー」
スナ「だけど・・ここからが大切な事よ そのカラダに入っていられるのは 3ヶ月までよ」
ムサシ「それって・・・」
スナ「そう、アンタがジジだった時の余命と一緒って事なのよ」
ムサシ「そっか、でも分からない事が多すぎるよ」
スナ「そうね〜 一気に全部話せないけどひとまず・・・ そのカラダで生活して見てよ」
ムサシ「えっ、どうやって!? このカラダの持ち主も知らないのに!?」
スナ「ふん、そんな事わたしに聞かないで!」
ムサシ「君以外に誰に聞けば良いのさ・・・」
スナ「アタイは忙しいのよー 任せたわよー じゃあね〜」
ムサシ「ちょっと!?まってよ!?」
ムサシ「えっ、消えた なんだよそれ〜」
ムサシ「これから・・・どうしよう〜」
  わしの人生はどうなってしまうんだろうと思った。

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