滅びた世界の神 その3(脚本)
〇地下実験室
アニマ•ルーナ「さて、俺の目的は故郷の再生だ。恐らくとてもとても長い旅になるが・・・大丈夫か?」
アニマ•ルーナ「何せ、ほぼ無限にある世界の中から見つけなければならんからな」
レミ=アルシオン「それはいいけど、故郷の再生って具体的にどうするの?」
アニマ•ルーナ「それは、俺たちの世界の神10柱を全員見つけ出す事にある」
アニマ•ルーナ「でも恐らく、3柱程は既にいないだろうね」
レミ=アルシオン「それなら無理なんじゃ・・・」
アニマ•ルーナ「問題ないよ。彼らはきっと、そうなった時の対策はしてあるさ」
レミ=アルシオン「それにしてもよく次元を渡る戦艦なんて作れたわね」
アニマ•ルーナ「ああ、それは・・・・・・」
アニマ•ルーナ「俺の権能は、あらゆる物の構造をゼロから構築し、具現化させる事が出来るんだ」
アニマ•ルーナ「当然、対象の原理とかを理解している前提だけどね」
アニマ•ルーナ「仕組みの理解さえすれば、構築し具現化できる」
レミ=アルシオン「へぇ・・・」
レミ=アルシオン「あ、確か神の1人にそんな権能を持った奴がいたような」
アニマ•ルーナ「(マズったか)」
レミ=アルシオン「ま、気のせいかな」
レミ=アルシオン「本物の神がこんな世界で何千年も寝てるとかありえないし」
アニマ•ルーナ「──────」
アニマ•ルーナ「お、おう。そうだよな〜ははは」
アニマ•ルーナ「目的は明確になったな」
アニマ•ルーナ「世界を渡りながら、神を7柱見つける事」
アニマ•ルーナ「各世界の人々に厄災に関する情報、文献資料を見せてもらう事」
アニマ•ルーナ「そして最終目的は対策を練りつつ厄災に備えてから故郷の再生を行う事」
レミ=アルシオン「ええ。早速出発しましょう」
〇森の中
アニマ•ルーナ「システムに不調なしと」
アニマ•ルーナ「今回の燃料だと、約500光年程なら飛べるぞ」
アニマ•ルーナ「時速何キロとかに変換するのが面倒だから分かりやすく話す」
アニマ•ルーナ「この燃料は4ヶ月分だ。 つまり1ヶ月に125光年進める」
アニマ•ルーナ「その途中なら一つや二つ文明のある星くらいは見つかるだろうね」
レミ=アルシオン「大丈夫かしら」
アニマ•ルーナ「一度きりの非常手段もあるから最悪な事態にはならないよ」
〇コックピット
そんな経緯を経て私達は宇宙へ旅立った
だが案の定トラブルは発生した
レミ=アルシオン「なんか色々大変なんですけど?!」
アニマ•ルーナ「俺とした事が・・・」
レミ=アルシオン「何?不具合なの?」
アニマ•ルーナ「次元を越えるための装置をつけ忘れた・・・」
アニマ•ルーナ「そのおまけで色々不具合が」
クオレ「え、いきなり?聞いてないんですけど!?」