〇渋谷のスクランブル交差点
　　あの闘いの日々から数ケ月が経過した

〇見晴らしのいい公園
　　国会議事堂を始めとした
　　エネルギーを食われていた街並みも

〇大樹の下
　　イシュタリアツリーのおかげで
　　少しずつ、
　　元の姿を取り戻しつつある

〇荒廃した国会議事堂
アナウンサー「あっ、今総理が出てきました！ 総理！」
？？？「総理！総理！」
？？？「総理！総理！」
　　沢村総理はその後、
　　カイゼルを倒した英雄として
　　人気が上がり
　　今では歴代最高支持率の総理と
　　言われている

〇センター街
　　怪人はもう出てこないから
　　サイエンジャーもしばらくは休業だ
　　俺たちはそれぞれ
　　自分たちの生活に戻ることになった

〇アパートの台所
倉石　龍太（リュウタ）「～～♪」
倉石　龍太（リュウタ）「～～♪」
レジーナ「・・・いい匂い」
倉石　龍太（リュウタ）「お、起きたか もう少しでできるぞ」
レジーナ「あーん」
倉石　龍太（リュウタ）「仕方ないな ホラ」
レジーナ「ぱくっ」
倉石　龍太（リュウタ）「どうだ」
レジーナ「んー、ちょっとしょっぱい」
倉石　龍太（リュウタ）「え、そうか？」
レジーナ「もっと甘い方がいい」
倉石　龍太（リュウタ）「ちょ、おい野菜炒めだぞ」
レジーナ「ばーん」
倉石　龍太（リュウタ）「あー！」
　　レジーナは
　　倉石さんの家で一緒に暮らしている
　　最初はインとヤン、
　　三人ともを引き取るつもりだったんだけど

〇ソーダ
イン「遠慮いたします」
ヤン「馬に蹴られたくないんでね」
　　・・・ってわけで同居を断ったそうだ

〇研究所の中
碧川瑛士（エイジ）「・・・ふむ やっぱり地球の植物とは違うな」
イン「ええ 見た目が似ていても 祖先からまったく違う種ですから」
ヤン「我々とあんたたちも 見た目は似てるけど ナカミは大分違うだろうな」
碧川瑛士（エイジ）「そうだな～ちょっと解剖してみるか？」
ヤン「わたしの方で研究してもいいんだぞ？」
イン「こらこら、そういう不穏な話は却下ですよ二人とも」
碧川瑛士（エイジ）「やだなぁ、冗談だよ冗談」
ヤン「そうそう、冗談冗談」
イン「・・・はぁ」
　　インとヤンは
　　エイジさんと一緒に葉隠研究所で
　　色々と研究しているらしい
　　難しすぎてよくわからないけど
　　所長曰く、将来的には
　　宇宙平和も実現できるかもしれないそうだ

〇研究所の中
　　そして、俺はといえば
葉隠拓郎（ハガクレ）「赤根くん、 そこのビーカー取ってもらえるかな」
赤根武瑠（タケル）「あっはい！ どうぞ」
葉隠拓郎（ハガクレ）「ありがとう」
櫻井華（ハナ）「武瑠！ まだここにいるの、遅れるわよ」
赤根武瑠（タケル）「えっもうそんな時間!? い、いってきます！」
葉隠拓郎（ハガクレ）「いってらっしゃーい」

〇大きな公園のステージ
おねえさん「よぉし、じゃあお友達のみんな！ 大きな声で呼んでみようか！ せーのっ」
こどもたち「さいえんじゃーっ！」
赤根武瑠（タケル）「とぉっ！」
赤根武瑠（タケル）「サイエンジャーレッド、参上！」
こどもたち「わー！」
モンスター「ぐぉー」
赤根武瑠（タケル）「出たな怪獣め！ このサイエンジャーがやっつけてやる！」
モンスター「ぐぉぉ」
櫻井華（ハナ）「レッド、加勢するわ！」
赤根武瑠（タケル）「ありがとうピンク！」
赤根武瑠（タケル）「よぉしいくぞ！」
「サイエンジャーアタック！」
　　所長の下で働きつつ
　　こうやってヒーローの仕事を続けている

〇ライブハウスの控室
櫻井華（ハナ）「ニヤニヤしちゃって 何かいいことでもあった？」
赤根武瑠（タケル）「あ、いいえ ただ・・・ステージから 子供たちの笑顔を見てると なんか元気になるなって思って」
櫻井華（ハナ）「そうね・・・」
赤根武瑠（タケル）「あと、華さんの笑顔もね」
櫻井華（ハナ）「!!」
櫻井華（ハナ）「・・・もう、相変わらずなんだから」

〇ソーダ
　　俺たちは今日も生きていく
　　この地球で、精一杯
　　・・・The END・・・