受け取り方と新たな解釈(脚本)
〇女の子の二人部屋
翌朝──
レイベル「フィアーノ、昨日ねえ俺、頑張ったの」
レイベル「戦いたくないけど頑張ったの・・・」
レイベル「だから、たくさんチューしていい?」
フィアーノ「はい・・・!」
レイベル「んふふ・・・」
〇女の子の二人部屋
リリーネ「入るよ~?」
リリーネ「二人とも、いつまで寝てるの?」
リリーネ「って、おい! 朝から熱いな?」
レイベル「ん、ん~」
リリーネ「もしもーし! 見てますよ〜!」
リリーネ(ディープキス・・・いや、犯罪では?)
リリーネ「こら〜〜〜〜! 変態邪神〜〜〜〜! フィアーノちゃんから離れろ!」
リリーネ「犯罪だ! 犯罪ィ!」
レイベルはよだれを垂らしながらフィアーノと絡ませていた舌を解くと恍惚とした表情でリリーネの方を見た。
レイベル「らってえ、フィアーノおいしいんだもん」
リリーネ(うわー・・・気持ち悪いな・・・)
〇女の子の二人部屋
リリーネ「フィアーノちゃん コッチ来て!」
フィアーノ「ごめんなさい・・・レイベル様も・・・」
リリーネ「あんた、よくあんな気持ち悪いやつと一緒に居られるね・・・」
フィアーノ「そんな、酷いこと言わないで・・・」
フィアーノ「一番よく分かっていてつらいのはレイベル様だから・・・」
リリーネ「あ、ごめん・・・」
レイベル「うぅ・・・ リリーネは俺のこと嫌いなんだね・・・」
レイベル「なんとなく気づいてたけど・・・」
リリーネ「嫌いというか・・・あんたが気持ち悪いムーブするからでしょ・・・」
レイベル「リリーネ、ひどい・・・」
フィアーノ「レイベル様、泣かないで」
フィアーノ「私は、レイベル様のこと好きですから!」
フィアーノ「早く大人になれたら、いいのに・・・」
レイベル「フィアーノ・・・?」
フィアーノ「レイベル様、フィアーノが大人になったら結婚してくださいね」
レイベル「え?」
レイベル「結婚・・・してくれるの? 本当に?」
フィアーノ「はい!」
レイベル「俺 待ってるから、ぜったい結婚しようね」
レイベル「フィアーノ、愛してるよ・・・」
リリーネ「はいはい・・・ あんた達の仲の良さはよーく分かりました」
レイベル「リリーネも抱きしめてあげようか?」
リリーネ「はあ? なんでよ?」
レイベル「この前、エリーが寂しそうだったからフィアーノと一緒に抱きしめたらすごく喜んでくれたんだ」
リリーネ「遠慮しておきます」
リリーネ(エリ姉・・・昔からしっかり者のお姉ちゃんだったから甘えたかったのかな・・・)
〇カフェのレジ
クラウンベリー店内──
リリーネ「あれ? お客さん?」
エリー「迎えに来たら偶然会ったから話してたのよ」
シロサキ「すみません、お店お休みなのに」
リリーネ「いいよ、いいよ」
リリーネ「一緒に遊びに行く?」
シロサキ「え? いいんですか?」
リリーネ「久しぶりにジェリカに帰ろうと思っててさ」
シロサキ「ジェリカ国ってアルディナの隣ですよね?」
エリー「ええ、そうよ」
リリーネ「あ〜、一緒に遊びたいけどボクと一緒に居ると悪魔に狙われるかも・・・」
シロサキ「悪魔に狙われる・・・?」
エリー「私が皆を守るわよ、こう見えてデビルハンターだから」
シロサキ「すご・・・」
〇女の子の二人部屋
朝食後、二人は──
フィアーノ「レイベル様、魔法薬ですよ」
レイベル「これ美味しくないから飲みたくないんだけど・・・」
フィアーノ「そんな お薬飲めない子供みたいなこと言って・・・」
フィアーノ「もう、仕方ないですね・・・」
フィアーノはコップに入っている魔法薬を自分の口に含むと、口移しでレイベルに飲ませた。
レイベル「フィアーノ、賢い・・・」
レイベル「好き・・・」
フィアーノ「あれ・・・レイベル様・・・」
フィアーノ(蛇になっちゃった・・・)
驚いたレイベルはベッドの下に潜り込んでしまった。
〇カフェのレジ
フィアーノ「たいへんです! 助けてください!」
〇女の子の二人部屋
フィアーノ「レイベル様・・・レイベル様!」
フィアーノが呼びかけるとベッドの下から蛇が現れた。
シロサキ「ひゃあ! 蛇!」
リリーネ「あちゃー・・・」
リリーネ「魔法薬、調整ミスったかな・・・」
リリーネ「どうしよう・・・」
エリー「大丈夫よ この香水で」
部屋中に広がった香水の匂いに驚いた蛇はベッドの下に隠れようとして動きを止めた。
フィアーノが近づいて様子を見ると気絶してしまったようだ。
フィアーノ「あっ! 元に戻った! レイベル様!」
シロサキ「半人半蛇の怪物・・・ 私を食べようとした蛇男・・・」
〇女の子の二人部屋
レイベル「うーん・・・フィアーノ・・・」
〇カフェのレジ
エリー「研究所でそんな事があったの・・・」
リリーネ「最悪なファーストコンタクトじゃん・・・」
シロサキ「アサノくんは友達だから平気そうだけど、私は苦手・・・」
リリーネ「ボクも苦手だよ フィアーノちゃんが心配」
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