レイベルとフィアーノの新生活(脚本)
〇可愛らしい部屋
フィアーノ(せっかく素敵なお部屋を貰ったのに・・・ 眠れない・・・)
〇部屋のベッド
フィアーノ(レイベル様・・・)
フィアーノ(よく寝てますね・・・)
フィアーノ(私は・・・ぜんぜん眠れません・・・)
フィアーノは眠っているレイベルに寄りかかって目を閉じた。
レイベル(ん・・・フィアーノの・・・匂い・・・)
レイベル「フィアーノ・・・どうしたの?」
フィアーノ「なんだか・・・眠れなくて・・・」
フィアーノ「このまま一緒に居ても良いですか?」
レイベル「うん! そうだ、いつものしてあげる・・・」
レイベル「フィアーノ、生まれてきてくれてありがとう・・・大好き」
レイベルはフィアーノを優しく抱きしめて、とぐろを巻いた。
フィアーノ「ありがとうございます、レイベル様・・・」
フィアーノ「これでよく眠れそうです・・・」
レイベル(フィアーノ・・・眠れなくて俺のとこ来てくれたの可愛いすぎる・・・)
レイベル(食べちゃいたい・・・)
フィアーノ(レイベル様・・・ドキドキしてる?)
レイベル(我慢しなきゃ・・・つらい・・・)
レイベル(でも、しあわせ・・・)
〇部屋のベッド
翌朝──
エリー「フィアーノちゃん! ここに居たのね!」
エリー「本当に、あなたたちは・・・仲が良いわね」
〇部屋のベッド
エリー「フィアーノ、レイベル、おはよう! 一緒にごはん食べましょ」
フィアーノ「あ、エリーさん・・・おはようございます」
フィアーノ「これは、えーと、あの・・・」
レイベル(ふふ・・・フィアーノったら恥ずかしがっちゃって可愛いね・・・)
レイベル「おはよ」
フィアーノ「レイベル様・・・エリーさんの前で」
レイベル「いーの、いつもの事でしょ・・・」
エリー(ちょっと羨ましいかも・・・)
エリー「それじゃ、待ってるわね」
フィアーノ「はい!」
〇黒
エリーの回想──
〇新緑
あの子たちと出逢ったのはつい最近のこと
ジェリカ国、ハールバンの街外れの森の中で倒れていたのを私が見つけた。
レイベルはウェルペルト帝国からジェリカ国まで海の上を飛んできたようで酷く体力を消耗していたわ。
その時のレイベルの両腕はワイバーンの翼のように変異していて怪物感が強かった。
私は初め、そんなレイベルのことを危険な魔物だと思って拘束しようとした。
すると、フィアーノちゃんがレイベルの前に立ちふさがって私のことを睨みつけてきたの。
フィアーノ「やめてください! レイベル様に触らないで!」
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