いたずら天使と通り風の騎士①(脚本)
〇大聖堂
アルディナ国、光の大聖堂──
アサノ「すげー・・・」
フィアーノ「すごいです! 羽根が降ってます!」
レイベル「なんか、二人とも楽しそうだね・・・」
アサノ「おい、どうしたんだ? 元気ないな?」
フィアーノ「レイベル様 あの壁画のせいですね・・・」
アサノ「壁画ぁ?」
アサノが天井を見上げると、壁にティアル神話の物語の絵が描かれていた。
レイベル「他人事じゃなくなってしまったから・・・」
レイベル「ぐ、うっ・・・」
レイベル(レーヴァ・・・また 自分が消滅した時の事を思い出しているのか・・・?)
フィアーノ「レイベル様・・・! 座りましょう!」
レイベル「ごめん・・・せっかく誘ってくれたのに」
アサノ「俺も、ごめん・・・気がきかなくて・・・」
レイベル「大丈夫だよ フィアーノ、ありがとう」
アサノ「お、おい・・・」
レイベル「俺に一番効くお薬はフィアーノだよ」
フィアーノ「もう・・・人が見てますよ・・・」
レイベル「ごめんねフィアーノ・・・なんか急に不安になって、つい・・・」
フィアーノ「大丈夫ですよ フィアーノが守ってあげますから!」
レイベル「フィアーノはかわいいなぁ 俺の天使だよ」
レイベルはフィアーノを抱きしめた。
アサノ(仲良いな~)
〇大聖堂
シェラエル(ふーん・・・なかなか面白そうなお客さん)
シェラエル(あいつ何者だろうな? 一瞬だけ、邪悪な波動を感じたけど・・・)
シェラエル(ちょっとイタズラしちゃうか!)
シェラエル「俺の気まぐれプレゼントだ!」
シェラエル「本性を現せ!」
〇大聖堂
アサノ「な、なんだあ?」
レイベル(やばい・・・光属性の魔法だ・・・)
フィアーノ「レイベル様、伏せて!」
フィアーノ「誰ですか? こんなことをするのは」
フィアーノ「あなたは・・・天使、さん?」
シェラエル「お前 なんで俺の姿が見えてんだ?」
レイベル「わあ、すごい! 本当に天使が居る!」
アサノ「天使? 誰と話してるんだ?」
レイベル(アサノには見えてないのか・・・)
シェラエル「人間なのに俺の姿が見えるってマジで何者だよお前ら・・・」
シェラエル「もしかして「ティアル神話」の関係者か?」
レイベル「正直に言ったほうがいいと思う?」
フィアーノ「はい・・・相手は天使さんですし」
レイベル「分かったよ・・・」
レイベル「信じないと思うけど・・・俺の身体には邪神イヴル・レーヴァが混ざってる」
レイベル「信じる?」
シェラエル「なんじゃそりゃ~〜〜 本当か?」
シェラエル「ははははは! いや、信じられねーって!」
シェラエル「でも、それが本当なら──」
シェラエル「お前を滅する!」
レイベル(ああ・・・どうしよう・・・)
レイベル「せっかく観光に来たのに戦いたくないよ・・・誰も傷つけたくないのに」
シェラエル「お前、俺が子供だからって舐めてんのか?」
〇大聖堂
ロア「全く、シェラエルは・・・」
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