Infinite Nexus Ⅵ(脚本)
〇空港前
フスティシアの二人。
ノエル「こちらへどうぞ」
みゆ「快適な旅だったわね〜アキ そうでしょ?」
アキ「はい、リーダー その通りです」
みゆ「また、それなの〜」
アキ「すみません、リーダー」
みゆ「行くわよ そろそろ待たせるわけにはいかないもの」
運転手は車のドアを開けた。
みゆ「ありがとう♪」
アキ「どうも・・・」
ノエル「出発しますね」
〇タクシーの後部座席
車内での様子。
ノエル「お客様、どちらまでお送りいたしましょうか?」
みゆ「そうですわねー 久しぶりに「ラ・ペルレ・ブランシュ」 レストランまでお願いするわ」
ノエル「了解しました ラ・ペルレ・ブランシュに向かいます。 どうぞ快適にお過ごしください」
みゆ「アキ、それでいいわよねー」
アキ「はい、リーダー そこで大丈夫です」
みゆ「そのレストランの料理が美味しいのよー うふふふ」
アキ「はい、リーダー 食べてみたいですね」
みゆ「アキ、あなたはいつもそんな顔 もっと笑顔見せたらー」
アキ「生まれつきこうなんです リーダー」
みゆ「もーまったく・・・ うふふふ」
ノエル「・・・」
〇空港前
〇タクシーの後部座席
一時間が経過した。
みゆ(二年前の事件・・・)
〇飲み屋街
二年前の出来事。
女性が雨の中走っていた。
メル「はっ・・・はっ・・・っ 苦しい・・・息が」
メル「も・・・走れない・・・」
女性は息をきらして何者から逃げていた。
メル「何で・・・あたしを追っているの・・・ お姉ちゃん・・・助けて」
そこで後ろから足音がした。
そうして手がメルの肩に置いた。
メル「きゃぁぁぁぁ!!」
みか「あんた、何で驚いてんの?」
みか「しかも、なんで泣いとんねん?どないしたん?」
メル「実は、あたし誰かに追われているの・・・ サラリーマン風の男性に・・・」
みか「なんやて!! それは、いかん」
メル「その男性はナイフを持っていて怖くて ここまで逃げてきたの・・・」
みか「ほんまかいな、こら、なんてワルいやつやろう。おばちゃんが来たら、あんたらのことなんぼでも守るさ」
メル「おばちゃん、お願い助けて・・・」
みか「おばちゃんにまかし時!」
その通りで一人の男性が歩いて来た。
キリヤ「探しましたよ・・・ わたくしから逃げられませんから・・・」
キリヤ「大人しく、わたくしに捕まりなさい。 あの方の望みですから・・・」
メル「なんで、どうして!? あたしを追ってるの!?」
キリヤ「何でって言われても・・・ あの方からの命令なので・・・」
メル「あの方って誰のことなの?」
キリヤ「あなたが知る必要のない事です・・・」
キリヤ「さあ、来なさいこっちへ!」
みか「おい、おら!何しとんねん、この子には何もせんでな!帰りや!」
みか「この子が怖がっておるやろ!」
キリヤ「部外者は黙っててください・・・ その女性に用事があるんですよ・・・」
メル「おばちゃん!? どうしよう・・・」
みか「おばちゃんが守るねんで!この子には何もせんでな!帰れ、ハゲ男!」
みか「おばちゃんの後ろにきぃ・・・ あぶないで・・・」
メル「うん、分かった」
キリヤ「容赦しませんよ・・・ 覚悟してください・・・」
男性は持ってたナイフで女性の腹部めがけて走って来た。
みか「ホンマに刺すんかいな!?」
女性は驚きのあまりよきけれず腹部にあなが空いた。
みか「うっ・・・う・・・っ」
みか「あんた・・・ホンマに・・・」
みかは女性に向かって言った。
みか「あんた、逃げや・・・うっ・・・っ・・・」
女性は地面に倒れた。
メル「おばちゃん!!」
メル「おばちゃん・・・ごめんね・・・」
女性は再び走り出す。
キリヤ「また、鬼ごっこですか・・・ しかたないな・・・ 命令ですからね・・・」
男性は女性を追いかけた。
〇開けた交差点
女性は足を止めた。
メル「はっ・・・は・・・っ苦しい・・・」
メル「お姉ちゃんに電話・・・」
メル「お姉ちゃん、助けて!!」
みゆ「どうしたの、今どこなの!?」
メル「中年男性に追われているの!?」
みゆ「何ですって!? どうしてなの!?」
メル「分からないよ! あたしを追う理由なんて!」
メル「あたしは、今大きな通りにいる・・・ あと、その男性はあの方って言ってたわ」
みゆ「メル、あなたはそこにいて隠れていなさい わたしが行くから!」
メル「うん、お姉ちゃん・・・まってるね」
メル「隠れないと・・・」
女性は近くに隠れた。
キリヤ「鬼ごっこの次は隠れんぼですか・・・ まったく・・・イライラしますね・・・」
キリヤ(急いで隠れたのか・・・そのせいで 靴の片方を・・・ この近くだな・・・)
キリヤ「出てきてください!」
キリヤ「まったく・・・イライラしますね」
静かに人影が男性に現れた。
スナ「キリヤ様あの方からの命令であなたのお手伝いをします・・・」
キリヤ「それは・・・それはありがたいですね・・・」
キリヤ「これで、仕事が早くおわります」
スナ(片方の靴・・・察するに・・・ 遠くまでは言っていない・・・ この状況で隠れるなら・・・ 近くの公園ですね)
スナ「キリヤ様、その女性の場所が分かりました 公園です。 ここから近い公園で間違えないかと・・・」
キリヤ「なるほどですね・・・ 流石はスナさん その観察眼は・・・ これで仕事がおわります」
スナ「では、いきましょう 時間がありません、フスティシアが来ます あの連中は邪魔ですから・・・””」
キリヤ「その通りです・・・邪魔な人たちです」
仮面メイドとサラリーマンの男性はその場所から消えた。
〇華やかな広場
メル「お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・ 場所をメールしないと・・・」
メル(場所は・・近い公園で隠れているよ・・・ っと・・・これで助かるかも・・・)
メル(お姉ちゃん・・・)
ガサガサの音がした。
キリヤ「探しましたよ・・・優しいお姉さん」
キリヤ「これで隠れんぼは終わりました・・・ あの方に報告できる・・・ では、わたくしはこれで」
男性はゆっくり公園から去っていく。
メル「うっ・・・おねぇ・・・ちゃん・・・」
メル「ごめん・・・ね・・・っ・・・」
女性は血溜まりを作って倒れた。
〇開けた交差点
女性は慌てて車から降りた。
みゆ(近くの公園は・・・あっち! 早くしないと・・・)
その時、男性とぶつかる。
キリヤ「おっと、失礼した!」
みゆ「あっ、ごめんなさい」
みゆ(メルの所にはやく・・・)
男性は慌ててどこかへ行った。
〇華やかな広場
女性は公園を見つけた。
みゆ「ここだわ・・・メルはどこなの・・・」
女性はポケットから携帯を出した。
みゆ(この音を頼りにあの子を探すわ・・・ 隠れていてと伝えたから・・・)
みゆ(メルは何で出ないの?)
みゆ「携帯の着信音が聞こえるわ!!」
女性は公園の真ん中に誰かが倒れているのを発見する。
女性はサングラスを取った。
みゆ「メル・・・?」
みゆ「そんなの・・・だめ・・・よ」
みゆ「どうして・・・こんなこと・・・」
女性は公園中に響く程の叫び声をあげた。
みゆ「うっ・・・う・・・」
みゆ「ごめんね・・・バカなお姉ちゃんで・・・」
みゆ「たった一人の妹も・・・守れないなんて・・・」
みゆ「お姉ちゃん失格ね・・・・・・」
女性は自分の妹を抱きかかえていた。
フスティシアのメンバーがぞろぞろと来た
アキ「・・・リーダー」
アキ「・・・その・・・ごめんなさい」
みゆ「あなたのせいではないわ・・・」
アキ「・・・・・・」
ノア「リーダー!!これわ!!」
みゆ「ノア・・・見ての通りよ・・・」
ノア「そんな・・・ばかな・・・」
ノア「なぜ、なんすか・・・ なぜ、メルが殺されたんすか・・・」
みゆ「私は知らない・・・でも妹は・・・ サラリーマン風の男性とだけ・・・ 言ってたわ・・・ 妹も・・知らないみたいだったわ・・」
ノア「サラリーマン風の男性・・・ですか・・・」
ノア「・・・」
また、一人の人影がその現場に来た。
ユウイチ「これは!!どいうことだよ!!」
ノア「ユウイチ先輩・・・」
みゆ「ユウイチ君・・・メルが何者かに・・・」
ユウイチ「ごめんよ・・・みゆ・・・何もできなかった」
ユウイチ「申し訳ない・・・この通りだ・・・」
みゆ「ユウイチ君・・・ありがとう」
ノア「ユウイチ先輩はわるくないっすよ・・・ 俺とアキも・・・遅れたので・・・ 同じっす・・・」
ユウイチ「アキ・・・公園にまだ、犯人の痕跡がある かもしれない・・・ 探していてくれ・・・」
アキ「はい、ユウイチさん! 痕跡を探してきます・・・」
ユウイチ「頼んだ・・・」
みゆ「ユウイチ君・・・あたしわ・・・」
ユウイチ「みゆは・・・休んでいろ・・・ 後は、俺にまかせろ」
ノア「先輩・・・俺は何をすればいいんすか・・・」
ユウイチ「ノアは・・・事情聴取だ・・・ その時を見ていた人がいるかもしれない」
ノア「分かりました、先輩・・・ 事情聴取に行ってます・・・」
ユウイチ「俺は・・・この事件の犯人を探してみせる・・・ だからひとまず・・・警察署を離脱する」
ユウイチ「それと・・・フスティシアもだ・・・」
みゆ「何でなの・・・ユウイチ君・・・」
ユウイチ「俺が見るにこの事件はあの時と繋がっていいるかもしれない・・・」
ユウイチ「警察署側にも敵がいるかもしれない・・・ だから・・・」
みゆ「分かったわ・・・リーダーとして認める」
みゆ「でも・・・ユウイチ君 気おつけてね・・・」
ユウイチ「わかっている、この事件と繋がりを絶対に 見つけ出してやるから・・・もう泣くな」
みゆ「ありがとう・・・」
ユウイチ「ゆっくり休め・・・」
みゆ「うん・・・」
〇開けた交差点
アキ「・・・雨が止んだ・・・」
アキ「これは・・・コインですか・・・」
アキ「リーダーに渡しておこう・・・」
アキ(リーダーは・・・大丈夫かな・・・)
〇タクシーの後部座席
突如車が停止した。
ノエル「これは!」
みゆ「どうしたの!?」
ノエル「車の前に誰かが!」
アキ「リーダー、どうしますか!」
みゆ「アキ、見てきて!」
アキ「はい、リーダー!」
〇開けた高速道路
車の前に男が立っていた。
アンドレー「お前ら、降りろ!!」
アンドレー「その車が欲しいんだ!!」
アンドレー「早くしろ!!」
アキ「うるさい・・・ちょっとだまってて」
アンドレー「何を!!」
アキ「話すのも・・・疲れる・・・」
アキ「行きます!」
アンドレー「えっ!」
虎柄の男が倒れた。
アキ「終了です・・・」
アキ「では・・・これで」
〇タクシーの後部座席
ノエル「どいうことですか!?」
ノエル「人が倒れた!?」
みゆ「え・・・そうね、一般人にはあまり説明しませんがたぶんクロスピィタン刑務所の脱獄囚の一人だと思いますわ」
ノエル「あの・・・ニュースに流れた・・・ 脱獄囚・・・」
みゆ「そっ・・わたし達は国から許可をもらって いるので大丈夫ですの」
ノエル「・・・国から許可あなたは ・・・何者ですか」
みゆ「それは・・・ひ み つ よ」
ノエル「!?」
みゆ「後、今見た事は秘密ですよ もし、秘密をバラしたら国が黙ってないわ」
みゆ「だからね♡」
ノエル「あっ!はい!!」
ノエル「秘密にします、絶対です!!」
みゆ「よろしですわ」
アキが車の中に入って来た。
アキ「リーダーただいま戻りました」
みゆ「お帰りなさいアキ」
みゆ「では、運転手さんレストランまで お願いね」
ノエル「あっ・・・はい」
みゆ「うふふふ」
ノエル「・・・」
〇繁華な通り
ケンジ「おお!久しぶりの歓楽街だ 筋肉も喜んでいる」
人々の目線がケンジにささる。
ケンジ「注目を浴びてしまったな・・・ヒヒヒィ この筋肉美のせいだな 仕方ないだろう」
レモン「げっ!」
レモン(退院したばっかりなのに・・・ また、変なのがいるよ・・・)
ヴィン「げげっ!」
ヴィン(ことひと・・パンツだけ・・・変態じゃん やべーー!)
ケンジ「おう、君たち! わしはホストになりたいのだ この男前なわしならば! ナンバーワンになれるはず」
ケンジ「さぁ、案内をたのむぞ!」
ヴィン(えぇーー!)
レモン(まじかよーーー!)
〇ホストクラブのVIPルーム
ナイト・イズ・ラブでの様子。
レモン「店長・・・実は・・・」
カール店長「何かね〜? ぼくは忙しいんだよ〜」
レモン「その・・・え・・・と・・・それが」
カール店長「うん? なになに?」
レモン「ヴィン、代わりに説明してくれ」
ヴィン「えっ、僕にふるなよ!」
カール店長「早くしなさい! ぼくは忙しいんだぞ!」
ヴィン「分かりました・・・ホストになりたいひとが ここに来ているんですが・・・ その・・・店長に見てほしいくて」
カール店長「なるほどね〜 そのひとは、どこにいるの?」
ヴィン「あの、来てください!」
ケンジ「おう、来たぞ!」
ヴィン(来ちゃった・・・)
ケンジ「ケンジだ! よろしくたのむぞ!」
カール店長「えっ!」
ケンジ「わしに見惚れたか! ヒヒヒィ 流石は、わしだ」
カール店長「良いね〜いいじゃないか!」
カール店長「うん、君を採用するよ!」
ケンジ「ふむ、やはりな! ヒヒヒィ!!」
カール店長「ホストには新しい要素を加えたほうが 面白いのだよ〜」
カール店長「君、期待しているぞ!」
ケンジ「おう!大船に乗ったと思っていいぞ!」
カール店長「ヴィンとレモン! ケンジ君に服とホストの心構えを 教えなさい!」
カール店長「仕事は早く頼むよ! タイム・イズ・マネーだからね!」
レモン「はい・・・分かりました・・・店長」
ヴィン「同じく・・・分かりました・・・」
カール店長「よろしい、では僕は忙しいから」
ケンジはホストになった。
〇明るいリビング
ある家庭の様子。
バッキー「うふふふ〜♪ 髪を黒色に染めちゃった うふふふ〜♪」
ミチャ「ママ!髪の毛が黒色になってる!!」
バッキー「ママに似合うかしら〜♪」
ミチャ「うん、似合ってるよ! すごい綺麗になったよ」
バッキー「ありがとうね、ミチャ! ママ嬉しい」
ミチャ「ママーご飯は何? お腹空いたよ〜」
バッキー「えっとねー とミチャの好きなシニガンだよ」
ミチャ「やったね! わたしシニガン大好きなの!」
ミチャ「あの酸味がね癖になるの〜 えへへへ」
バッキー「あ!そうだわ ミチャが前に言ってた冒険小説だったかな」
バッキー「なんのタイトルだったの?」
ミチャ「あっ!そっか〜 ママにまだ、言ってなかかったね!」
ミチャ「うーーん、たしか・・・」
ミチャ「スロキグパ・ナ・ドノスだよ」
バッキー「変わった名前ね〜」
ミチャ「うん、だけど面白いからママにも貸してあげるよ! きっと気に入ってくれる」
ミチャ「うふふふ」
バッキー「そうね〜読んでみるね〜」
ミチャ「うん!」
家のドアが開いた。
ミノル「ただいま!パパ帰ったぜ」
バッキー「あなた! また、タバコ吸ったわね!」
ミノル「いや・・・・・・匂う?」
バッキー「匂うわよ! 結婚する前は辞めるって言ってたのに! もーー!」
ミノル「すまん・・・はは・・・ 今日だけ見逃してくれ・・・」
バッキー「もーー! 今日だけよ次やったら怒るわよ」
ミノル「ははは・・・もー怒ってるけど」
ミノル「あと、似合ってるぞ・・・その髪」
バッキー「えっ♡ ありがとう〜♡」
バッキー「あなたもたまには嬉しいこと言うわね うふふふ」
ミノル「まぁな・・・はは」
ミチャ「パパ! おかえりなさい!!」
ミノル「ミチャちゃん、俺のカワイイ娘よ!」
ミノル「ほら〜高い高い〜!」
ミチャ「もーーー! パパ!!」
ミチャ「もう、子供じゃないもん!」
ミノル「ははは! そっか、そっかごめんよ」
ミチャ「わたしは小説読めるんだからね 大人だもんねーー!」
ミチャ「えへへへ〜♪」
ミノル「おーー! そっかミチャちゃん小説読めるんだな 娘は天才だな ははは」
ミノル「その小説のタイトルは何だ?」
ミチャ「スロキグパ・ナ・ドノスだよ 先にママに貸すから次はパパね」
ミノル「おう♪ 分かったよ」
ミノル「お腹空いたなー」
ミチャ「ミチャの大好物シニガンだよ♡ えへへへ」
ミノル「お!良いね〜!」
家族は夕食を食べた。
〇住宅街
帰り道での様子。
キリヤJr(あのおっちゃん・・・本当に情報くれるのかな)
キリヤJr「まぁいいか・・・ くれなかったら自分で調べるし・・・」
キリヤJr「お父さん・・・寂しいよ・・・」
キリヤJr(家に帰ったら飯を作らないとな・・・)
後ろから声がした。
スナ「キリヤさんですか?」
キリヤJr「何? 今帰るところなんだけどー」
キリヤJr「お腹空いてるのー」
スナ「大丈夫です すぐに済みますから・・・」
キリヤJr「えっ!どいうこと」
スナ「命令なの・・・ 行くわよ・・・」
キリヤJr「ちょ!ちょっと待って!」
スナ「待てません!」
キリヤJr「うわあぁぁあ!」
続く
まさかの展開!