権力争い(脚本)
〇屋敷の大広間
マルク王子「えーと、将軍様?継承者を倒してくれってどう言う事です?」
風国将軍「この国が帝国に攻められる前の話になりますが・・・元々この国は弟と二分してたのですが、帝国が侵攻して来た時に」
風国将軍「親帝国派と反帝国派と分かれたのです、それで拙者は反帝国派に、弟は親帝国派として戦う事になったのですが・・・」
風国将軍「親帝国派と帝国軍の兵力の前にはどうにもならず、降伏を申したのですが・・・」
黒騎士アレックス「そこからは俺が・・・その条件が、親帝国派の娘、即ちエメルダに風の力を継承させる事」
風国将軍「それで仕方無く、エメルダに継承させたのでございます」
マルク王子「じゃあ、本来ならエメルダではなく、カスミさんが継承者だったって事ですか?」
風国将軍「左様でございます、なのでこの国は少しややこしい状態でございまして・・・」
風国宰相「お話の所、失礼します、殿・・・弟君が参られましてございます」
将軍の弟「兄上?連合軍の者達を城にお連れしたと聞いたのですが?」
風国将軍「そうだが、それがどうした?」
将軍の弟「勝手な事して困りますなぁ、何時まで将軍気取りでいるのですか?今は娘のエメルダが継承してるのですよ?」
風国将軍「たわけ!!継承権は渡したが、国の実権まで渡して無いわ!!」
将軍の弟「やれやれ・・・仕方ありませんなぁ・・・おいお前たち!!」
風国兵士(親派)「は!!将軍、御命頂戴!!」
カスミ「おっと、アタイが相手になるよ・・・オラ!!」
風国兵士(親派)「ぶへっ!?」
カスミ「叔父上、これ以上やるっていうなら、アタイが相手になるよ!!」
カスミ「なんだ、風か!?」
〇屋敷の大広間
カスミ「何だ何だ!?」
〇屋敷の大広間
四天王エメルダ「おひさー、カスミネェ・・・そして・・・」
四天王エメルダ「アンタがマルク王子?」
マルク王子「そうだけど、貴女は?」
四天王エメルダ「ふーん、マジで子供なんだ・・・ガキは嫌いなんだよ、死ね!!」
ライアス「名乗る前に攻撃とは、ふざけた人っスね」
マルク王子「ライアス!ありがとう」
四天王エメルダ「アレを弾くなんて、チョーウザいんだけど、アンタ何者?」
ライアス「その前に、自分から名乗るのが礼儀じゃ無いっスか?」
四天王エメルダ「そっか、アタイはエメルダ、風の継承者よ」
マルク王子「え?貴女が!?」
ライアス「アンタがエメルダっスか?俺の名はライアス、マルク王子の護っス!!」
トーマス「トーマスだ、同じくマルク王子の護衛だ!!」
四天王エメルダ「ガキのくせにイケメンを二人も護衛に付けるとは、チョームカつくんですけど!?」
マルク王子「そんな事言われても・・・」
カスミ「コイツはこんな奴だ、気にするな!!それよりエメルダ、マルクと戦うなら、アタイが相手になるよ!!」
四天王エメルダ「ふーん、ま、いっか、それじゃ遠慮なく」
カスミ「オラ!!」
四天王エメルダ「おっと!!」
カスミ「ちっ!!流石に素早いね」
四天王エメルダ「オネェも、流石に強いよ」
カスミ「ふっ・・・言ってくれるね、オラ!!」
将軍の弟「兄上、何時まで帝国に刃向かうのですか!?」
風国将軍「たわけ!!貴様こそ心まで帝国に売ってどうする!?」
将軍の弟「埒があきませんな・・・おい!!」
風国兵士(親派)「は!!御免!!」
ジュウイチベェ「それ!!」
風国兵士(親派)「ぐあっ!!」
将軍の弟「貴様、ジュウイチベェ!?」
ジュウイチベェ「弟君、殿の命は取らせん!!」
将軍の弟「面白い、やれ!!」
ジュウイチベェ「ぬっ・・・!?」
「ぐっ!?」
黒騎士アレックス「手伝うぞ、ジュウイチベェ殿!!」
「私達も手伝いますわ!!」
ジュウイチベェ「アレックス、それに継承者!?いいのか?王子を守らなくて?」
黒騎士アレックス「ああ、あの二人に任せておけばいい、それにカスミ殿は継承血統だろ?」
ジュウイチベェ「ふむ、大した信頼感だな、いいだろう共闘だ!!」
「うぉぉぉぉぉ!!」
権力者同士の争いはどこの世界もあるあるですよね……風の継承者が意外な人でびっくり。帝国人材の層が厚いですね☹