恋に落ちたスライム

在ミグ

短編 平凡な日常(脚本)

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〇西洋の市場
看板娘「いらっしゃいませ〜」
看板娘「少々、お待ち下さい」
看板娘「ありがとうございました〜」
  恋が刺激的なものだとしたら⋯⋯
  愛とは退屈なものかしら?
店主「おい、そろそろ出るぞ」
看板娘「え? 今日だっけ?」
看板娘「準備してくるから、ちょっと待ってて」
店主「馬車を待たせてある」
店主「ぼさっとしてると置いてくぞ」
看板娘「んもうっ!」

〇外国の田舎町
魔法使い「この辺も平和になったね〜」
勇者「ね〜」
僧侶「森までの街道なんて出来たんだね〜」
勇者「なんか、平和条約? が結ばれたらしいよ」
魔法使い「ああ、なんかスライムが活躍したってやつ?」
勇者「そんなスライムがいるんだね〜」
僧侶「馬車まで走ってるし」
勇者「森まで直通?」
魔法使い「平和だね〜」

〇森の中の沼
店主「こりゃ壮観だな」
看板娘「ライムちゃんがいっぱいいる〜」
ベス「何なのよ⋯⋯ あの女⋯⋯」
ベス「ライムと一緒にするなんて⋯⋯」
ダチ「まあ、俺達も人間の区別は難しいし⋯⋯」
ダチ「そんなもんじゃないのか?」
ベス「私の方がぷにぷにしてるでしょうがっ!!」
モリオサ「人間の方⋯⋯」
モリオサ「今日はよくぞお出でくださいました」
店主「ああ、いや⋯⋯」
店主「ど、どうも、ご丁寧に⋯⋯」
看板娘「しっかりしたスライムさんね」
モリオサ「森と国の間に街道を作ってくださったとか」
店主「友好条約の事ですね」
店主「ライムのお陰ですよ」
モリオサ「人間のルールの事はわかりませんが、」
モリオサ「ありがたい事です⋯⋯」
モリオサ「それにしても、あのポンコツのライムが⋯⋯」
モリオサ「随分、立派になって⋯⋯」
店主「ライムって、スライム側からみてもポンコツなのか⋯⋯」
モリオサ「それで? 今日はどういうご要件で?」
看板娘「実はですね⋯⋯」

〇貴族の部屋
リン「やっぱりそうだわ⋯⋯」
リン「美味しい!!」
リン「まさかライムのねちょねちょがこんな⋯⋯」

〇結婚式場前の広場
町人「ライムちゃんが火事を消した時があったじゃないですか?」
町人「その時、あの、ねちょねちょの水を被っちゃったんですけど⋯⋯」
町人「口に入ったら、妙に美味しいな〜と思って⋯⋯」
魔物「ネチョネチョ、ウマイ⋯⋯」
「ね〜      ね~      ネ〜」

〇貴族の部屋
リン「美味しい上に、栄養満点!」
リン「タンパク質も豊富!!」
リン「これは商売の予感!」
リン「財源確保ぉ!」
リン「まずはお詫びも兼ねて、森との友好条約を結んで⋯⋯」
リン「国と森を繋ぐ街道を作って⋯⋯」
リン「こいつぁ忙しくなってきやがった!」

〇森の中の沼
看板娘「⋯⋯だ、そうです」
モリオサ「そんな、我々のねちょねちょが⋯⋯」
看板娘「ハチミツみたいなものではないかと」
モリオサ「知らなかった⋯⋯」
ダチ「あのお姫様ってそんなキャラだっけ?」
看板娘「財源=国力ですから⋯⋯」
ダチ「強くなるなら何でも良いのか⋯⋯」

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コメント

  • ねちょねちょがおいしかっただと……駄目だ、個人的には原材料を知らないでいたいやつだ😅
    街の人たちや森の皆のアフターストーリーが見れるのは、やはり読者的に楽しいですし、終わりに向けて心の準備が整うと言いますか…番外編、あと一話で終わってしまう……

  • ねちょねちょ……うま……
    ん、いや、まあ、世の中には昆虫食なども存在しますしね!w
    ライムが人間だったバババババ!?!?!?
    ぜひIFで書いてくださーい!!😍

  • 例え不思議な異世界と繋がったとしても、
    それはやはり日常の続きに過ぎないし、
    そこで生きてゆく事に違いは無いのだ‥

    と、まあ、エラソーな事書こうとして、トドメに町娘さんの
    ラブロマンスに遭遇してしまいました❣️😱
    2人共お幸せに❣️(アノ町娘さんキャラ、実は大河内りさ様の
    お話では(薄い本大好きらしい)リディア姫と言うれっきとした姫様キャラだったので一瞬目が慣れ無くて焦った💧😅)

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