ミナツキ

但馬感象

十四月(脚本)

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〇小劇場の舞台
カンゾウ「カンちゃんげきじょうでーすっ」
未夏「楽しみーっ」
  未夏さん大爆笑
  何だそれ?w

〇広い廊下
  ──学校の廊下。
  少し離れたところで未夏さんを見かけて
  声かけようとしたら、
  ヒュンッて、T字の向こうにいっちゃう
  一緒にいた子たちは、
  何?って思ったかしらん
  卒業するまで待ってってことだな
  遠目で見る後ろ姿の黒髪が、
  すんなり癖なく下りて
  肩につくくらいだったかな
  制服は半袖の白シャツに、
  イチゴ色のスカート、丈が長くなってて
  ・・・ああ、そっか、よだれよだれ
  (あせらないでね)

〇サイバー空間
ツワモノ「しかしここまでの不思議ファイト よくがんばりましたよ」
黒猫「おいしい」
白猫「みつけてね」
  (未夏さんの、を?)

〇可愛い部屋
  ──女性の部屋。
  パソコンに
  ネットゲーム画面が映っていて
  他のまわりもそのゲームの
  グッズいっぱいで、大好きなんだ

〇神社の本殿
  ようするに、天下泰平
  天晴れ
  (っていうのも僭越だよな)
蛇「リュ、リュ」
馬「クエ」
  と、干支が仲良く遊んでる。
  これは当然ながら、3と7
  37 待ってましたっ

〇駅のホーム
  いろいろ、
  駅のホームのゴミ箱から何から
  いたる箇所に3とか7
  (角についてたり)
女性「やはりトレンチの方が渋い」
男「男でいるだろ?」
  と、噂をされる女性が少し俯いて、
  グレーのハンチング帽の上に、
  『73』
  と、ピンクで入ってる。

〇駐車車両
  子供たちは男性のために一芝居うって
  見えない男性に、
  車をコンコン叩いたり
  パーツだったり、
  音、声で伝えてあげる
  (3 7 を)

〇サイバー空間
カンゾウ(みんなおひとよし)
カンゾウ(どこもかしこも37だらけ)
カンゾウ(みなづくし いちごづくしでねー)
カンゾウ(いちご完熟まではもう少しなのかな)
カンゾウ(今日15日だけどね、いちごみるく)

〇要塞の廊下
  ななしのみーなくんのつぶやき
  ななしのみーなくんの仲間は
  みんな壮年男性です
  城内を闊歩する敵の兵に
  太刀打ちできません
  そこに壮年の星が現れて、
  千人力の活躍をしました
  彼の名はカンゾウといい、
  ずっとみーなのことを
  見守っていました
  また、みーなも
  そのことを知っていました
  『名前の批評禁止』
  というのがありましたが
  そもそも、みーなには名前がなく、
  彼の名前は誰も知りませんでした
  33
  37
  7○
みーな「内緒だよ、みんなには」
みーな「ネーッ」
  ( ´∀`)人(´∀` )

〇けばけばしい部屋
未夏「目立つところは こことこことここかな」
  と、未夏さんがこっちのホクロの位置
  頬と耳たぶ下、
未夏「ここはかさぶたみたいになってて」
  (白いフケの皮みたいな感じかな)
未夏「あと他に1つ・・・」
未夏「うん、あるねポッチ じゃあここかな」
カンゾウ(選んでどうすんだろ)
カンゾウ「カリッとして痛かったらやめてね」
カンゾウ「痛っ」

〇本棚のある部屋
カンゾウ「いかん、夢と現実がまざった」
黒猫「いつもじゃん」
カンゾウ「そっか」
黒猫「夢と現実がリンクした」
白猫「薄い赤、黄、緑の」
白猫「ハート抜きの挟むクリップ どれ?」
カンゾウ「赤」
カンゾウ「どれでも37さんかな?」
カンゾウ(つないできたんだ、ずっと、はさんで)
カンゾウ(卒業文集できたら発表するだけ)
カンゾウ(みんなほんとにありがとう)
カンゾウ(ほんとにみんなさいこーだよ)
  戦争時に
  悪い言霊をいい言霊にかえる

〇仮想空間
  女の子が手紙送ってくれて、
  封筒の中には
  俺の写真がいっぱい入ってて、
  ものすごいやつれた俺の写真
  (でも笑顔)や、その女の子との写真
  その子と過ごしたひとときの写真か
  そんなに日にちなかったと思うけど
  束になってあって、
  落ち込んでる自分には救われる感じ

次のエピソード:十五月

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