NEO IMPACT -O/D SCALE-

イグニス

episode1「始まり」(脚本)

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イグニス

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〇塔のある都市外観
  西暦13026年
  巨大ロボットが発達した世の中になり、人々の生活が豊かになった。
  その巨大ロボットの名前は、マシンユニット。
  通称MUと呼ばれる。
  主に建設や災害救助など、人の手では届かないところに役に立っている。

〇荒廃した街
  しかし、現在はMUを利用した軍事産業が一番盛んであり、悲劇をもたらしている。
  権力者同士が力比べをやめられず、国境を越えた戦いが様々な場所で発生している。
  そう、人類は今だに形を変えて争いを続けている。

〇大きい研究施設
  これ以上無益な戦いを止めるべく、
  財団G.A.F.T(ガフト)が新たなMU開発を実行した。
  新技術の動力炉である
  A.P.D(アークプラズマドライブ)を搭載させることにより、従来の戦闘型MUよりも出力が向上した。
  このA.P.Dに適合するMUたちを実験を通して厳選し、合計で4体出荷することになった。
  これに伴い、私設武装組織も誕生した。
  その組織の名前は、メサイア。

〇荒野
  アメリカ
  アリゾナ州の荒野にて
一般兵士「いけー!! 進むんだー!!」
一般兵士「な、なんだ?!」
一般兵士「ま、まずい!! ネメシス軍か!!」
一般兵士「くぅー!! なんとかもちこたえるんだー!!」
一般兵士「うわっ──!!」
一般兵士「そんな・・・戦車が・・・」
一般兵士「ぬぅ、どうすればいいんだ・・・」
仲間の兵士「隊長、あれは!!」
仲間の兵士「援軍じゃないですか!?」
一般兵士「おぉ、あれは!!」

〇雲の上
  到着15分前の出来事
???「いいか、お前たち!! 今回のミッションは、フェニックス市を攻撃中のネメシス軍からわが国軍を援護する!!」
バリー・ロペズ「おうよ!! 腕が鳴るぜ~!!」
ジョセフ・アキーノ「気をつけていきますかね~」
ブライアン・ホワイト「待ちくたびれたぜ」
ブライアン・ホワイト「なんだってこんなに長く待たされたんだがな」
ジャスティン・モーガン「まったくだ。退屈すぎておねんねするとろだったぜ~」
スコット・テイラー「まあ、しょうがないだろう」
スコット・テイラー「今の時代も、上の判断は遅いからな」
スコット・テイラー「そうだろっ? カイト??」
カイト・シュナイダー「えっ!?」
カイト・シュナイダー「そ、そうですかね~?? あはは・・・」
ブライアン・ホワイト「おいおい、大丈夫かよ」
ジャスティン・モーガン「そんなんじゃ、先が思いやられそうだなww」
スコット・テイラー「まあまあ、この子は真面目だから」
バリー・ロペズ「はっ、楽しいやつめ」
ジョセフ・アキーノ「でも、カイトのあの柔らかいところがいいところだしね~」
???「では、そろそろ行こうじゃないか」
ザボス・グンター「・・・」
ザボス・グンター「お前たち!! 準備はいいな??」
全員「ウィルドゥー!!」
ザボス・グンター「じゃあ、お前たち・・・」
ザボス・グンター「出撃だ!!」
全員「ゴー、ザボス!!」

〇荒野
一般兵士「あっ、あれは!?」
ネメシス軍の戦車A「熱源反応を確認」
ネメシス軍の戦車A「敵機は、6機と思われる」
バリー・ロペズ「準備はいいか~??」
ジョセフ・アキーノ「いつでも!」
ブライアン・ホワイト「やってやるぜ~!!」
ジャスティン・モーガン「どんどん敵を倒していくよ~!!」
スコット・テイラー「みんな!! 気をつけて行くよ!!」
???「すみません、お待たせしました!! カイト出撃します!!」
カイト・シュナイダー「もうこれ以上・・・」
カイト・シュナイダー「犠牲者は増やさない!!」
ネメシス軍の一般兵士「増援来ましたー!!」
ネメシス軍の一般兵士「あんな安っぽいMUが来たところで・・・」
ネメシス軍の一般兵士「我らの敵ではない!!」
ネメシス軍のリーダー兵士「お前たち、撃てぇー!! そのまま、攻めていけ!!」
バリー・ロペズ「おいおい、やる気あんのか!? 銃弾が遅すぎて話にならねぇな~」
ジョセフ・アキーノ「そこ、もらい!!」
ネメシス軍の戦車C「うわぁぁあああ!!」
ネメシス軍の戦車C「こっちもやられた!!」
ネメシス軍の戦車C「離脱する!!」
  バリーとジョセフはザボス団の中で一番射撃スキルが高く、主に重火器の武器を得意としている
ブライアン・ホワイト「おるぁあああ!!」
ジャスティン・モーガン「まだまだ楽しませてくれるか~!!」
ネメシス軍の戦車B「がぁぁあああ!!」
ネメシス軍の戦車B「強いっ!!」
ネメシス軍の戦車B「あんな素人で戦えるだと──!!」
  ブライアンとジャスティンはザボス団の中で格闘能力が非常に高く、殴る・蹴るといった近接攻撃とナイフによる戦法を得意とする
スコット・テイラー「逃がすかっ!!」
  スコットはザボス団の中で唯一スナイパーの扱いが得意で、正確な射撃で敵を仕留める
スコット・テイラー「よしっ!! 1機、2機・・・撃破!!」
スコット・テイラー「カイト!!危ない!!」
ネメシス軍の戦車A「もらったぁー!!」
  そして・・・
カイト・シュナイダー「──!!」
カイト・シュナイダー「そこだぁぁああ!!」
ネメシス軍の戦車A「ぐわぁぁあああ!!」
  カイトは、大剣という武器種のみに適性が高く、無駄のない剣さばきで戦場を制する
  ちまたでは、”マシンスレイヤー”と呼ばれることもある
ネメシス軍のリーダー兵士「撤退!!撤退だー!!」
ネメシス軍の一般兵士「了解!!全員、攻撃停止せよ!!」
ネメシス軍の一般兵士「早く、後退するんだー!!」

〇基地の倉庫
  フェニックス市の基地にて
一般兵士「ザボス団のみなさん、援助頂きありがとうございます。なんとお礼を言ったらいいか・・・」
ザボス・グンター「なぁ~に、当たり前のことをしただけだ!!」
ザボス・グンター「あんたらも、いつもご苦労さんだ!!」
一般兵士「ザボスさんだけでなく、他のみなさんも優秀ですごいですね!!」
ザボス・グンター「あいつらは、まあ俺のせがれみたいなもんよ」
ザボス・グンター「だぁあ、はははは!!」
バリー・ロペズ「団長は今日もご機嫌よさそうで何よりだな」
ジョセフ・アキーノ「団長のカリスマすごいもんね~」
ブライアン・ホワイト「今日の撃墜はまあまあってところか」
ジャスティン・モーガン「いやっ、俺は上手く倒したろ??」
ブライアン・ホワイト「どうだがな?」
ジャスティン・モーガン「なにを~!!」
スコット・テイラー「まあまあ」
スコット・テイラー「2人ともすごかったからいいじゃないか~」
スコット・テイラー「だろ、カイト??」
カイト・シュナイダー「えっ、まあ、よかったと思いますよ?」
ブライアン・ホワイト「たくっ、なんで疑問形なんだよ~」
ジャスティン・モーガン「俺のことを褒めてくれていいんだぜ?」
スコット・テイラー「なははは!!」
ザボス・グンター「・・・」
一般兵士「ザボスさん、聞いてます??」
ザボス・グンター「おっと、すまないな」
ザボス・グンター「何の話だったか?」
一般兵士「ほら、あれですよ?廃墟となった研究施設で怪しい動きがあるって話ですよ」
一般兵士「カルフォルニア州のシリコンバレーの研究所が活動している噂を聞くんですよ」
ザボス・グンター「それは初耳だな」
一般兵士「はい、噂によればMU絡みの研究をしていたらしく、強力な武器が眠っているんだとか」
一般兵士「その情報を嗅ぎつけたのか分かりませんが、ネメシス軍がシリコンバレーの研究所を狙おうとしているんですよ」
ザボス・グンター「そいつは、まずいな」
ザボス・グンター「何も結果は得られていないのか?」
一般兵士「はい、残念なことに・・・」
一般兵士「今まで出ていた調査隊が1人も帰還しなくてですね・・・」
ザボス・グンター「そんなことがありえるのか!?」
ザボス・グンター「ネメシス軍に捕まった可能性はないのか?」
一般兵士「まだないと思います」
一般兵士「シリコンバレーへの侵入は今のところ我々国軍以外にいなさそうで・・・」
一般兵士「ですけど、他にこの任務を受けてくれる部隊がいなくて・・・」
ザボス・グンター「・・・」

〇児童養護施設
  アリゾナ州
  カイトの居住地にて
カイト・シュナイダー「着いた~」
カイト・シュナイダー「ちょっと遅くなっちゃったな」
???「カイト兄ちゃん~!!」
???「お帰りなさい~!!」
カイト・シュナイダー「この声? ニック?リアンナ?」
ニック・ハワード「やっと帰ってきた~」
ニック・ハワード「待ちくたびれたよ~」
リアンナ・ウィンターズ「しょうがないよ、お仕事なんだし」
カイト・シュナイダー「遅くまで起きてなくてよかったのに」
カイト・シュナイダー「お腹空いたんじゃない?」
ニック・ハワード「大丈夫、パパとママが料理残しているから、いっしょに食べようよ~」
リアンナ・ウィンターズ「でも、途中で食べようとしてたじゃない??」
ニック・ハワード「あっ、それは言わない約束!!」
カイト・シュナイダー「じゃあ、行こうか」
リアンナ・ウィンターズ「うん」
ニック・ハワード「いこいこ~」

〇兵器の倉庫
  ネメシス軍本拠地
  格納庫にて
ウォルフガン・ウルマン「・・・」
ネメシス軍のリーダー兵士「閣下、失礼致します」
ウォルフガン・ウルマン「どうした?」
ネメシス軍のリーダー兵士「報告に参りました」
ネメシス軍のリーダー兵士「本日実行していた、侵攻作戦ですが・・・」
ネメシス軍のリーダー兵士「あと少しのところを、横入りによって作戦失敗となりました・・・」
ウォルフガン・ウルマン「それは、興味深い話だな?」
ウォルフガン・ウルマン「一体どこのどいつが邪魔をしたんだと??」
ネメシス軍のリーダー兵士「それが、無名の組織らしくてですね・・・」
ネメシス軍のリーダー兵士「検討もつきませんでした・・・」
ウォルフガン・ウルマン「なにっ!? 無名だと!?」
ネメシス軍のリーダー兵士「ひっ!!」
ウォルフガン・ウルマン「──くっ!!」
ネメシス軍のリーダー兵士「!?」
ウォルフガン・ウルマン「く・・・ふふ」
ウォルフガン・ウルマン「ふはははは!!」
ネメシス軍のリーダー兵士「??」
ウォルフガン・ウルマン「思ってた以上に、面白いやつらじゃないか!!」
ウォルフガン・ウルマン「無名の組織が、我々に楯突くとは・・・」
ウォルフガン・ウルマン「いい度胸だ──!!」
ウォルフガン・ウルマン「今度その無名の組織とやらに遭遇したら、こやつを出撃させよう」
ネメシス軍のリーダー兵士「おぉ、あの方も出陣なさるのですね!?」
ウォルフガン・ウルマン「当然!!」
ウォルフガン・ウルマン「もうこれ以上邪魔は許されないからな」
ウォルフガン・ウルマン「聞いてるな??」
???「承知」
ウォルフガン・ウルマン「次のシリコンバレーの作戦はお前にも参加させてもらおう」
ウォルフガン・ウルマン「分かっているな??」
シルエット(男)「はっ、閣下の仰せのままに」
ウォルフガン・ウルマン「では、こいつを連れて次の作戦に備えよ!!」
ネメシス軍のリーダー兵士「はっ、閣下の仰せのままに」
ウォルフガン・ウルマン「・・・」
ウォルフガン・ウルマン(もう少しだ)
ウォルフガン・ウルマン(もう少しで、封印を解除できる)
ウォルフガン・ウルマン(全ては、私の思うがままに)

〇巨大研究所
  アメリカ
  カルフォルニア州シリコンバレーの廃研究所にて

〇実験ルーム

〇廃墟の倉庫
  To be continued・・・

次のエピソード:episode2「解放されるチカラ」

コメント

  • 私もロボット系が好きなのですが、TapNovelでは少ないジャンルだったので、拝見できて嬉しいです!
    戦車 & MUの戦闘シーン、エフェクト使いの上手さもあり迫力ありました^^
    ヒロインや表紙やスチルに登場したMUなど、この先どのように物語に絡んでくるのか、楽しみにしています。

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