Rs.4 ご都合主義ってヤツですか?(脚本)
〇教会内
鐘の音が聞こえる...私は、何を?
痛む体を無理やり起こして、周囲を確認する
あかり「此処は、、、何処?」
見覚えのない建物、どうして私は此処に?
・・・・・・
あかり「わかんない、、、何でだっけ?」
体は、痛いけど、、、頭は働く
思い出さなきゃ──────────
記憶を失う直前、何をしてた?
思い当たる記憶を、単語として呟いていく
あかり「森の中、迷子、、、天使(?)」
あかり「森を、抜けて、、、それから────」
あかり「そうだ、優を見つけて!!!」
あかり「あれ、、、私、優から逃げたような、何で?」
今は、分からない事が多すぎる
あかり「何かの建物だし、誰かいるよね!」
体は痛いけど、大丈夫、歩けそう
あかり「そうと決まれば、人を探そう!」
あかり「それで、優のこと聞かないとな──────」
〇おしゃれな廊下
教会 『エセル・マ・フォルン』
あかり「何て覚えづらい名前なんだ」
礼拝堂から出た私は、早速場所を特定した
聞いた事ない場所だから、意味ないけど!
あかり「・・・・・・」
あかり「確か此処って、異世界だよね?」
・・・・・・言って気づく
あかり「何で、この世界の文字を読めるの?」
あかり「ご都合主義ってヤツか!?」
あかり「なら、案外すぐに優を見つけられるかもなぁ~」
外に出れば、優がいたりしてぇ~!
────────ガチャ
ユウ「はぁ~、部屋数多すぎでしょ?」
教会を探索するけど、手懸かりなし
何処かに、帰還の書がある筈なんだけど
ユウ「手懸かりを探すにしても、人手が足りないのよね」
ユウ「全くいつまで、あの馬鹿は寝てるのよ」
『もう食べれられないよ』
なんて寝言言ったら、殴ってやろう
「アカリ、そろそろ起き──────」
「・・・・・・何でぇ、ホントなんでぇ?」
〇結婚式場の前
エマ「ありがとうございます。 一人では手が回らなくて──────」
アキラ「気にしないで下さい」
アキラ「むしろ、衣食住を提供していただいてありがとうございます」
エマ「フフッ、神託がありましたから♪」
エマ「このぐらいの事は当然です」
目の前の彼女は、エマさん
この教会の、、、というか、この村の聖女です
アキラ「にしても、神託ですか?」
エマ「はい、金色の天使様が訪れるだろう、と」
エマ「そして、この村を浄化するであろう、と」
エマ「神託の通り、天使様がいらっしゃいました♪ 一体、これから何が起こるのでしょう!?」
期待の目が痛いです、、、
神様曰く、悪魔が居るとの事でしたが。
見習い天使の私に、出来るのでしょうか?
アキラ「あの、この辺りで行方不明や、黒い影を見掛けた事は?」
エマ「・・・・そうですね、心当たりはないですね」
エマ「もしや、この村に危機が迫っているのですか!?」
アキラ「あ、いえそう言う訳ではなく────」
エマ「あ、、、でも、最近変わったことが一つ」
アキラ「あ、あるんですね、、、それは一体?」
──────────
「光だぁ! 空が見えるよぉ!!!」
工マ「おや、どうやら、旅の方が目が覚めたようです」
工マ「行きましょうか」
アキラ「あ、はい────────」
私は、エマさんの後ろをついていく
アキラ「よかったぁ、さっきの会話に嘘はなかった」
アキラ「行方不明の犯人は、彼女ではなさそうです」
最初の味方が裏切り者パターンじゃなくて、一安心です
〇田舎の教会
あかり「おぉ~、子供がたくさ~ん♪」
あかり「此処は、教会兼、孤児院だったようだ!」
あかり「情報知ってる、チビッ子いないかなぁ~?」
工マ「こんにちは、体のお加減はいかがですか?」
あかり「体の加減? メェーチャ、痛い」
工マ「で、でしたら寝ていらした方が────」
あかり「いや、誰です? 不審者です?」
・・・・・・
あかり「初対面に対して、頭おかしい 私の名は、天照 あかり!!!」
あかり「何処にでもいる、普通じゃない超絶美少女!」
工マ「私は、エマと申します」
工マ「この地域で聖女を名乗っている者です」
あかり「わぁ~、頭おかしい子にも優しいぃ~♪」
あかり「私、人探しをしてるんだけど──────」
工マ「人探しでしたら、 広場に行商人が来ていますので、」
工マ「そこなら、何か手懸かりがあるかもしれません」
あかり「なんと!! 重大情報じゃないですか!?」
工マ「因みに、お探しの方はどんな────」
あかり「ありがとさぁ~ん! エマチャ!」
工マ「いえいえ、どうしたしまして。 それで、よければ、私も人探しを────」
工マ「おや、言ってしまいました」
アキラ「え、えぇ!? エマさん!?」
エマ「はい、なんでしょうか?」
アキラ「な、何で引き留めてくれなかったんですか?」
エマ「・・・・・・」
エマ「ハッ、先程の方の探し人はもしや、天使様でしたか!?」
エマ「ごめんなさい、先程の方なら広場の方へ」
「追いかけます、行ってきます!!!」
エマ「はい、気をつけて行ってらっしゃいませ」
・・・・・・・・・
エマ「何だが、賑やかになりましたね」
ユウ「聖女ちゃん、コッチに頭のおかしい金髪は来なかった?」
工マ「頭がおかしいかは、わかりませんが」
工マ「元気の良い方なら、広場の方へ向かいましたよ」
ユウ「あの、金髪のバカ せめて、情報共有くらいしましょうよ」
工マ「あ、もし広場へ行くなら、お使いを────」
工マ「あ、お客人に頼むのもおかしな話でしたね!」
ユウ「別にそれぐらいなら、問題ないわ」
ユウ「必要な物をメモにまとめてくれるかしら?」
工マ「はい、すぐにご用意しますね!」
ユウ「さて、お使いイベントが発生したけど」
ユウ「あの金髪、イレギュラー起こしてないでしょうね?」
もし、イレギュラーが起こすようなら、
ユウ「もう、私だけ元の世界に帰りましょうか」
「すみません、お待たせしました!」
お小遣い5000G とお使いメモを手に入れた
次回へ 疾走する