ミナツキ

但馬感象

九月(脚本)

ミナツキ

但馬感象

今すぐ読む

ミナツキ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇けばけばしい部屋
未夏「お客様の中に、 ホクロが4つある方いたら回収しまーす」
  って、イバラのムチでとって、
  どうするのか。
  (結合させるっぽい
  俺はいっぱいあるけど、
  未夏さんは・・・)

〇けばけばしい部屋
カンゾウ「ごめんごめん」
  ぺろぺろすると未夏さんがビクッとして
  かなり大きく拒否反応して、
  (体の右を下にして
  横寝の姿勢で目が虚ろな感じになって)
  あわてて顔の方いって、
未夏「急にその、ぺろぺろってきたから」
  確かにずいぶん久しぶりだし、
  今もいきなり始めちゃったし、
  でも、そういうことするところだから
  そこまで反応されても、と思いつつ、
カンゾウ「ごめん」
  ってキスをして、
  キスも久しぶりだけど
  何かショックだな、嫌なのかな。

〇本棚のある部屋
黒猫「・・・心当たりあることは?」
カンゾウ「最近、一気に夢入力してるけど クリックし過ぎ?」
カンゾウ「それとも、もう、いい人ができて 拒否ってことかな」
カンゾウ「それだったらもう 夢なんて信じられないよ」

〇けばけばしい部屋
  ・・・このスペースで
  フカシギがはじまるんだぜっ
  ファルコンラジオ~フカシギの道程
  未夏さんと個室で寝てる。この間で──
  フカシギって永遠の別名

〇西洋風の受付
  いいものをつくった日だった
  人気のエレクトロカード。
  駅近くの受付で、
ミルティ「何か通ったっ!」
  クレジットの審査通って
  つくれるようになって

〇鍛冶屋
  あと、流れつかみたいからって
  凱旋装備の錬金をして、
ミルティ「これはなかなかだよねっ」
  と、出来たものが売値20万とかして、
  俺よりゴールド持ってる、
  いい感じになってんのね。
ミルティ「あなたのおかげだよ」
ミルティ「キャッホウ」
  ・・・なんてね

〇SNSの画面
未夏「ちょーっと書き換えてねー」
未夏「ダウンロードファイル テキストアイコンのを、」
未夏「コンピュータファイルからみてね」
未夏「全部はあなたとハグしたいからだよ」

〇白い玄関
未夏「あなた、おかえりっ」
  ってエプロンつけて出迎える
未夏「よく子供つくってって シチュエーションやでーっ」

〇SNSの画面
未夏「あなたのところだよ、情報更新」
  って──

〇ファンタジー世界
  何かフィールドで敵を倒したりして、

〇SNSの画面
  未夏さん、俺のために?
  2人の環境のために?

〇白い玄関
  賽の目状に切って食材を
  徹底の反対?演繹
  のんびりいこーぜ?

〇散らかった居間
  集めても 飛べないクズは ただのゴミ
カンゾウ(ひどいな)
  ポーンとゴミ袋にゆるく入ったイラスト。
  4コマ漫画のイラストのようなので
  (黒いのが20~30%)
  それを次のエリアへの
  切り替えのところに放って、
  自分も進むのか。
  番号教えてもらって進むって、
カンゾウ(茶番?それでもいくってことよ)

〇玩具売り場
母親「うちの娘が」
母親「その男と付き合う可能性は3%」
  って言って、親としては、そうなの?
  と思って、実際その女の子に聞くと、
女の子「6%」
  上がったにしても低いなー。
母親「1回断られてる」
女の子「もう無理」
  何なの?諦めろ?
  それでも?何にしても、それでも・・・
  しかない、それでこそでしょ。

〇本棚のある部屋
白猫「どうしたらいいんだろうね?」
黒猫「果報は寝て待て」
白猫「信じて待っててね」
黒猫「イチゴのチョコレートね」
ツワモノ「成功がずいぶん先って見てるんで」
白猫「どれくらいかねー」

〇本棚のある部屋
カンゾウ(俺もそうやって僕だ)
カンゾウ(ギリシャの吟遊詩人のように 言葉を調べにのせて)
カンゾウ(愛だの唱えて感化してもらえばってね)
カンゾウ(何で今? 無尽蔵に、こういう夢を見る?)
カンゾウ(はぐれ雲)
カンゾウ(また時は満ちたとか・・・)

〇入り組んだ路地裏
カンゾウ(たぶん小学校いったら 紛れると思うんだけどな)
未夏「ぴーっ」
  と、首を傾げて、そのときは
  80年代アイドルみたいな少女顔
カンゾウ「かわいい子いた? 駄目だよ捕まえちゃっ」
  路地に入り込んだ子供を
  おっかけようとする未夏さんが、
  もう小さくて、
  目クリクリしてて小学生に見える。
  (子供の頃の、
  かわいいって見せる写真みたい)
  こっちが心配する、近寄る大人は
  チャチャッとかわしてたけど、
  自分は未夏さんの肩に肘置いて
  もたれかかったり、肩抱いたり、
  男にするみたいに
  気安くしたりして──

〇空き地
  その前、夜に電柱登る猿を
  警察がバッと捕まえたりしてたっけ。
  警察犬?柴犬使ってんのか、
  下で猿を確保したり。
  (犬が前足でバッとおさえて)
  俺は何かサボった引け目感ある。
カンゾウ(俺がサボったから捕まったんかな?)

〇入り組んだ路地裏
  猿と猫
  猿と猿
  猿とその子
  そういう仲
カンゾウ(未夏さんと自分はどうなるのか)
ミルク姫「心の中にあるもの、悪いけど見たの」
ミルク姫「娘に緑茶」
ミルク姫「畳で大の字のあなた剣士」
ミルク姫「あなたのほしいものは何ですか?」
カンゾウ「ほしいもの?」
カンゾウ「彼女、理解者」
カンゾウ「金、遊び相手、安らぎ」
ミルク姫「もう一声」
カンゾウ「愛」

〇教室の教壇
  じゅうたいしてる ジュースにドラマ
  未夏さんは忙しそうに・・・
  電話でやりとりしてる。
  軽い感じでパッパと話してて、
  自分に見せるのと違う顔というか、
  遠く感じて、
  はーあって感じでいると
  学校の教壇から下りて、こっち来て、
  電話しながら手出してきて
  手をつないで、うながされるまま
  床に一緒に寝るけれど電話は続けて、
カンゾウ(俺のことどう思ってんだろ)

〇都会のカフェ
女の子「すごくなる・・・」
女の子「あはは 私はみんなみたいに進歩がないから」
女の子「灰になって おいしい空気になって吸ってもらうの」
カンゾウ「そんなこというなよ そんなことない」
カンゾウ「俺だって、だけど・・・ 何ともいえないけど」
カンゾウ「きみのその表情忘れないよ」
  危機的状況になって、
  女の子に持ってるカップアイスを、
  手ですくって食べさせる──
  って条件で、設定で、
  女の子も拒否しない。待合。

〇密林の中
  カメレオンが懐いてくれて、
  こっちにベッタリ
  くっついているようになって。
  はじめは仲間と冒険中、
  カメレオンを
  写真に撮りたいって仲間がいて、
カンゾウ「お、ここいるよ」
  石柱に野生の、すごい近くにいるけど
カンゾウ(突然動いたりしないかな? 目がギアみたい)
カンゾウ「お?・・・」
  仲間に手でこっちこっち、合図して、
  こっちのニット帽
  頭の上にカメレオンが乗り移って、
カンゾウ「シャッターチャンスじゃない?」

〇車内
  その後離れないでくっついてきちゃって
  車内で寝るときも、
カンゾウ(あら、安心して寝ちゃって)
  体の裏見せて仰向けで、
  ペコペコを裏にしたような
  プラ容器の上に寝て、
カンゾウ(動かさんどくか)
  すると、
  カー、アーッ
  と鳴きだして、こっちの指に開いた
  口の歯をカシカシこすり当ててくる。
カメラマン「大丈夫か?」
カンゾウ「痛くは全然ないけど」
  歯はギザギザしてるけど
  滑らかで紫がかって、
カンゾウ「カメレオンの方がどうなのかな」
カンゾウ「ついてきちゃって、仲間と離れて さびしいとかあるかもだし・・・」
カンゾウ(何なんだろ?)
  と、カメレオンが前足で
  顔をワサワサかいて、
  こっちの目を見つめてきて、
カンゾウ(何だ、迷惑かからないか心配って 考えてくれてるのか)
カンゾウ(こっちの心配してくれるなんて かわいいやつめ、よしよし)
  未夏さんぽい。てか重ねてるのか。
カンゾウ「・・・前住んでたところは?」
  練魔区
カンゾウ「お、隣じゃん」
カンゾウ(わざと近いところにしたのか (引越し))
  『キーはここに眠ってる』
  とか、
  『世界地図で飛行機移動』
  話しても大丈夫なのか。
  『給料が上がった』
  とか、俺より環境ガラッと変わった
  カメレオンの方がすごいよ。
カメラマン「この写真は?」
カンゾウ「俺の恋人の写真だね」
  こっちの後ろから首に抱きつく、
  というか左から顔出して笑ってる。
  楽しそうなニット帽
  (カラーボーダー)未夏さん。

〇宇宙空間
  あだ名?つけてもらったことない
  10代ピンク文字
  それは未夏?
  カー
  それは?諸々の星、カー・・・

〇けばけばしい部屋
未夏「髪の色を戻すとか いろいろあるけど一番は」
未夏「あなたと一緒にいること」
  一緒にいるよ
未夏「うれしい」

〇広い公園
  これからよく巨人が
  いいたおすっていいぶちかー
ダイオウルイ「今度は氷づけにしてやりますよ おもりくれ」
  とかいってくる、水系のボス。
  こっちは未夏と2人で、
  そのボスの先へ向かって
「こっちこそやってやりますよっ」
  とか啖呵きって。

〇けばけばしい部屋
未夏「もうやめよう?こんな遊び」
未夏「月を3ヶ月表示」
未夏「増してもしょうがない」
未夏「イメクラごっことかさ」

次のエピソード:十月

ページTOPへ