約束の再会なのに……!

レモネード!

第2話 過去(脚本)

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〇白い校舎
河村凪「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
河村凪(みんな朝練してないんだ)
河村凪(もう、もっと頑張ろうよっ!)
久保田海「おはよう、何してるんだ?」
河村凪「朝練!」
久保田海「凪は頑張り屋だな」
久保田海「ま、待ってくれ・・・・・・!」
河村凪「なによー、走ってるのに」
久保田海「お前、なんで強豪校行かなかったんだ?」
河村凪「・・・・・・・・・・・・」
久保田海「お前の実力なら、どこにでも行けただろ?」
河村凪「・・・・・・買い被りすぎだよ」
久保田海「そんなことねぇ、お前は俺達に勝ったんだからな」
久保田海「自信持てよ」
河村凪「・・・・・・うるさい」

〇白い校舎
久保田海「はっ!ふっ!」
女子生徒「キャー格好良い!」
  凪はボールを奪うと、ドリブルで相手を抜きシュートを決める。
久保田海「クソ・・・・・・俺達にあと、何が足りないって言うんだ・・・・・・」
河村凪「全部!!何も足りないから!」
河村凪「そもそも選手が足りないし!6人って!」
女子生徒「それなら私を入れてー!」
女子生徒「私も私もー!」
久保田海「サッカーは難しい、君たちには危なすぎる!」
久保田海「そんな軽い気持ちで出来るスポーツじゃないんだ」
河村凪「どの口が言ってんの!」
久保田海「安心しろ、凪は別だ」
河村凪「そりゃそうでしょ!」
原田颯太「・・・・・・あいつら、仲良さそうだな」

〇学校の裏門
???「おーい!凪!」
原田颯太「一緒に帰らねぇか?」
河村凪「いいよ」

〇開けた交差点
河村凪「こうして一緒に帰るのも、8年ぶりだねー」
原田颯太「そうだな」
原田颯太「・・・・・・・・・・・・」
原田颯太「なあ、凪」
原田颯太「やっぱり、海って格好良いか?」
河村凪「全然、上手かったら格好いいかも」
原田颯太「やっぱり、上手くて格好良いよな」
河村凪「聞いてよ!!!」
原田颯太「俺・・・・・・凪のことが好きなんだ」
河村凪「えっ?」
原田颯太「あ、まだ答えは言わないでくれ!」
原田颯太「俺が海よりも上手くなって、ウチのエースになったら・・・・・・」
原田颯太「その時に、答えを聞くよ」
河村凪「・・・・・・・・・・・・」
河村凪「目標が低い!!!??」
河村凪「そんな低い目標なら好きでも何か付き合うの嫌だなーってなっちゃうよ!」
河村凪「なんか軽く見られてるみたいだもん!」
原田颯太「じ、じゃ・・・・・・どうすれば」
河村凪「まずチームメイトを11人集めて、大会に出てよ!」
原田颯太「大会・・・・・・?」
原田颯太「考えたことも無かった・・・・・・」
河村凪「考えなよ!!!」
原田颯太「そういえば、凪は大会出てたもんな」
原田颯太「女子サッカーの強豪に行こうとか思わなかったのか?」
河村凪「・・・・・・思ったよ」
原田颯太「それなら、なんで行かなかったんだ?」
河村凪「・・・・・・・・・・・・」
原田颯太「話したくないならい──」
河村凪「ううん・・・・・・」
河村凪「颯太は私に告白してくれたのに、私は何も言わないのはズルいよ」
河村凪「・・・・・・私ね、中学生の頃、クラブチームでサッカーしてたんだけど」
河村凪「私のミスのせいで負けちゃってさ」
河村凪「それから、試合が怖くなっちゃって・・・・・・」
河村凪「格好悪いよね、人に弱いって言うクセに・・・・・・私も弱いなんて」
原田颯太「よく分かんねーけど、立ち止まってても仕方ないと思うぜ」
原田颯太「ひたすら落ち込んだら、また前に進めばいいだろ?」
河村凪「そうだね・・・・・・」
原田颯太「それに、俺もお前も弱くなんかねぇよ」
河村凪「弱いよ、悪いけど」

〇開けた交差点
原田颯太「お前の家、ここだよな」
河村凪「うん・・・・・・」
河村凪「・・・・・・って、私のこと好きってことは!」
河村凪「好きな子の部屋にいきなり入ったの!?」
原田颯太「そうだな、恥ずかしかった」
河村凪「好きでも好きじゃなくてもだけど・・・・・・!」
河村凪「そういうの、ホントに良くないから!!」
原田颯太「そうなのか、でも昔──」
河村凪「昔と一緒じゃダメなこともあるの!!!」
河村凪「気をつけてよね!!!」
原田颯太「お、おう・・・・・・気をつける」

〇訓練場内
河村凪「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
河村凪(あとちょっとで、後半戦も終わり)
河村凪(相手も疲れてる・・・・・・今なら!)
河村凪「はぁっ!・・・・・・っ!」
河村凪(うっ・・・・・・足っ──)

〇訓練場内
???「今年はベスト16かー・・・・・・」
???「最後の大会だったのに」
???「最後のアレが無ければ、分からなかったね」
  私のせい・・・・・・
  私のせいで・・・・・・

〇女性の部屋
河村凪「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
河村凪「またこの夢・・・・・・」
河村凪「・・・・・・・・・・・・」

〇階段の踊り場
河村凪「はぁ・・・・・・」
河村凪(今日は・・・・・・元気でないな)
不良A「うおっ!?」
河村凪「あっ、すみません!」
不良A「テメェ!どこ見てあるいてんだ!!」
河村凪(う、うわ・・・・・・最悪)
不良B「センパイ、どうしたんスか?」
不良A「この女!オレにぶつかってきやがった!」
不良B「そりゃ痛い目見せないといけませんねー」
河村凪「っ・・・・・・!!」
原田颯太「やめろ!!!」
河村凪「颯太・・・・・・!」
不良B「何だお前!!」
原田颯太「うがっ・・・・・・!!!」
原田颯太「もう・・・・・・ダメだ・・・・・・」
河村凪「颯太!!しっかりして!!」
不良A「さて、どうしてやろうか」
河村凪(わ、私がやるしか・・・・・・!)
河村凪「はぁっ!!」
不良A「ぐけっ!!??」
不良B「ぐはっ・・・・・・!!!」
河村凪「よ・・・・・・」
河村凪「よっわ!!!!」
河村凪「私のパンチくらい耐えなよ!!」
河村凪「いや、耐えられたら困っちゃうんだけど・・・・・・」
原田颯太「凪、大丈夫か?」
河村凪「颯太こそ、大丈夫・・・・・・?」
原田颯太「あんな奴らの拳なんて、効かねぇよ」
河村凪(不良があんなに弱いと格好良さが減っちゃう・・・・・・)
河村凪(でも、守ろうとしてくれたのは嬉しいな)
河村凪「心配だし、保健室行こっか」

次のエピソード:最終話 一歩前進

コメント

  • どのキャラも、スポーツ青春モノとして絵になるセリフを発しているのに、実力が伴わないとただの「ツッコミ待ち」に見えてしまうのですねww 不良さえww

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