最終話 一歩前進(脚本)
〇白い校舎
河村凪「そろそろ部員は集まったのかなー」
原田颯太「お!凪!こっちこいよ!」
原田颯太「新しい部員、紹介してやるよ!」
須賀「なに・・・・・・僕は眠いんだけど」
河村凪「また雰囲気だけ強そうなの出た!」
須賀「もういいかな・・・・・・退屈なんだ」
原田颯太「須賀はちょっと気難しいけど、結構サッカー上手いんだぜ」
河村凪「え〜・・・・・・怪しい」
原田颯太「それで、次の部員も紹介するぜ」
河村凪「うわっ、熱血漢って感じ!」
才原「県大会、俺達が優勝する可能性は1.25%」
河村凪「データタイプだった!」
河村凪「あと1.25%も無いから!!」
???「河村さん!!お久しぶりっス!」
河村凪「え?」
河村凪「わっ!不良だ!」
不良A「うっす!」
河村凪「こっちも!」
原田颯太「これで10人、あと1人だ!」
河村凪「9人だよ!?」
原田颯太「そうだっけ?」
原田颯太「最初のメンバーが五人で、凪が入って」
河村凪「私入ってないから!」
原田颯太「えっ・・・・・・」
河村凪「そもそも男子の大会出れないし」
河村凪「でも、練習なら付き合うよ」
河村凪「頑張ろうとしてるっていうのは伝わってくるし」
原田颯太「ホントか!ありがとう!」
〇白い校舎
久保田海「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
原田颯太「ま・・・・・・待て・・・・・・」
河村凪「遅いよっ!しっかりして!」
久保田海「ダメだ・・・・・・休憩する」
原田颯太「俺も・・・・・・」
河村凪「もー!」
才原「休憩した方がいい確率、98%」
須賀「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・!」
須賀「まだまだー!」
河村凪(才原くんが頑張るの!?)
〇白い校舎
河村凪「お疲れさま〜、暗くなっちゃう前に帰ろっか」
原田颯太「今日も一緒に帰ろうぜ!」
久保田海「俺も行く、2人だけだと心配だしな」
河村凪「なにそれっ!」
河村凪「でも、3人で帰るの、久しぶりだね」
〇開けた交差点
河村凪「懐かしいねー」
久保田海「そうだな」
河村凪「あ、そういえば颯太と海って同じ髪型じゃん!」
河村凪「おもしろ〜」
原田颯太「コイツがパクってきたんだよ!」
久保田海「俺は俺の好きな髪型にしてるだけだ」
河村凪「ふふっ・・・・・・おもしろすぎ!」
原田颯太「おい!いつまで笑ってんだよ!」
河村凪「ごめんごめん、あまりに似てたからつい」
久保田海「こんな奴と似てる・・・・・・?」
河村凪「似てる似てる!髪型も顔もサッカーの上手さも!」
久保田海「俺にそこまで言うとは・・・・・・」
久保田海「凪は面白い女だな」
河村凪「だから〜、それは強い人が言わないと!」
〇開けた交差点
久保田海「じゃ、俺の家ここだから」
久保田海「またな、颯太、凪」
原田颯太「おう」
河村凪「またねー」
河村凪「久しぶりに3人で帰るの、楽しかったー」
原田颯太「そうだな」
河村凪「それにしても、よく部員集めたね」
原田颯太「凪に言われたら、やるしかないだろ?」
原田颯太「俺達は大会に出て・・・・・・」
原田颯太「一回戦突破する!」
河村凪「じゃあ私も・・・・・・」
河村凪「・・・・・・・・・・・・」
河村凪「私も・・・・・・頑張るね!」
河村凪「またクラブチームに入って、サッカー頑張る」
河村凪「それに、颯太達が上手くなれるように練習も付き合うね!」
原田颯太「マジか!ありがとう!」
原田颯太「お互い頑張ろうぜ!」
河村凪「うん!」
〇電車の座席
河村凪(今日はトライアウト・・・・・・)
河村凪「うう〜・・・・・・」
河村凪(緊張する・・・・・・)
河村凪(失敗したら・・・・・・)
河村凪(ダメ・・・・・・他のこと考えて落ち着こう)
河村凪(今頃・・・・・・颯太と海も練習頑張ってるかな)
〇白い校舎
原田颯太「海!俺と勝負しろ!」
久保田海「勝負?」
原田颯太「俺は海より強くなって・・・・・・凪に告白する!」
久保田海「っ・・・・・・!!」
原田颯太「というか、もう告白した!」
久保田海「えっ!!??」
原田颯太「俺がエースになって、凪に見合う男になるんだ!」
久保田海「なるほど、望む所だ」
久保田海「お前に俺は超えられない」
久保田海「どう頑張っても覆せない、才能の差だ」
原田颯太「やって見なけりゃ分からない!行くぞ!!」
〇電車の座席
河村凪「きっと、今頃一緒に頑張ってるよね」
河村凪(2人が頑張ってるんだから・・・・・・)
河村凪(私も・・・・・・頑張らないとね!)
最終話まで、凪ちゃんがひたすらツッコミ倒す展開かと思いきや、清々しいラストに!
このラストシーンのさらに先、王道スポーツ青春モノの世界に3人は達することができるのか、想像するのも楽しいですね!