転生憑依体質な僕の家族

無月公主

彼女ができました。(脚本)

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〇学校の校舎
未来の僕「僕の言う事をしっかり聞いてくれ。 友達と沢山遊ぶ事が僕にとっては重要だったんだ。そうすれば、もう未来の僕が現れる事はない」
てちお「えっと、僕には遊んでる時間がありません」
未来の僕「それは僕が勝手に思い込んでた事さ」
てちお「え?」
未来の僕「例えばだけど、僕が急に死んだら家の家事は誰がやるんだい?」
てちお「父さんかな?だる姉も家にいる時はやってくれそう」
未来の僕「むつ兄に任せてみたらどうかな?」
てちお「むつ兄に!? できるかもしれないけど、ずっとは無理だよ」
未来の僕「僕の記憶が正しければ、むつ兄はこれから転生しないはずだよ」
てちお「え!?そうなの?」
未来の僕「僕だよ?意味のない事はいわないよ。 しっかり遊ぶ事が大事だ」
てちお(確かに、家がごちゃごちゃしてて忙しくて遊ぶなんて事してこなかったな)
てちお「善処するよ」
未来の僕「まかせたよ」
  キーコンカーンコーン
てちお(人生で初めて遅刻したなぁ・・・)

〇教室
  遅刻はしたけれど、何事もなく無事に学校が終わった。
てちお(1日過ごして思ったけど、確かに僕には友達がいない。いつも勉強しながら、お弁当食べてるせいかな?)
てちお(そもそも友達って作るべきなのかな? どうせ転生能力に目覚めて転生しまくっちゃって、友達なんて薄れちゃうのに)
小学校の先生「神堕君?また悩み事?」
てちお「あ、先生。その節はどうも。 父・・・じゃなかった。母にとても貢献する事ができました」
小学校の先生(どうして父親と間違える? そして小学生らしからぬ言葉使い)
小学校の先生「それは良かったわ。それで、今は何に悩んでるの?」
てちお「はい。僕には友達が一人もいない事に気が付いたんです」
小学校の先生「えーっと・・・」
小学校の先生(そりゃそうでしょ。結構近寄りがたいオーラでてんのよ。どう説明したら良いかしら)
小学校の先生「そうね。先ずは、みんなと同じ事をする事から始めてみたらどうかしら」
てちお「そんな簡単な事で良いんですか?」
小学校の先生「えぇ。後は友達と一緒に帰ろうって声をかける事も大事ね」
てちお「なるほど、とても参考になります」
小学校の先生「神堕君は良い子だから、すぐに友達できるわよ。そして大事なのは来るもの拒まずよ!」
てちお「わかりました先生!!!」
小学校の先生(ちょっと奇妙だけど、素直で良い子なのよね)
  ガラガラ・・・
から「あ、神堕君。話があるの。ちょっと良いかな?」
てちお「いいよ」
小学校の先生(あら、早速チャンスね。こっそりついていって見守るとしましょう)

〇体育館の裏
  僕は校舎裏に呼ばれてしまった。
から「あのね。天地神明夫君」
てちお「長いから、てちおで良いよ」
から「て、てちお君。私、てちお君の事が好きなの!だから、私と付き合って下さい!」
てちお(付き合うって恋人って事?まぁ。人と遊べればいいから、これはチャンスなのかな? それに先生も来るもの拒まずって言ってたしね)
てちお「いいよ。よろしくね」
小学校の先生(軽っ!!もしかして、来るもの拒まずって言ったのをここで発揮してないわよね!?)
から「わぁ!!嬉しい・・・てちお君。よろしくね!」
てちお「うん、ところで名前ってなんだっけ?」
から「えぇ!!?座敷 華羅(ざしき から)だよぉ!」
てちお「からちゃんか。覚えた」
から(でも付き合えるならいいかな)
から「うん」
てちお(そういえば先生が、一緒に帰る事も大事って言ってたな)
てちお「じゃあ。からちゃん一緒に帰ろう。送るよ」
から「え!?いいの!?嬉しい・・・」
小学校の先生(違う、そうじゃない。 先生確かに一緒に帰る事も大事って言ったけど、そうじゃないのよ)

〇おしゃれなリビングダイニング
てちお「ただいまー」
父「てちお、今日は随分と遅いじゃないか。父さん心配したんだぞ?」
てちお「ごめん、父さん。彼女を家まで送ってたら、こんな時間になっちゃった」
父「な!?なんだって!?」
てちお「え?」
父「てててててててちお、か、彼女できたのか?」
てちお「うん。今日できた」
父「いったい何が・・・」
むつ兄「お、てちお お帰り。 今日は兄さんが夕飯作っておいたよ」
父「大変だ!むっ君!!てちおに彼女ができたって!!」
むつ兄「はい?」
ママ「何何?てちお、彼女できたの?」
ダルク「えぇ!?てちおに彼女!?どういう事!?」
てちお「そう。だから、ちょっと家事ができない日が増えるかもしれない」
むつ兄「なるほど。しばらく転生予定がないから俺がサノピスと家事をするよ」
てちお(転生するかどうかって、むつ兄は自分で決められるの!?確かにいつも自分の意志で転生してたような気がする)
サノピス「まかせろ」
てちお(そういえば未来の僕が家事をまかせろって言ってたっけ。この機会にまかせてみようかな)
てちお「むつ兄、サノピス姉さん。よろしくお願いします」
むつ兄「よし。じゃあ、晩御飯にしようか」
てちお「うん!」

〇明るいリビング
小学校の先生(神堕君、大丈夫かしら・・・)

次のエピソード:彼女にフラれました。

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